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喜多方ラーメンと佐野ラーメンの醤油ラーメン対決!!(御当地ラーメンをはしごする) [B級グルメ雑感]

会津若松を訪れていた。昼飯は御当地ラーメンの喜多方ラーメンを食べようということで、隣の市の喜多方市にまでゼミ生二人と行く。喜多方ラーメンで有名なのはマコト食堂と坂内食堂か。以前、といっても20年ほど前にあべ食堂には行ったことがある。あべ食堂はそんなに美味しいとは思わなかった記憶がある。というか、恵比寿の(当時の)香月ラーメンの方が美味しいな、という印象であった。坂内食堂は東京でも神田や銀座にある。まあ、おそらく本家の方がずっと美味しいのだろうが、今日はマコト食堂に行く。マコト食堂は喜多方市役所のすぐそば、田付川のそばにある。普通の家を改造してつくったような店には15人くらいの人が並んでいた。2時30分という時間を考えると、なかなかの混み具合である。玄関の外までいい匂いが漂っている。ラーメン屋といえば、大抵ニンニク臭かったり、どちらかというと強烈な匂いを放っているところがほとんどだが、この店が放つ匂いは、美味しい洋風レストランが放つように香しい。これは期待ができる。玄関口で靴を脱ぎ、玄関の右にある座敷に上がる。二つの部屋をぶちぬいてつくられた座敷にはテーブルが6つ置かれている。一つのテーブルには4人が座れる。この座敷以外にも客は通されていたので、相当の収容量があるのかもしれない。メニューは、ラーメンかチャーシュー麺。大盛りの選択肢もある。なんと、ラーメン以外にもカツライスや親子丼もある。しかし、わざわざ喜多方まで来て、マコト食堂にまで来てラーメンを注文しないほどのへそ曲がりではない。ラーメンの大盛りを注文する。ラーメンは600円、ラーメンの大盛りは850円、チャーシュー麺は900円、チャーシュー麺の大盛りは1000円である。4月1日にラーメンは550円から600円に値上げされた。これは、小麦が高騰したせいだろうか。まあ、些細なことは気にしない。ちなみに、昨日訪れた喜多方のそばにある温泉旅館は、なんと旅館内にラーメン屋を設置しており、800円で喜多方ラーメンを出していた。喜多方ラーメンの定義ともいえるであろうマコト食堂が600円なのに、その温泉旅館(しかも合併する前は喜多方市外でもあった)がなぜ800円で喜多方ラーメンを出すのであろうか。そこのラーメンは食べてはいないが、まず間違いなくマコト食堂よりは美味しくないであろう(ラーメン専門店でもないし、仮に美味しかったら少しは知られているはず)。その喜多方市に編入されたばかりの旅館が(おそらく)まずくて、値段が高い喜多方ラーメンを出す資格があるのか。それは客に対して詐欺行為であり、喜多方ラーメンに対してもブランド詐称なのではないのか。そういう観光客をなめきった旅館が、平成20年の今でも存在していることに衝撃を受ける。ともかくとして、マコト食堂のラーメン。

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麺はどちらかというと太めのちぢれ麺(とはいえ、例えば三田のラーメン二郎のような太めではない)。チャーシューが5枚程度入っており、あとはねぎとメンマ。ゆで卵等は入っていない。シンプル・イズ・ベストというポリシーか。醤油ラーメンだが、スープからたちのぼる匂いが香ばしい。ちぢれ麺はそれほど好きではないが、マコト食堂のちぢれ麺は相当、美味い。さて、しかし、ここが何故、人気ラーメン店であるのか。それは、一口スープを飲んだら理解できた。ここのスープはシンプルな醤油味で、おそらく豚か鶏のガラ、そして多分煮干し、そしてもしかしたら野菜からつくられていると思われるものだが、これが絶品なのである。こんな美味いスープは、もう人間業か、というぐらい美味しい。ちぢれ麺も美味しいが、ここのラーメン屋のエースはスープだ。レンゲがないので、ちょっと最後まで飲むのには抵抗があり、実際、飲めなかったが、いや最後まで飲み干したかった。素晴らしい美味なブイヨン・スープに匹敵する美味さで、わざわざ喜多方まで遠回りして食べにきた甲斐があった。しかも、癖がないので、これははまるな、という味である。まさに、ラーメンの王道的な一品であった。

さて、喜多方から裏磐梯などに寄り道をして東京に戻ってくる途中、佐野インターチェンジ付近で道路が渋滞していたので、夕食は佐野ラーメンにするか、とゼミ生に言うと、それは是非とも行きましょう、というので行く。御当地ラーメンのはしごだ!喜多方対佐野!ということで、佐野ラーメンは亀嘉に行く。佐野ラーメンの多くは19時前には閉まってしまうので、それほど選択肢がないのだが、この亀嘉は19時開店で夜遅くまでやっている。インターチャンジから5分くらい、佐野駅の方面に向かったところにこの亀嘉はある。店内の内装は、不潔ではないが、非常にセンスがなく、このセンスのなさが返ってうまいラーメンが食べられるのではないか、との期待を高めさせる。店の前には、「テレビの取材はお断り」と書いている。別にテレビ局が取材する時は、事前に連絡をするだろうから、これは宣伝だろう。ちょっと嫌味だが、まあ、テレビが嫌いだ!と主張していると捉えれば、それほど不愉快とも思わない。私もテレビは最近、嫌いである。ゼミ生二人は普通のラーメン(580円)を注文したが、さすがに私はラーメンだけではきつかったので、ねぎラーメン(680円)を注文した。ここは、コーンやわかめ、チャーシュー、キムチなどもトッピングできるようで、また餃子やつまみ類も豊富であった。夜8時頃であったこともあり、店内は混んでおり、列ができていた。また、席についた後も相当待たされた。これは、結構客が入れるからで、店内にはおそらく30名くらいの客が入っていたと思われる。さて、肝心のラーメンであるが、麺は手打ちの縮れ麺。マコト食堂ほどではないが、そこそこ太麺でもあった。これは、美味かった。マコト食堂の麺も美味しかったが、こちらはよりこしがある。歯触りもいい。この麺は相当いける。そして、チャーシュー。太めに切られていたチャーシューは柔らかく、口でとろけるようであった。これも絶品。そしてスープ。醤油系で、さっぱりしている。豚のガラにちょっと煮干しか。これも相当、美味しいが、スープは流石にマコト食堂には負ける。とはいえ、麺の美味さ、チャーシューの美味さを考えると、意外なことに佐野に軍配が上がった。まあ、長く食べ続けるのであれば、喜多方のマコト食堂かもしれない。スープと麺とのハーモニーという点ではマコト食堂の方が美味しい。しかし、麺にこだわる私的には、どちらがうまいラーメンかというと、佐野の亀嘉の方が「うまい」と思う。喜多方ラーメンの方が、坂内や蔵といったフランチャイズのラーメン店が東京にも多くあるので、御当地ラーメンとしては有名ではあると思われるが、今日の結果から私が非常に独断で判断すると、佐野ラーメンの方が美味しい。ということで、喜多方ラーメンと佐野ラーメンというさっぱり醤油系スープの御当地ラーメン対決は、佐野に軍配が上がった。とはいえ、喜多方ラーメンも美味しいことは間違いない。

しかし、44歳という年齢で、ラーメンを一日に二回食べると、いくら美味しいとはいえ、当分ラーメンを食べたくなくなる。


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