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日本百名山 [書評]

深田久弥の不朽の名作「日本百名山」。本書を読むと、つくづく日本は山国であることを思い知らされる。島国で海に囲まれているのに山国。これは、これだけの人口を擁していて面積もそこそこある国土においては、世界でも極めて稀というか、世界に類がないということだ。そして、そのようなユニークな国土を彩る山々を、それにまつわる文学、歴史、地理、地質、そして個人的体験によって著者は豊かに随想する。山々に恵まれた日本という国土の豊かさ、個性を知る、まさに日本人必読とのコピーを思わず使いたくなる古典的名著。一点、ちょっと気になる点は、申し訳程度に巻頭にて幾つかの山の写真を掲載していること。その選択も疑問だし、写真もそれほど優れていない。極めて中途半端で、これは蛇足であろう。


日本百名山

日本百名山

  • 作者: 深田 久弥
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1991/07
  • メディア: 単行本



タグ:日本百名山
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