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金沢駅の屋根は立派だが、ちょっと贅沢過ぎる感もする [都市デザイン]

友人のドイツ人の都市研究者が日本を訪れており、どっか2泊3日で連れて行って欲しいというので金沢に行く。金沢駅で待ち合わせする。金沢駅の東口は巨大な屋根が威容を誇っている。なかなかデザインも優れており、随分と立派な屋根だなと感心していたのだが、300億円もかかったことを知った。確かに素晴らしいが300億円は金をかけすぎだ。こんなところで税金を浪費しているから、財政が悪化するのだ。まあ、金沢というのはそもそも消費支出が全国でも5本の指に入る金遣いの荒い都市なので、パーッと使ってしまったのかもしれないし、こんな立派な駅なのに新幹線が来ないのはおかしいだろうというロジックをつくって、新幹線を誘致するモチベーションを上げたのかもしれないが、どちらにしろ高すぎる。身分不相応に立派だ。というか、こんな近代的で立派な駅は世界中でも珍しいのではないだろうか。ベルリン中央駅はこの金沢駅より立派だが、ベルリンも破産状態になってしまっているからなあ。

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(とても40万都市とは思えない、すこぶり立派な玄関口)

この金沢駅を設計したのは、私もそのお名前を知っている著名な某大学教授らしい。まあ機会があったら、立派なものを金に糸目をつけないでつくってしまいたいと思う気持ちは分からないでもないが、そういうことは建築家に任せておいて、都市計画家を自認するのであれば本当は控えてもらいたいな、と思ったりもするが、こういうことを発言するとあとが怖いので、このブログでこそこそと小言を言っているだけにしておこう。

タグ:金沢駅
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