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バイオマスに取り組むシュタインフルト地方を訪れる [サステイナブルな問題]

バイオマス・エネルギーを再生エネルギーの基幹として位置づけようと試みているシュタインフルト地方を訪れる。ミュンスターからさらに電車で1時間。オランダ国境に近いところである。最大の都市はライネ。その面積は1793キロ平方メートルと、香川県よりちょっと小さいくらいである。そこに人口44万人である。その土地のうち3分の2が農地である。

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(シュタインフルト地方はミュンスターラントの水郷地帯にある)

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(美しい街並みの街の中心部)

この地域ではエネルギーの輸出入をなるべく少なくして、エネルギーを購入するために地域外にお金が出ないように努めているそうだ。これは最近ではドイツ全般で共有している考え方であるが、その嚆矢となったのが、このクライス・シュタインフルトであった。そのために再生エネルギーに力を入れており、ドイツ全体の再生エネルギーが総エネルギーに占める割合は17%なのに、ここは36%まで達している。その割合は、太陽光5%、風力16%、バイオ7%、ごみ発電7%である。

さらには、電力の使用も減らしている。再生可能エネルギーを増やすのと同時に、使用エネルギーも減らす。もしかしたら、そうすることでエネルギーを他地域に輸出することさえできるかもしれないとも役所の人は期待している。暖房に関しては、自給自立は難しいかもしれないが、それ以外のエネルギー使用に関しては可能性があるかもしれないと考えているそうだ。

地域におけるエネルギーの自立。日本のようにエネルギー自給率が4%の国では想像もできないような取り組みのように思えるが、日本の方がドイツより太陽光、風力、バイオ、ごみ発電、すべてにおいて有利であるように思える。あと、節電は個人レベルでは得意である。現在のエネルギーの大量消費は、原子力発電を使っているので、電力が垂れ流しになっているので仕方なく消費しているだけである。なんか、シュタインフルトの取り組みを知ると、日本でもエネルギーの自立が可能なのではないかとさえ思えてくる。特に、地域レベルで取り組めば可能なのではないだろうか。少なくとも、今より外部(原発を含む)への依存度を減らすことは可能であろう。

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