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マット・ビアンコを突然思い立って観にいく [ロック音楽]

マット・ビアンコを観に東京ブルーノーツへ行く。マット・ビアンコを観るのは初めてである。確か、3枚目か何かを出した時、20年くらい前にチケットを入手していたにも関わらず、仕事で見に行けなかったことがある。こういうことは当時、数多あり、今でも痛恨に思い出されるのはエブリシング・バット・ザ・ガールを見損ねたことである。18年くらい前のことであろうか。まあ、当時は本当に時間がなくて、とりあえず駄目もとでチケットを買ったが忙しくて行くのを断念するということが幾度とあった。そういうことを思い出すと、会社を辞めて本当に自由な時間が増えたと思う。なんで会社を辞めて、大学の先生なんかやっているの?と不思議そうに尋ねる学生がたまにいるが、本当に人生が分かっていないなあ、と思う。普通にコンサートに行けるというのがいかに贅沢か、普通のサラリーマンというか、たぶん結構厳しいサラリーマンだったとは思うが、なかなかコンサートには行けないものなのだ。まあ、何が豊かなのかなどをいろいろと考えさせられる。

さて、マット・ビアンコなのだが、ブルーノーツというのはちょっとマット・ビアンコを観るのにはふさわしい空間であるとは思えない。なんか不必要に贅沢な食事を頼まなくてはいけないのも不自然だ。特に私は遅れていったのでコンサートが開始してからも食事を食べるという極めてミスマッチな行動を取らざるおえず、まあ、それが嫌なら残せばいいじゃないか、という指摘もあるかもしれないが、そういうこともできず、ちょっと居心地が悪かった。座った場所も最前席だったし。突然、行ったので1人だ。しかし、私以外にも1人で来ていた客が多く、彼ら彼女らの多くも食事を嫌々ながら注文していたようで、なんか不自然さが漂う。とはいえ、当日券でマット・ビアンコを目の前で観られるというのは、やはり東京という大都市で生活するからこそ実現できる贅沢である。まあ、そのような贅沢をほとんど享受していないわけだが。

まあ、いろいろと文句を言ったが、それでもマット・ビアンコは相当よかった。もちろんダニー・ホワイトもバーシアもいなくて、マイク・ライリーと二枚目以降キーボードを担当したマーク・フィッシャーという顔ぶれであった。1曲目は2枚目からのDancing In the Street。これを皮切りにSunshine Day,Don't Blame It On That Girl,Yeh Yeh, Whose Sides Are You On, Half A Minute, A Day In Your Life などのヒット曲を披露した。ただし、What A Fool Believesなどはチラシのうたい文句に反して披露しなかった。そりゃカバー曲はいくらヒットしても、20年も経ったらやりたくはないだろう。Wap Bam Boogieでブルーノーツの観客を総立ちにさせた。マット・ビアンコはロンドンのクラブのお洒落な雰囲気を纏っている。そのおしゃれ感も嫌味でない。マイク・ライリーはとんねるずの木梨を背を低くさせたような印象の、チャーミングだが鼻の穴の大きさが気になる(最前列で下から見上げていたため)男であった。ベルトが黒革で留め金が中年のおじさんがするようなものだったのが気になったが。しかし、陽気な音楽が似合う可愛いおじさんという感じだ。


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