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リチャード・レジスター [サステイナブルな問題]

「エコシティ」や「エコシティ・バークレイ」の著書で知られるリチャード・レジスターとバークレイの中華料理屋で取材する。私は10年以上前に「エコシティ・バークレイ」を読み、非常に感銘を受け、先日の福島県の講演でも紹介したほどだったので、大変意気込んで取材をしたのであったが、リチャード・レジスターはおそろしく将来に対しては悲観的であった。もうほとんど人類は滅亡か、それに近い状態になるだろうとの予測。また、「私は全然バークレイとかでは認められない」、といった調子で世間を呪っていた。なぜ、認められないのかは不思議である。というのは「エコシティ・バークレイ」は具体的にバークレイという事例を取り上げ、それをいかに環境負荷の低いものにすればいいのかをシナリオで説明しており、1987年という時点でコンパクト・シティの有効性を訴えるなど極めて先見性のある優れた著書であるからだ。しかし、バークレイは家賃が高くて住めなくなったのでオークランドに引っ越さざるおえないなどのコメントから実際お金にも結構困っているようであった。また、彼はバークレイの都心にストロベリー・クリークが暗渠で流れているのだが、それを開渠にして公園にするべきだと主張したので、私が何て素晴らしいアイデアだと賞賛したら、お前は変わっているな、と言われた。もしかしたら、そうなのかもしれない。あまり自覚がなかったのだが、実は私は相当亜流なのか。まあ、いまさら主流を目指してごまをすっても虚しすぎるから、亜流でもいいけれども、なんか将来的に世間を呪うようになるのは出来れば避けたいところである。しかし、別れ際に、そうはいっても他に選択肢はないから、これをやり続けるしかない、と笑って言っていた。頑張って欲しい。今の危機的な状況を知ったら、もはや知らんぷりはできない。私も星川淳さんやリチャード・レジスターと会って話をしたからには、知らんぷりはできない。パーマカルチャーにも40歳を越えたのに来週初挑戦するしね。


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