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「街を美しくしようなんて、けしからん」とその昔、田村明氏は建設省の役人に言われたそうだ。 [都市デザイン]

2月22日付けの日本経済新聞の社説に2010年1月25日に永眠された都市デザイナーであり、「街づくり」という方法論を広められた田村明さんに関する記事が掲載された(http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20100221ASDK2000620022010.html)。最初の部分だけ引用させてもらう。

 「街を美しくしようなんて、けしからん」。40年ほど前、建設省(現国土交通省)の人にしかられたときの言葉を、田村明さんは生涯忘れなかった。民間企業から横浜市の職員に転じ、都市デザインの仕事を始めたばかりのころの話だ。

 この建設省の役人の言葉に唖然とする。「街を美しくしよう」とすることがけしからんのであるならば、「街を醜く」するのがいいことなのであろうか。こんな考えを有していた人が建設行政を担っていたのであるから、日本の国土が醜いのは必然であるなと思う。こんな役人に貴重な税金を支払っていたのかと思うと、日本国民は可哀想だ。そして、相対的に横浜市の都市景観が優れていて、魅力に富むのは、そのような中央政府の役人に少しでも対抗した田村さんのような人が存在したからであろう。

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