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マドリッドのレストランでワインを注文したらボトルごと出てきた [B級グルメ雑感]

マドリッドのシウダッド・リニアル(リニア・シティ)のそばにあるレストランで昼食を取る。その日のメニューを注文する。10ユーロだ。スープと魚料理、そしてデザートにはプリンを注文する。さて飲み物は、と聞かれたので、ワインを注文した。てっきりワインはグラス・ワインがくると思っていたらボトルがきた。750ミリリットルのボトルだ。えっ!と思ったが、隣の客もボトル・ワインがきている。ボトルは新しく開けられたものであった。これは、飲んだ分だけ量り売りのように請求がくるのか、それともマドリッドでは、ワインは断りなく注文したらボトルがくるのが常識なのか。まあ、飲めるだけ飲むか、と覚悟をする。これは、グラスに変えて欲しいと相手に伝えられるスペイン語能力にまったく自信がないからだ。そんなに高くはないであろう。

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(ワインを注文したら、いきなりボトルがテーブルに置かれた)

ということで、飲み始めた。私は赤ワインだと、ボトル半分くらいで酔っ払う。ということで、半分くらいだけ飲んでおこうと思っていた。それにまだ昼食の時間としては遅いとはいえ15時前だ。今日は飛行機に乗ってフランクフルトにまで行かなくてはならない。そうそう酔っ払ってもいられない。それに明らかにワインは安ワインだ。悪酔いしそうである。ということで、もったいないが半分だけ飲んで、あとは残した。精算する時に、いくらワインで取られるかと思ったら、なんと10ユーロであった。ワインは「その日のメニュー」に含まれていたのだ。どうりで安ワインの訳だ。急に嬉しくなると同時に、残されたワインはどうするのだろう?という貧乏人の心配が出てくる。捨てるのか、それとも他の料理に使うのか、はたまた・・。しかし、前菜、メイン料理、デザートにワインがついて(ついでになぜかセブンアップのような炭酸飲料も出てきた)10ユーロというのはとてもリーズナブルだ。

タグ:マドリッド
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台北の定食屋で文化的ミスコミュニケーションを体験する [B級グルメ雑感]

台北で一人、排骨麺を食べたくて、定食屋に入る。定食屋は、紙に注文したいメニューと自分の座席番号を記入して調理人に渡すシステムになっていたのだが、注文が来るだろうと勝手に卓に座って待っていた。「注文をせずに、何、座っているんだ、こいつ」という若い女性店員の非難の目を、私は、流石台湾はサービス悪いわ、と勝手に解釈していた。いやあ、文化的文脈を知らないと、ミスコミュニケーションが起きるな、ということに気づかされる。ちなみに、期待した排骨麺は、肉は美味しかったですが、麺がイマイチでした。料金は70台湾ドル。150円くらいでしょうか。
タグ:台北
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名古屋駅で比較的まともな駅弁を発見する [B級グルメ雑感]

その昔、サラリーマンをしていた頃は地方の仕事もまあまああったので、よく移動で駅弁を食べた。駅弁というものは、保存料の固まりのようなもので、その旨さを語ること自体、おかしいとは思うが、それでも時間がない中、駅弁を食べるしかないような状況下では、少しでもまともなものを食べるように工夫することがいいと思う。これは、サラリーマン時代の後輩が、「駅弁を食べると本当、仕事が嫌になる」と言うのを聞いて、より旨い駅弁をしっかりと把握することが必要だと思ったからである。

さて、しかし駅弁は、その駅によって選択肢が限られる。基本的には不味い駅弁が揃っているところでは買わないで、美味しい駅弁が売られているところで買うことが必須である。昔は大阪駅には水了軒があったので、絶対的に買いであったのだが、今は水了軒が潰れたので不明だ。先日、大阪駅(新大阪駅)で買ったものは美味しくなかった。東北方面で絶対的に買いなのは仙台駅だ。他には単品ではあるが、いわき駅のメヒコが販売する「いわきウニピラフ弁当」、富山駅の「マス寿司弁当」、旧横川駅の「峠の釜飯」(今では長野新幹線の車内で購入するので駅弁と呼べるかどうかは不明)、小田原駅の東華軒の「鯛飯」、横浜駅(新横浜駅他でも購入可)の崎陽軒の「しゅうまい弁当」、神戸駅(新神戸駅)の淡路軒の「ひっぱりだこ飯」、米原駅の井筒屋の「ステーキ弁当」などは私の信頼を勝ち得ている。

一方で、これら以外の駅でよく使う駅、例えば京都駅、名古屋駅などではなるべく買わないようにしている。しかし、今日は名古屋駅で駅弁を買うような状況に陥ってしまった。というのは、名古屋駅のそばで昼ご飯を食べようとしたら、休日ということもあってか、なんと駅内のレストランは行列が出来るような大混雑ぶりで、とても待つ気にならない私は、もう列車に乗ろうと考えてホームに向かったのだが、ちょっと空腹感が強くなったので思い切ってあまりいい印象のない名古屋駅の駅弁を買うことにしたのである。

さて、駅弁を買うポイントはJR系の弁当会社のものをまず避けることである。内容よりも弁当会社。これがポイントだ。名古屋駅はこれまで「とり飯」や「みそかつ弁当」など、だるまという会社の弁当をトライして今ひとつの印象を受けていた。ということで、だるま以外の駅弁ということで、松浦商店の「とりご飯」というのを注文した。これは鶏だしで炊き込んだご飯に、鶏そぼろと卵、それ以外にもチキンカツ、つくね、鶏の磯辺揚げ、だし巻き卵と鶏尽くしの内容となっている。そして、結構、ハイクオリティであることに驚いた。ということで、名古屋駅でも十分、死にたい気分にならなくてもいい駅弁を見つけられた。ちょっと嬉しいが、この駅弁、どうも昔から有名なようだ。おそらく「とり御飯」弁当と「とり飯」弁当とを取り違えて、今ひとつとのイメージを抱いてしまったのかもしれない。

さて、話が変わるが、JRパッセンジャーズの駅弁はほとんどが不味い。もうJRパッセンジャーズ系は、飢え死にするような状況以外はこれまでの幾度もの失敗の経験から買わなくなっているので、美味しい商品が出されたとしても分からないので、そのような状況で評価したりするのは申し訳ないのだが、このJR系は組織的もしくは状況的(すなわち、常に競争上有利な状況をつくりだすことができる)に美味しい駅弁をつくれないようになっているような気がするのだ。これは、私が経営学で論文を書かなければいけないような状況に追い込まれたら取り組みたいようなテーマである。まあ、そういう時間はないだろうが・・。

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「八角弁当」の駅弁で知られる水了軒が破産した背景の邪推 [B級グルメ雑感]

株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズが新大阪駅で「なにわ満載」弁当というのを販売しているのだが、これが水了軒の「八角弁当」と同じように正八角形の形状をした弁当箱で売られている。「大阪の食文化をイメージしたお弁当」とのコピーであるが、このコンセプトも水了軒の「八角弁当」と同じじゃないか。

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そもそもジェイアール東海は、新大阪駅のホームから水了軒を追い出し、わざわざコンコースまで私は買いにいかされていた。本当、けしからんな、と立腹していたのだが、さすがにこの「なにわ満載」弁当は模倣甚だしく、問題であろうと思い、水了軒が何か訴えを起こしているのかどうかをインターネットで調べたら、水了軒が2010年4月20日をもって事業停止し、破産申請をしたことを知った。なんてこった。八角弁当はまさに大阪だけでなく関西を代表する駅弁であり、関西の血がほとんど入っていない田舎ものの私は、さすが関西は安くて旨いという素晴らしい食文化を有しているなと、この弁当を食べた時には感心したものである。ちなみに、課長(今は社長か)島耕作も漫画でこの弁当のおいしさに感心している。

しかし、何を持ってして破産申請することになってしまったのであろうか。これは推測の域を出ないが、ジェイアール東海が子会社のジェイアール東海パッセンジャーズが商売を有利にするために水了軒をホームから追い出すような愚行をしていたとしたら、本当に情けない限りであろう。というか、鉄道旅行の魅力の一つである駅弁をしっかりと育て支援することが、高速無料化の時代においては鉄道会社がつとめるべきことではないだろうか。子会社の利益を念頭においたような経営をしているとしたら、悲しい限りであろうし、そういうことをしているからいつまでたってもジェイアールの子会社の駅弁は美味しくなれないのである。

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港あじ鮨 [B級グルメ雑感]

三島駅から新幹線に乗った際、駅弁で「港あじ鮨」(880円)を購入した。沼津の桃中軒というところにある弁当屋がつくっている。駅弁の基本は、JRの子会社(NREサービス等)のものを買わないことである。先日も同僚の先生が「栗おこわ弁当」なるものを品川駅で買って大学で食べたら「まずい、まずい」と文句を言っているので、チェックさせてもらったらやはりNREサービスのものであった。このJR子会社はチャンネルを押さえていることをいいことに、他の地元のライバル店を追い出す(例えば、新大阪駅の新幹線ホームから水了軒を追い出した)ようなことに精を出し、まったくもって品質を改善するといった努力をしない、まさに市場経済では存続が許されないようなろくでもない会社である。だから我々、消費者としては買わないことが重要なのだが、この同僚のようなマーケティングの先生でも知らないくらいなので、しっかりと情報発信する必要性があるなと改めて思ったりしている昨今である。

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さて、話が横道に逸れてしまったが「港あじ鮨」。まったく期待しないで注文したら、意外とこれが美味しかった。いやはや、ソルビン酸まみれである駅弁など基本的には美味しいことはないかもしれないが、これは悪くない。まず、どこがいいかというと、山葵が入っており、これを擂らせるという趣向が取られていたことである。山葵自体はそれほど新鮮とは思えなかったが、これは練り山葵に比べればやはり美味であるし、その拘りがなんか嬉しい。あじ鮨は「にぎわい鰺鮨」、「ぬまづ鰺鮨」、「鰺わい太巻き」の3品からなる。「にぎわい鰺鮨」はわさびの葉で包まれた鰺鮨。「ぬまづ鰺鮨」は江戸前の鰺鮨、「鰺わい太巻き」は太巻き。まあ、絶品とは言わないでも、弁当というジャンルではなかなかのヒットだと思う。沼津駅の駅弁だと「鯛飯」のイメージが強かったが、強力なるライバルの出現である。また、三島、沼津方面にて鉄道で訪れた際にはチェックをしてみたいと思ったりした。

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デュッセルドルフの美味いイタ飯屋? [B級グルメ雑感]

デュッセルドルフはドイツという限定された範囲では、結構、美味しいレストランが多いと思う。ドイツ料理でも結構、美味しいなと思うものに出会えるが、ここではイタリアン・レストランに絞って、勝手に論評したいと思う。ドイツでイタリアンというのも随分と適当だが、デュッセルドルフは意外とイタリアンの美味しい店が多いからであることと、万年金欠の私はどうしてもコスト・パフォーマンスを意識してイタリアンに行ってしまう傾向があるからだ。とはいえ、私は高いところにはイタリアンを含めて行かないのと、食べ歩きをしている訳でもないので、極めて狭い範囲でのいい加減な論評であることを予め断っておく。

5位:ノードストラッセのレストラン街の数軒、アルトシュタットのピザ屋を含めて幾つか候補があるが、これと決めるのは難しい。それは、どれも今ひとつであり、敢えて紹介するのに気が引けるからである。とはいえ、敢えて決めれば、ノードストラッセの庶民向けピザ屋セネレントーラ。入れ墨を入れたイタリア人のおばさんが仕切っている店で、なかなか強烈だが味は値段に見合う。そして、値段は相当安い。ただし、おばさんがレジの隣で食事をしながら給仕しているのはいただけない。いや、おばさんは結構、それなりにチャーミングなのですが。

4位:メディエンハーフェンにあるPerla Porto。フランク・ゲーリー設計のツォールホフの建物やテレビ塔を展望できるテラスでも食事ができる展望抜群のレストラン。味はまったく期待しないで入ったら、これが大当たりであった。オリーブやパンにつけるバターまで相当の域に達している。パスタを注文したが、なかなか唸らせる味である。料金は多少、割高であるが、それでもリーズナブルである。ただし、サービスは劣悪。ウェイターの口癖は「カム・ゾーフォート(すぐ来る)」だが、全然来ない。パスタが来た後に、パンとオリーブが来るなど滅茶苦茶。料金の支払いにも5分間は待たされた。まあ、しかし、その味のよさはサービスの悪さを補える。

3位:Da Nando。ペンペルフォルトのデュイスブルク通りにあるイタリアン定食屋。竈でなくオーブンだが、美味しいピザを出す。パスタもなかなか美味しく、幸せな気分になる。しかし、何よりここが嬉しいのは値段が安いことである。ピザとか4ユーロぐらいから食べられる。一説には何を注文しても値段が同じという指摘もあるが、私はそこまで常連にはならなかったので、値段は変わった。ここの難点はメニューが少ないこと。ピザかパスタ、それに多少の肉料理ぐらいしかないこと。という点で本来は4位にすべきかと思われるのだが、家から近く、デュッセルドルフに住み始めた時、ここに入った時の感動が忘れられないので3位。結構、混むが敢えて予約をするほどのレベルでもない。家が近ければとても重宝するが、電車で長距離、乗って行くほどではないかもしれない。

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(ダ・ナンドの外観。ちなみに私の大家も大のダ・ナンドのファン)

2位:Zucchero。コスト・パフォーマンスでは間違いなく個人的にはベストの店。デュッセルドルフの食べログとも言うべきウェブサイトでもナンバーワンのランキングがされている。デレンドルフの駅のそばにある。店の見た目は悪く、どこのファミレスかと思わせる。しかし、この見た目に惑わされたら駄目だ。パスタ、牛肉のフィレなど非常にクオリティの高い食事が出てくる。デュッセルドルフのイタ飯屋の底力を感じさせてくれる店。コスト、味のよさを勘案すると、他のドイツの都市にこのような店があるのかと思わせられる。コスト・パフォーマンスがいいこともあり、非常に人気がある。よほど早い時間に行かない限り、予約は必須だと思われる。なお、店員の一人は電話口でアリガトウと言うが、日本人だと分かって言っている訳ではなくて、口癖なだけのようだ。店に行くと、誰かれ関係なく、客が店を出るときにアリガトウと言っていた。

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(牛肉のフィレ)

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(牛肉のカルパッチョ)

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(パンナコッタ)

1位:La Tavola。アルトシュタットのヴァル通りにあるレストラン。ハインリッヒ・ハイネの駅から歩いて3分くらい。ここのパスタ、牛肉は相当の美味で感動する。牛肉の美味しさは個人的にはアルゼンチンで食べた以来と言いたいくらいの絶品。アメリカではまず食べられないレベルだ。パスタも美味しく、日本のイタリアン・レストランでこのクオリティを得ようとしたら幾ら払わなくてはならないかと思わせられるレベルだ。デュッセルドルフのレストランの中でも、個人的な狭い経験からだけだが、ここに匹敵できるのはミシュランの評価が高いコントアくらいか。ただ一点、デザートはそれほど美味しくなかった。またピザはなく、注文すると多少、呆れた顔をされる。ファストフード慣れした子供を連れて行く時は要注意だ(自分のことだが)。あと、店員達が日本語を話す。しかも、現在形と過去形を区別した日本語だ。二人だと70〜80ユーロぐらいか。

ここの挙げた4軒の総合力は、私の乏しい経験からの類推にしか過ぎないのだが、他のルール地方、ベルリン等で匹敵するイタ飯屋は存在しないと考察される。デュッセルドルフがドイツの都市では極めて珍しく、高い質による外食サービスを享受できるところであることが推察される。そういった観点から、ドイツの中でデュッセルドルフに居を構えたことは正解だったと思われる。

なお、上記のランキングは私の貧しい経験に基づいており、例えばグルメ本などで評価の高いペンペルフォルトのMicheleなどが外されている。これらを体験する機会があれば、適宜ランキングも書き直したいと考えている。とりあえず、2010年4月時点の私のランキングということで解釈していただければ幸いである。

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デュッセルドルフの高級レストラン「タンテ・アンナ」で顰蹙を買う [B級グルメ雑感]

そろそろデュッセルドルフの日々も終わりを告げるということで、大学以外で知り合った知人を呼び、デュッセルドルフを代表する高級レストラン「タンテ・アンナ」で自ら送別会を主催する。ということで知人が5人ほど集まってくれた。日本人が2名、台湾人が1名、ベネズエラ人が1名、チェコ人が1名である。さて、しかし連絡があまり上手く取れずに、予約は3名でしてしまっていた。さほど気にしなかったのだが、ここは非常に敷居が高いレストランで、いろいろと問題が生じた。最初、ウェイトレスは6人目は入れないと言ったのだが、流石に最後に遅れて来た友人に、お前は来られないとは事前に言えず、彼が店に来てから店と交渉したら、店長が最終的には入れてくれた。また、私の知人の中でこのレストランにふさわしい服装をしてきたのは日本人の2名だけで、他は私を含めてラフな格好で来てしまっていた。さらに悪かったのは、写真撮影を多くの知人がして、特にベネズエラ人の友人はフラッシュを使ったので店長も堪忍袋の緒がキレたという感じで、「早く食べろ」と一言言いはなった。

このレストランの食事は、「前菜」、「スープ」、「パスタ」、「主食」、「チーズ」、「デザート」の6セットから構成されており、値段はすべてを注文すると77ユーロ。チーズを除くと64ユーロ、チーズとパスタを除くと56ユーロ、これにスープも除くと46ユーロとなる。一人はスープをつけたが、他は皆、46ユーロの最安値のコースを注文する。「前菜」はズッキーニ料理、鮭とキュウリのゼリーを合わせたもの、パプリカのパンナ・コッタといったもの。「主食」は肉料理で、牛肉、鶏肉のオレンジ・チャツネー合わせなどである。「デザート」はマンゴシャーベットや、チョコレートのテリーヌ、クリーム・ブリュレなどであった。総じて美味だが、ちょっと変化球多しという感じ。意表を突きすぎているかなとも思うが、それでも日本で食べても美味しいと感じるレベルであった。ドイツにもしっかりとした料理を出すレストランがあることを知ったのは意義深かったが、記憶に残るほど美味しいという訳でもない。ただし、ワインハウスと名乗るだけあって、ワインは素晴らしいと思ったが、私はワインの味がよく分からないので、これはあまり参考にならないかもしれない。

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(前菜)

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(主食)

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(デザート)

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(店の外観)

値段は高く、しかも顰蹙を買ったのでチップをはずんだので6人で500ユーロ。せっかく私の送別をしにきてくれたのに、私が勝手に自分の我が儘で高いレストランを予約したので、申し訳ない気分になり、これは私が支払うことにした。ただし、チップをはずんでも、私の名前はこの店のブラックリストに載った気がする。今後、私の名前では予約できなさそうなので、同姓の方にご迷惑をかけるかもしれない。すいません。
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デュッセルドルフ名物のライン風ムッシェルン [B級グルメ雑感]

デュッセルドルフは結構、ドイツの中では料理が美味しいと思う。名物料理もある。一番、代表的なものはアルトビールだと思われるが、他にもマスタード、そしてムッシェルンことライン風ムール貝料理などがある。マスタードといえばフランスのディジョンだが、ここデュッセルドルフのマスタードも結構、いける。屋台のソーセージ屋などでは、マスタードを食べるためにソーセージを食べているのではないかと思うほど、マスタードをたくさんつけてソーセージを口に入れているおじさんをよく見かけるが、確かにマスタードは結構美味しい。

さて、しかし今日はライン風ムッシェルンである。ムッシェルンはブリュッセルが有名だ。白ワインとセロリーで煮込んだそれはなかなか美味である。デュッセルドルフのそれは、より塩味が強くセロリーではなく玉葱が入っていて、私は結構好きだ。そこでイタリア人の知り合いが街を訪れたので、ベンダーズマリエというデュッセルドルフで名が知れたムッシェルン屋を予約して、そこを訪れた。ここは日本人もブログで絶賛しているような店である。3回ほど予約を入れようとして満席で断られたことがある。4回目でようやく席が取れたという相当の人気店なのである。以前、普通の店で食べたムッシェルンも結構、美味しかったので大変期待していた。下手したらブリュッセルより美味しいかもしれないとさえ思っていた。

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(ベンダーズマリエのムッシェルン)

ところが、これがとんだ期待外れであった。以前、食べた普通の店の方が美味しいくらいである。何が美味しくないかというと、肝心のムール貝が美味しくないのだ。どうも活きが良くないというか、インパクトに欠けるのである。スープもそんなに美味しくなく、ムール貝とのコンビネーションがそんなによくない。落胆する私に追い打ちをかけるように、一緒にいったイタリア人に「ブリュッセルの方が全然、美味しいからそこのを食べるといい」と言われた。いや、知っているんですけど。さらに、「イタリアの方がうまい貝が食べられる」と言われた。いや、日本でもこれよりずっとうまい貝は食べられるんですけど。とはいえ、誘ったのはこちらだから何とも言えない。

ということで、ベンダーズマリエ、今ひとつである。ただし、ドイツにしてはサービスがよく、店の雰囲気は悪くない。ただ、ここでデュッセルドルフのムッシェルンの味が今ひとつと評価するのは間違っている。アルトシュタットのフィッシュハウスに行けば、少なくともここより美味しいムッシェルンを味わうことができる。

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(フィッシュハウスのムッシェルン)

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(ついでに撮影したフィッシュハウスの塩オーブン焼きの鱸。これは結構、大味であった)

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ポーランドの料理は意外なことにドイツより美味しかった [B級グルメ雑感]

ポーランドのクラクフに来ている。ポーランドの料理はまったく期待していなかった。東欧はチェコとハンガリーに行ったことがあるが、どちらも美味しいものに巡り会えたことがなかった。ということで、ポーランドもまったく何も期待せずに、とりあえず不味くなければいいやとくらいの気分で店を探した。さて、初日の夕食。『地球の歩き方』に書いてあるポーランド料理を出すレストラン「ヤレマ」に行く。これは今、振り返ると、他のレストランに比べて大きく劣った。本当、『地球の歩き方』のお勧めのレストランで当たったところは数少ない。それはともかく、とりあえず典型的なポーランド料理といわれるピエロギを注文する。これは、水餃子のようなものだが、ちょっとお酢の味付けが強い。これはビールと合ってそんなに悪くはない。とはいえ、さすがに中華料理の水餃子のほうが遙かに美味い。メインはグーラッシュを注文する。グーラッシュとはいえ、牛肉ではなく鶏肉で、ソースもクリームからつくられたものであった。ポーランドのグーラッシュとはドイツやチェコとは随分と違うなあと思って食べていたのだが、こうやって改めて書いているともしかしたら違う品が来ていたのかもしれない。これも可もなく不可もなく、まあドイツの普通のレストランのレベルであった。文句を言うほどでもないが、再訪したくなるようなレベルでもないということだ。

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(ピエロギ)

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(グーラッシュを注文した筈なのだが・・・)

2日目の昼食はアウシュビッツのあるオシフィエンチム駅前のレストラン「スコーピオン」に入る。蠍食堂というおどろおどろしいネーミングのレストランである。店内にも蠍の装飾品が置かれたりして、ここらへんのセンスはよく分からない。ここでもやはりポーランド料理のジューレックといわれるスープ、そしてじゃがいものパンケーキのハンガリー・ソースがけを注文する。ジューレックはやたらお酢が入った酸っぱいスープであった。玉子とハムが入っていて、まあコンビネーションはそんなに悪くはないが、食文化的には我が国よりは遙かに劣っているなと思わせられた。じゃがいもパンケーキも小麦粉のパンケーキより劣り、なぜパンケーキをじゃがいもではなく小麦粉でつくるのかがよく分かった。このじゃがいもパンケーキは大量で出てきて、しかもハンガリー・ソースというのが牛肉を煮込んだシチューのようなものであり、私でも食べきれなかった。

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(ジューレック。ひたすら酸っぱい)

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(じゃがいもパンケーキ。しかし主役はソースの方ではないのか)

さて、そんなこんなで、まあドイツ並みかなという印象を抱いていたポーランド料理であったのだが、この日の夕食でそのような考えを大いに払拭させられるレストランに入る。織物市場にあるSZARAというレストランで2008年と2009年にミシュランに掲載された店であった。ミシュランということで多少、気も引けたが料金は決して高くない。ここでは、トナカイのペースト、がちょうのモモ焼き、そしてハンガリーの赤ワインをボトルで頼んだのだが、一人5000円もしなかった。しかし、その味は特別なものであり、野性的で濃厚でいて、しかし繊細に調理されていた料理は、このクラクフという都市が相当の文化レベルにあることを知らしめさせてくれた。もちろん、値段の違いというのはあるのかもしれないが、正月に訪れたフランスのどのレストランよりも美味しい料理をまったく期待していなかったポーランドにて食することができたのである。

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(発音ができないが、この店は超お勧めである。どうして、こういう店は「地球の歩き方」に載ることがないのだろうか)

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(ガチョウのモモ焼き。林檎と洋梨の焼き物も出る。これらも超絶美味)

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(店内の様子)

この日は食後にトラム・バーという庶民的なバーに立ち寄り、ブラック・ロッシャンを飲む。しかし、ウォッカより日本の焼酎の方が絶対旨いと思う。

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(やはりポーランドはウォッカということで。ちなみにポーランドではワインはつくっていない。ビールはあるが、ウィスキーはない。話は変わるがちょうどバンクーバー・オリンピックのラージヒルのスキージャンプが行われていて店のテレビで放映されていたのだが、葛西が大ジャンプをした時、私も祝福された)

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(トラム・バーを昼時に撮影)

最終日の昼食も織物市場に面しているレストランに入る。名前は残念ながら忘れたが、ここの料理も結構美味しかった。豚のトンカツ、いわゆるシュヴァインシュニッツェルを注文したのだが、ザワークラウトといい、ドイツの普通のレストランで出てくるものよりも、より丁寧につくられて繊細な味を出していて美味しかった。ポーランド侮れない。さすがコペルニクス、ショパン、キュリー夫人、バーシアを輩出するだけのことはある。

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(ポーランドのシュヴァインシュニッツェル。ドイツより味は上だった)
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コペンハーゲンのアンデルセンに入ったら閑古鳥が鳴いていた [B級グルメ雑感]

二ヶ月前にコペンハーゲンを訪れて、アンデルセンが開店したことに喜んだ私は、再訪した今回も嫌がる同僚を連れて昼食をとるために入った。日本人女性と結婚している同僚は、なにが悲しくてコペンハーゲンで日本のパン屋に入らなくてはならないのかと抵抗したのだが、それは先輩の特権で押し切ったのである。

さて、アンデルセンのパンの方が本家のデンマークより遙かに美味いと考える私は大盛況しているのではないかと期待していたのだが、なんと閑古鳥が鳴いているような状況であった。12時過ぎのかき入れ時なのに客が全然いない。新宿の伊勢丹なんか、常に行列ができているのに、ここコペンハーゲンではまったく人気がない。しかもメニューも2ヶ月前とは違っていて、開店時にあった私の好きなクイニー・アマンとかがなくなっている。何なんだ、これは。

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(美味しいけど比較的凡庸であったペイストリー)

とりあえずペイストリーをそれぞれ一つ買って、テーブルに座ってスープを頼む。スープは何なの?と聞いたらウェイターは答えられず、スープはスープだと回答した。このウェイターも酷かったが、全般的にしっかりと店員の教育がされていないようで、支払い時こちらの意向を気にしてくれう店員が一人もいなかったので、結局、支払いをわざわざこちらから行かなくてはならないような状況であった。このサービスの悪さは、サービス不毛の地ドイツから来ている我々でもちょっと愕然とする。明らかに客より店員の数が多いし、パン職人の数も客より多かったが、こんなに客が少なかったらパンつくっても無駄なんじゃないかと思わせられた。店員は多くても皆、サービスを無視しているし。

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(ちなみにスープはマッシュルーム・スープでした)

私はアンデルセンのパンのファンである。したがって、その本家コペンハーゲンに開店するのは捲土重来的な覚悟をもってしてやっているのだろうなと、その成功を期待した。それなのに、こんな拙い店員のサービスしか提供できないような店にしてしまって、日本の誇りどころか恥である。また、おそらくパン職人の腕がないので日本と同じパンを提供できないのだろうが、アンデルセンの名をむしろ汚すようなパンを提供していて、一体全体何をやっているんだろうか。同僚は、スープもパンもまあまあ及第点だね、と言ったのを聞いて、いや日本のアンデルセンはこれよりずっと美味しいんだと主張する自分がなんか情けなかった。こんなへたれなことをするくらいなら、コペンハーゲンに開店する必要はまったくなかったと思われるし、ファンである私としては大変残念で悔しい。開店前の市場調査なども全然、やらなかったのであろうか。ちょっとした調査をするだけで、この悲惨な状況は回避できたと思われる。このままでは1年も持たないであろう。これはアンデルセンだけでなく、日本にとってもとても残念なことであると思われる。

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美食の都リヨンにて、二流グルメ的な考察をする [B級グルメ雑感]

リヨンは美食の都らしい。ということで、リヨンの定食屋(ブーション)で三日間、コース料理を食す。初日はベルクール広場のそばにあるレストラン街の一軒に入る。注文したものと違ったものが店側の手違いできた。スターターこそ、注文通りに鶏レバーのムースが出てきたが、メインはリヨン名物のクネルではなくフライドチキンのような手羽先の料理と牛肉のフィレが出てきた。お腹が空いていたのでそのまま食したが、これは取りあえずよく食べたことがある味付けであり、驚くように美味しいことはなかった。しかし、もちろんアメリカなんかでは食べられないレベルではあったが、そんなに感心するほどのものではなかった。

二日目は旧市街地のレストラン街の店に入る。旧市街地は大晦日ということもあり、どこもべらぼうに混んでいた。比較的人が入っているザンクト・パウルという店に入ろうとしたら、机が二つほど空いているのだが入れないと言われた。どちらも予約されているそうだ。ということで、バシリカ教会のそばにある店に入った。この店も満席であったのだが、15分ほど待てば入れると言われたのでここに決めたのである。この店はル・プティ・グロートンといい、店の前でクレープを屋台で売っているなど商売上手な店であるという印象を受けた。さて、注文したのはオニオン・スープとリヨン名物の牛の胃のトマトソース炒め。デザートがついて14ユーロ。値段の割には美味であるが、日本で食べるのとそれほど変わりはない。ただし、値段を考えると美味しいか。牛の胃は、ホルモン焼きを食べている日本人には別に目新しくもないが、一般的なヨーロッパ人には斬新なのかもしれない。あと、サービスはなかなかよかったが、厨房が席から見えて、電子レンジを用いてポテト・グラタンなどを温めていた。これは興ざめであった。

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(リヨン風サラダ。ポーチド・ポテトとベーコンがつく)

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(胃袋のトマトソース炒め?)

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(リヨン名物の白チーズ)

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(これが2日目に訪れたル・プティ・グロートンの店構え)

三日目も旧市街地のレストラン街の店に入る。正月であり、大晦日ほどではないが結構、混んでいた。昨日と同じレストランに入るのは癪なので、昨日断られたザンクト・パウルに再びチャレンジする。今日も机は空いているのだが、昨日と同じ若いウェイターがだめだめと言ってきた。あたかも来訪した私を非難するような顔で追い返される。なんで、机が空いているのに入れないのか不思議ではあったが、その横柄な態度にこちらも不機嫌になったのでそのまま出た。そして真向かいの店に入る。こちらは満席であり、これは駄目だなと思って出ようとしたら、ウェイターがやってきて40分くらいなら席が空くがどうする、と聞いてきた。それぐらいなら待てる、ということでここアンフィトリョンという店で食べることとする。しかし、なぜザンクト・パウルのレストランは予約の意向も聞いてこないのか。もしかして人種差別?といった被害意識さえ覚えてしまう。さて、アンフィトリョンは店が小さいこともあり、身動きもままならない状態で食べることとなった。ここでのメインはアンドゥイエットとクネルを食べた。アンドゥイエットは、ゆでた腸間膜を細長いひも状に切り、白ワイン、マスタード、玉葱、香辛料でマリネしてから腸に詰めたもので、マスタードが大いにかかった状態で出てきた。これはディジョンでも食べたが、なかなかイケル。クネルは魚のすり身でつくるはんぺんのようなものである。とはいえ、はんぺんより味は複雑。豚足とハムのマスタードソース和えサラダは、ちょっと酸味がきつかったが、まあそこそこ美味しかった。ドーフィーネ風ジャガイモのグラタンも注文した。ここはセットで18ユーロでこれまでの店に比べて高いだけあって味も一番よかった。待った甲斐があったというものだ。

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(アンフィトリョン(おそらくこう発音するのでは?あまり自信なし)の店内)

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(鶏レバーのムース)

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(クネル)

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(アンドゥイエット)

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(ドーフィーネ風ジャガイモのグラタン)

さて、美食の都であるというだけあってなかなか充実した食事をすることができた。とはいえ、あまりにもヘビーなのでレストランに行くのは一日一回が限度か。豚足、牛の胃といったメニューから、もしかしたら中華料理の影響を強く受けているのかなとも思ったりもした。リヨンは絹の都である。はるばるシルク・ロード等を通って、絹とともに食文化もこの地にもたらされたのではないだろうか。その結果、パリなどに比べても遙かに充実した食文化をこの地で花開かせたのではないかと思うのである。今までのフランスでの食事経験が低レベルであったこともあり、今回のディジョン、リヨンでは低価格の定食屋で食べているにも関わらず、結構、よい経験をすることができている。私のフランスの食文化への評価は随分と改善された。しかし、それでも日本料理の方が断然、美味しいよなと思う私がいる。高校時代、本多勝一を愛読していた。ある取材で、まさに世界中を旅した本多勝一が、どこの料理が一番美味いかという質問に日本料理であると回答していた。高校時代の私は世界三大料理のフランス料理、中華料理、トルコ料理の方が日本料理より上だと勝手に思っていたので、この回答には驚いたのだが、40代半ばになって、私自身、40カ国以上の国を訪れて、いろいろと食事をした結果、日本料理が世界で一番美味いという結論に達している。酒は日本で飲むという条件下では、日本酒が一番美味しいと思う。フランス料理は興味深く、今回のリヨン旅行で随分とよいイメージを抱いたが、それでも日本料理には到底及ばないなという意見は変わらないでいる。そして、タイ料理や韓国料理にも及ばないという意見も変わらない。ただし、チーズとワインは格別に美味い。
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ポリニーという町で極上の生チーズをゲットする [B級グルメ雑感]

ポリニーという町がフランシュ・コンテ州にある。コンテ・チーズの里である。この町に寄り、コンテ・チーズをゲットしようとチーズ屋に入る。コンテ・チーズをゲットする筈だったのだが、カマンベールの生チーズがあまりにも美味しそうだったので、こちらを購入する。無殺菌の生チーズである。ついでに、フォアグラとワイン、食前酒を購入しておく。さて、この生チーズであるが、とてつもなく美味であり感動した。恐らく、私がこれまで食べたカマンベールの中では最高のものであると思う。前からフランスで本当に美味しいものは、ワインとチーズだけではないかという非常に不遜な仮説を有している私ではあるが、このチーズには驚いた。パルマのパルマザン・チーズに匹敵するチーズの王様なのではないかと思った。しかし、こんな美味しいチーズを売っている店であることを予め知っていたら、コンテ・チーズも買っておくべきであった。後悔する。ちなみにフォアグラも結構、美味ではあったが、これなら日本でアンキモを食べるのと同じだなとは思ってしまう。とはいえ、アンキモより簡単に食べられるし瓶に入っているので、フランスでの値段であればそれなりに価値はあるなとは思う。しかし、日本のような高い値段で食べるだけの価値があるほど美味いのかと言われると疑問を感じる。

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(カマンベールの生チーズ。驚きの旨さ)

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(これはフォアグラ)

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マカロン発祥の地ナンシーでマカロンをゲットする [B級グルメ雑感]

マカロンは全然美味しいと思わない私であるが、マカロン発祥の地であるナンシーを訪れたのでマカロンをゲットする。12個で6ユーロ20セントであった。店名はアダムで1907年創業の由緒ある店である。この店はスタニスラス広場の北側にあるカリエール広場のそばにある。さて、ナンシーのマカロンは普通の焼きクッキーのような茶色であり、日本で手に入るマカロンのようにサンドイッチのように何か挟んでいる訳でもなく、普通のクッキーのようなものである。しかし、中にちょっとしたクリーム状のようなものが入っている。非常に地味でシンプルなマカロンであるのだが、私が食べたマカロンの中では最も美味しいと思った。もちろん、マカロンとどら焼きとどちらを食べると言われれば95%のシチュエーションでどら焼きを選択する私ではあるが、しかし、これは値段も安く、どら焼きがないときに食べるのには悪くはないなと思った。

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(老舗の伝統を感じさせる包装箱)

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(マカロンは12個で6ユーロ20セント)

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(マカロンはサンドイッチ状になっていない)
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本場ディジョンでエスカルゴを食す [B級グルメ雑感]

フランスのディジョンに来ている。ブルゴーニュ地方の中核都市である。この都市はエスカルゴ、マスタード、ブルゴーニュ・ワインで有名らしい。ということでダルシー広場のそばの適当なレストランに入り、前菜にエスカルゴを半ダース注文する。私は、ちなみにフランスで美味しい料理にほとんど巡り会ったことはない。美味いと思ったことがあるのはワインとチーズくらいであるので、あまり期待しないでいたのだが、コース20ユーロという安い値段であるにも関わらずエスカルゴは美味しかった。もちろん、日本で食べるものに比べて特別うまいというようなことはなかったが、本場ならではの美味さがあった。おそらく高いレストランに入ったら、より美味しいエスカルゴが食べられるのではないかと思う。あとマスタードは文句なく美味しかった。これは流石である。ウェイターが「これはお前、気に入ると思うよ」と上目視線で言われたのが癪であったが、確かに美味しかった。

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ローマでピザを食べる [B級グルメ雑感]

ローマでは初日の夜と二日目の昼に外食する機会があった。両方ともピザにした。やはり本場のピザを食べなければと思ったからである。そういう意味では本場のスパゲッティや本場のラビオリやら本場のラザニアも食べなくてはならないのだが今回はピザにしたのである。というのは、パスタよりピザの方がイタリアと他国との差があるのではという先入観を持っていたからだ。また、初日が美味しかったので、それを確認するために二日目も同じものということも二日ともピザになった理由である。

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(初日に食したピザ)

初日はテルミネ駅のそばのイタリア料理屋に入った。少なくとも5カ国語(イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語)を駆使する呼び込みの叔父さんがいる店で、私は呼び込みをする店には絶対入らないというポリシーを持っていたのだが、疲れていたので早く食事を済ませたいというのもあったので、ピザがあることを確認して入ることにした。ピザは6種類ぐらいあり、そのうち店の名前がついている一番高いピザを注文することにした。ただし、高いといっても9ユーロであった。このピザはモッツアレラ・チーズに茄子、そしてパルマハムが乗っているものであり、モッツアレラ・チーズが猛烈に美味しくて感動する。こんな客の呼び込みをやっているようなレストランでもこのレベルというのは結構、驚きだ。ワインのハーフ・ボトルも注文したが、総額は14ユーロ。

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(二日目に食したピザ)

二日目はビジネスマンが昼休みを取りに入るような軽食屋風のカフェーでピザを注文する。日本でいえば喫茶店でカレーを食べるようなものだろうか。ピザは4つのチーズのピザを注文する。ドイツのイタリア・レストランでも好んで注文するものだ。これも、相当、美味しく感動した。デュッセルドルフの私が愛用しているイタリアン・レストランよりも美味しい。これはイタリアの底力なのだろう。アンコーナ、ファブリアーノという田舎町では感じることができなかった迫力をここローマで知ることになる。

タグ:ローマ ピザ
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待望の本場イタリアンを食べて、まあこんなもんかと思う [B級グルメ雑感]

イタリアのアンコーナという町の空港に夜着く。空港から市内に行くバスはもう最終が出ており、他に選択肢もないのでタクシーに乗ってホテルに向かう。アンコーナはアドリア海に面している田舎町だ。なんと「地球の歩き方」にまったく記載がされていない。イタリアは以前、ミラノに一泊したことがあるだけでまったく不案内だ。

さてホテルにチェックインをして夕食を取りに行く。イタリアのレストランはどこに入っても美味しいという話を聞いていたのと、イタリア料理は非常に好いているので、期待に胸を膨らませて町に出る。ホテルにお勧めのレストランを聞いていたのだが、その場所が見つけられなく(イタリア語で説明されていたのでよく理解できなかった)、しかし、イタリアのレストランはどこでも美味いと聞かされていたので、とりあえず見つけたトラットリアに入る。このトラットリアという言葉だけで、なんか期待が膨らむ。

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(ペンネ・ゴルゴンゾーラ)

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(アンティパスタ。これは今ひとつだ。イタリアのレストランがすべて旨い訳ではないことを知る)

さて、入った店はごく普通の庶民的な定食屋風情のレストランであった。こういうところで美味しいイタリアンが食べられたら最高だと思いつつ、アンティパスタの盛り合わせとペンネ・ゴルゴンゾーラを注文する。ペンネ・ゴルゴンゾーラは私の大好物のパスタだ。アンティパスタはオリーブとサラミや生ハムとバローニ風ハムにパルメツァン・チーズの塊。見た目はあまりよくない。食べても安っぽいハムの味がして、これは全然感心しない。ペンネ・ゴルゴンゾーラも、そもそも好きなので美味しいとは思ったが、これより美味しいペンネ・ゴルゴンゾーラは日本でもドイツでも食べられる。おそらく食べられないのはアメリカぐらいではないか。少なくとも、デュッセルドルフの家のそばのイタリアンの方がずっと味は上。ということで一つの例だけだが、イタリアのレストランはどこに入っても美味しいという通説は私の中では覆された。さて、これで十分だったのだが、店の叔父さんが肉とか注文したらどうだ、と言ってきた。我々がイタリア語をあまり理解しなかったので、私と同行している友人を厨房まで連れて行き、冷蔵庫の中を見せて、これらを食材として料理ができると説明した。我々はこの叔父さんの熱意に押されて、豚肉のソテーとソーセージをつぶしたハンバーグのようなものとサラダ、そしてジャガイモ炒めを注文した。私は日本のレストランで出てくるイタリアン・サラダが好きなので、相当期待をしていたのだが、出てきたサラダはおそろしくいい加減なサラダであった。お酢だけがドレッシングでかかっていた生野菜という風情で、オリーブがなければまったく締まりがないような代物であった。ジャガイモ炒めは、ドイツでも見かけられないほど雑に油で炒められたものであった。豚肉のソテーも家で調理した方が美味しい感じであり、もしかしたらこのレストランは例外的に美味しくないのかもしれないが、しかし営業できているので、イタリアのレストランが美味しいというのは幻想なのではとさえ思わせられた。

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(豚肉のソテー。何の工夫もなく、ただ焼いたものが出てきた)

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(このサラダも何の特色もない。東京のダイニング・バーのイタリアン・サラダの方がずっと美味しい)

とはいえ、ここの叔父さんといいレストランの雰囲気には好感を覚えた。冷蔵庫の中まで客に見せる店はそうそうないであろう。あと、値段は二人で56ユーロとワインを一瓶空けたことを考えると安かった。量は胃の限界を超えるほどあった。ということで、下町っぽい雰囲気は最高に近いものがあっていい時間を過ごせたが、料理のレベルといったらデュッセルドルフのイタリア料理に比べても大いに劣るようなものであった。もちろん、イタリアもちゃんとした店に行けば想像を絶するように美味しいのだろうが、適当に入っても美味しいものにありつけるほど食文化が高いわけではないことは理解できた。そういう点では、どんな食堂に入ってもまずいものは出てこないという大阪の食文化に比べると大いに劣る。大阪の食文化はおそらくイタリアの食文化よりレベルが高いであろう。イタリアのレストランはどこでも美味しいという偏見が覆されたことは、他文化を理解するうえで重要なことであり、そういう点では有意義であったが、ちょっと残念。

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マカロンの価値はよく分からない [B級グルメ雑感]

ブリュッセルに行く。ブリュッセルといえばベルギー・ビールとワッフルとチョコレートである。チョコレートはゴジバ、ノイハウスなどの老舗が有名だが、日本だとジャン・フィリップ・ダルシーが最近は有名らしい。しかも、マカロンが有名らしい。ということでせっかくなのでジャン・フィリップ・ダルシーを訪れる。グランプラスからちょこっと入ったところにブリュッセル支店がある。さて、入るとベルギー人と思しき背の高い店員が「いらっしゃいませ」みたいなことを言う。フランス語はよく分からないので、へっ?という感じで聞き返すと、今度はしっかりと「いらっしゃいませ」と言うではないか。なんと日本語がしゃべれるのだ、この店員は。驚く我々に店の奥の方から日本人が「ゆっくり見て下さい」と言ってきた。日本人なのですか、と尋ねると正真正銘の日本人だと言う。ここの店長をしているらしい。ダルシーの本店はブリュージェにあるらしく、ブリュッセル支店は日本人の彼が任せられているらしい。凄いなダルシー、凄いな日本人、と多少感心する。このマカロン、しかし輸出するのが難しいようだ。それほど日持ちがしないのに加え、輸出するとどうしても潰れてしまうそうである。ということで、ローカルでしかゲットしにくいお菓子のようだ。いろいろお話を聞かせてもらって、非常に購買欲が増したので、1個1ユーロのマカロンを8個購入した。ちなみに全部で15種類ある。それぞれ、キャラメル、バニラ、ヘーゼルナッツ、チョコレート、オレンジ・チョコレート、コーヒー、カシス・バイオレット、ラズベリー、ストロベリー・ポピー、ヌガー、レモン、ピスタチオ、パッション・フルーツ、ジンジャーブレッド、アーモンド・ミルクである。

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さて、大いなる期待をもって口に入れると、うん、大したことがない。ちょっと甘ったるい甘さが口に広がる。これならチョコレートを買った方がよかったと後悔する。それに、この毒々しい色は、明かに自然ではないと思われる。どうも巷ではマカロンは人気のようだが、私にはこの価値はよく分からない。見た目は可愛いと言えば可愛いが、鯛焼きやどら焼きの方が素直に美味しいと思うのは年を取った証拠であろうか。

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ハイネマンのバウムクーヘンは美味しい! [B級グルメ雑感]

デュッセルドルフのコンフェクショナリーの名店といえばハイネマンである。有名なのはシャンパン・トリフュだが、個人的にはバウムクーヘンがお勧めである。今まで食べたどんなバウムクーヘンより美味しいと思っている。ドイツはあまり美味しいものがないと言われているが、このバウムクーヘンは、派手さはないが、質実剛健的なドイツらしさに溢れていて、それでいて美味しいという機能主義的なドイツらしさも満たした素晴らしいお菓子であると思う。ドイツについてすぐ、近くのパン屋で買ったバウムクーヘンはまったく美味しくなく落胆したので、このハイネマンのバウムクーヘンを食べた時は感動したし、救われた。日本のケーキはおそらく世界最高峰のレベルにあると思うが、その日本でもなかなかありつけない美味しさだろう。その代わり、値段は高い。10センチもの高さもなく、直径も15センチくらいのものが10ユーロ以上する。日本ならともかく、物価が安いドイツでこの値段は相当のものだ。まあ、ハイネマンはシャンパン・トリフュも一個1ユーロ以上もし、常識的なドイツ人からは法外な値段をつけている店と思われているらしいが、私はハイネマンという存在に結構、救われている。少なくとも、ハイネマンがあるだけで、イギリスよりはドイツの方が食事が美味しいということは確かであると思うのである。

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東高円寺の博多ラーメン「ばりこて」に行き、やはり博多の豚骨ラーメンは旨いと感心する [B級グルメ雑感]

東高円寺の博多ラーメン「ばりこて」に行く。長浜ラーメン系の豚骨ラーメンを供する店である。店は大久保通り沿いにあり、最寄り駅は中野駅か東高円寺である。私は自動車で学生を2人連れて行った。近くにコインパーキングがあるので、自動車で行くと便利であった。さて、ある程度並ぶことを覚悟していたのだが、20時30分くらいだったのだが並ばずにすぐカウンターに座ることができた。メニューは相当シンプルで「博多ラーメン」、「玉子ラーメン」、「ねぎラーメン」、「チャーシューメン」の4つしかない。私は「ねぎラーメン」を注文した。麺は「生」、「ばりかた」、「かた」、「普通」、「やわ」の5種類から指定する。私は「ばりかた」を注文する。720円であった。

さて、出てきた「ねぎラーメン」を食べて驚いたのは、スープが非常に上品であるということだ。豚骨ラーメンのスープで、この慈愛あふれるような優しさはあまり経験したことがない。ただし、上品な分、豚骨ラーメンのスープが有する強烈な個性は薄れている。ちょっと控え目である。私のような中年には有り難いが、若者にはちょっと物足りないかもしれない。麺に関しては「ばりかた」は、ちょっと私にはそれほど食べやすいとは思えなかった。麺が美味しいのは分かるが、無理してここまで生で食べなくてもいいかな、というのが正直な感想である。

替玉が120円(半替玉だと60円)という、注文するしかないだろうという価格なので、注文する。替玉は「ふつう」にした。ふつうだと、この麺の美味しさが理解できる。というか、こちらの方がより多くの大衆には受けると思われる。まあ、私はまだツウではないということかもしれない。全般的には強烈なパンチはないが、このスープの上品さはちょっとラーメンの常識を覆すようなものである。スープの美味しさは、個人的には喜多方ラーメンの「まこと食堂」と飯田橋の「高橋」のレベルと言ってもよい。派手さはないが、正統的なアプローチゆえに、これを上回る博多ラーメンにはなかなか出会えないかもしれない。

私はラーメンがそこそこ好きだが、その中では豚骨ラーメンが一番好きである。博多に行けば、パブロフの犬のように長浜ラーメンに行き、秋葉原に行けば同じように「ジャンガララーメン」の本店に行き、秦野に行けば「なんつッ亭」に赴く。浜田山の「一歩」とか、飯田橋の「高橋」を非常に美味だと思っている。豚骨ラーメンの和歌山ラーメンも相当、好きだし(例えば大井町の「のりや」)、豚骨系の喜多方ラーメンの「まこと食堂」も好きであるが、やはり博多の豚骨ラーメンが個人的にはベストのジャンルである。あの細い麺と豚骨スープとのマリアージュ、それにねぎとチャーシュー、煮玉子だけが脇を固めるというシンプルさがいい。あくまでも主人公は麺、そしてそれをサポートするスープ。博多系の豚骨ラーメンのまさに正当をいく「ばりこて」で改めて、博多の豚骨ラーメンは美味しいということを確認した。

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東京都内の山手線の西側で一番美味しいクリスマス・ケーキは東長崎のオディールのショートケーキだと思う [B級グルメ雑感]

今日はクリスマス・イブである。クリスマス・イブは何の意味ももたない身ではあるが、一つだけ楽しみにしていることがある。それは、クリスマス・ケーキである。クリスマス・ケーキはある時から、バレンタインのチョコレートのような巨大な市場をつくりあげることに成功した。私はアルコールが好きなので辛党なのかもしれないが、甘いものも好きなのである。まあ、ただの食いしん坊なのかもしれない。そういうことなので、今まで美味しいクリスマス・ケーキを探求してきた。とはいえ、1年に一度か二度しか食べないので、そんなにサンプルはない。それに、もうこの3年間はクリスマス・ケーキを注文するところは確定してしまったので、他と比較することは二度食べる時しかない。そういうことで、それほど食べ比べた訳でもないのだが、私的には東京の山手線の西側で手に入る最上のクリスマス・ケーキは豊島区長崎の「オディール」のショートケーキであると思っている。ちなみに、昨日も「オディール」のクリスマス・ケーキを家族で食べたのだが、それはチョコレート・ケーキであった。今日、改めてショートケーキを食べて、やはり「オディール」の中でもこのショートケーキは最上であると確信した次第だ。
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 なぜ、オディールのショートケーキはクリスマス・ケーキとして絶品であるのか。それは、生クリームでつくっているからである。生クリームでつくるクリスマス・ケーキ用のショートケーキはほとんど都内では見あたらない。普段のショートケーキはもちろん生クリームを使っている店がほとんどだと思う。しかし、クリスマス・ケーキとなると別だ。たいてい、バター・クリームを入れて日持ちをよくしようとしている。100%生クリームのケーキを探すのは至難の技だと思う。デパートで販売している有名どころも皆、バター・クリームを多かれ少なかれ入れている。その結果、味が大幅に落ちる。だから、デパートの地下に入っている有名ケーキ屋がつくるクリスマス・ケーキを買うのはほとんど金をどぶに捨てるようなものだと私は思っている。5000円とかいう値段をつけていたりするからね。このように書くのは、今まで多くの失敗を重ねてきたからである。あと、こういう有名店ではアルバイトがクリスマス・ケーキを売っているので、生クリームを使っていないということも知っていない売り子がほとんどである。だから、生クリームであると返事をしても、それはたいてい嘘である。これも何回も騙された(相手はおそらく騙しているという意識はない)から、得られた結論である。そして、これはデパートだけに限られた話ではない。私は永福町に住んでいるのだが、近場にある唯一のケーキ屋であるウーも残念ながら、クリスマス・ケーキにはバター・クリームが入っていた。
 オディールはもともと、極めて高いクオリティのケーキを出すことで知る人ぞ知る店である。成城のアルプス、下高井戸のカトンテール、田園調布のレピドールといった高級住宅地のケーキ屋よりはるかに味はいいと思う。東長崎といった庶民的な街に不似合いなグレードの高さだ。しかも、値段が安い。先日、ハーブスのフルーツミルフィーユを食べて美味しいとは思ったが、ワンカットで700円である。こんな高いと家族4人分で、オディールではホールが買えてしまう。味、値段を考えると、東京都内ではほぼ無敵のケーキ屋であると思うのだ。
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(これはハーブスのフルーツミルフィーユ)

 そして、まさにこのオディールの真髄が発揮されるのが、クリスマス・ケーキであり、その中でもショートケーキは美味しい。私はそれほどショートケーキが好きではないのだが、オディールのショートケーキは別である。素材の美味さが非常に重要な単純なケーキであるからこそ、それが美味しいことに、ケーキ屋の誠実さがうかがえるのである。別にクリスマス・イブだからといって、何もないのだが、オディールのショートケーキをホールで食べられるということは嬉しい。
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(これはおディールのチョコレートケーキのクリスマス・ケーキ)

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駅弁を考える [B級グルメ雑感]

会社員をしていた頃はよく地方に出張に行っていた。とはいえ、出張先というか仕事で縁がある地域とそうでない地域があり、全国津々浦々と行っていたわけではない。私の場合は東北でいえば仙台や郡山、金沢、福井、富山といった北陸地域、長野市、名古屋市、大阪市、神戸市、福岡市、北九州市と縁があり、よく行った。逆に縁のない地域は島根や鳥取といった山陰地域や熊本、大分、鹿児島、静岡、浜松、豊橋、和歌山、四国四県などであった。出張が多いと困るのは移動中の食事である。列車での移動が多いので、駅弁に頼らざるおえない。駅弁というのは、保存料も多く、健康にあまりいいものではないが、それでも食べないよりはましである。そして、同じ食べないよりはましであれば、少しでも美味しいものを食べた方がいい。私の会社の後輩は、「駅弁ばかり食べていると、美味しくなくて陰鬱な気分になりますよね」と文句を言ったことがあるが、それは彼が美味しい駅弁をしっかりとリサーチせずに、どうせ大して違いがないだろう、と適当に駅弁を買っていたからである。しっかりと調べれば、まずい駅弁を買わずに済む。そして、より美味しい駅弁を食べて、ちょっとハッピーになることだって出来るのだ。

さて、とはいえ莫大な駅弁の選択肢から、どれを選ぶのか。人それぞれの好みもあるので、自分なりのリサーチ基準を設けることがベストであるのだが、ここでは参考までに私のリサーチ、考え方を開陳する。まず、最初に駅弁という選択肢だけに拘る必要はない。東京駅や京都駅、品川駅、大阪駅、新宿駅などは駅ビルにデパートが入っているので、そういうデパートの総菜屋で購入してしまう、ということも一つの選択肢である。鉄道に乗るのだから、といって駅で販売している弁当に拘る必要はない。とはいえ、時間がなかったりして、しょうがなく駅弁を購入しなくてはいけない事態もあるだろう。そのような状況下ではどのように判断すればいいのか。

まず、判断材料として私が重視している、というか掟のようにしているものは、「JR系の子会社のつくる駅弁は買わない」というものである。これは、この子会社は、流通のチャンネルを押さえていることや、駅弁というある規模のマーケットを確保しているためか、あまり競争原理が働かないので、美味しい駅弁をつくろう、というインセンティブが機能していなく、結果として不味い駅弁を生産しているからである。JR系の子会社のつくる駅弁で美味しいと思ったものは一つもない。どうにもならない時は、上野駅や東京駅で「チキン弁当」を買う時がないわけではないが、基本的には避けて買わないことが賢明である。最近では、広告も随分と打ったり、また他の地元のライバル会社をホームから追い出したり(新大阪駅の新幹線ホームから、JR系より100倍は美味しい水了軒の追い出しを行った)、いろいろと企業努力をしたりしているように思えないこともない。そして、実際、もしかしたら改善しているかもしれないと私も何回か、試しに買ったことがある。しかし、そのたびに、JR系子会社の駅弁は相変わらず「不味い、高い、量が少ない」の3拍子揃っていることを再確認させられた。本当、JR系の子会社の駅弁を食べると、犬の糞を踏んだように、その日がなんかついていないと思えてしまう。このようにJR系子会社が美味しい駅弁をつくれない理由は、美味しい駅弁をつくるというインセンティブが組織として働いていないからだと思う。ライバルを売場から追い出したり、私のように駅弁に拘りを持つ人がマイノリティーの市場を客相手にしたりしている中、わざわざ美味しい駅弁をつくろうとは思わない、というのは納得できなくもない。さて、それと違って、圧倒的な不利な状況下で、このJR系子会社の駅弁と競合しなくてはならない地元の駅弁会社は、当然、味で勝負をせざるおえないので、必然的に美味しい場合が多い。とはいえ、その中でもいくつか選択肢がある場合は、どのように対処すればいいのか。ここは私の独断であるが、私であればこれを推薦する、という駅弁を紹介したいと思う。

まずは東京駅。東京駅は巨大な駅弁マーケットを抱えているために、JR系の子会社がほとんどの駅弁売場を寡占しているが、「膳まい」という店舗が、崎陽軒のしゅうまい弁当や、マコト、常盤軒、銀座ハゲ天、銀座日の出寿司、とんかつのまい泉の駅弁などのJR系の子会社ではない駅弁を売っている。まさにオアシスというか、掃き溜めに鶴的存在である。私は、そこでほとんどの場合、崎陽軒のしゅうまい弁当を購入する。崎陽軒のしゅうまい弁当は、横浜駅の駅弁としてスタートしたと思われるが、今では横浜駅だけでなく、ここ東京駅、新宿駅、大宮駅や羽田空港などでも購入できる。あまり地域性がない駅弁になってしまっているが、それでも味、値段等を考えると、しゅうまい弁当はクオリティが高く、失望しない。しゅうまい弁当はちょっと今ひとつかな、という気分の時には常盤軒の駅弁を買う。銀座ハゲ天も食べたことがあるが、そんなに美味しいと思わなかったのと、駅弁という風情がしないのが難である。マコトはJR系子会社の弁当よりは幾分、ましであるが、私はそれほど好みではないので買わない。この「膳まい」の店舗は新幹線の改札口に入る前にあるので、くれぐれも改札口に入った後で駅弁を買おうとは思わないこと。改札口をくぐった後は、本当に美味しい駅弁はない。泣く泣く、「深川弁当」か「チキン弁当」を買って、ああ、失敗したと忸怩たる思いをするだけだ。

次は新大阪駅。ここは絶対に水了軒。水了軒がつくる駅弁は極めてクオリティが高いのだが、今は新幹線のホームでは手に入らなくなってしまった。ホームの下の改札口のフロアでしか購入できない。したがって、駅弁が必要な時はホームに上がる前に購入することが必要である。それにしても、JR系の子会社の駅弁会社(ちなみに社名はNRS。このNRSがついているかどうかを、駅弁を買う前にチェックするのが美味しい駅弁にありつく基本中の基本。NRSの駅弁を買わないことが何よりの基本)は、水了軒をホームから追い出したりして、本当に客のことを考えていない。私はその事実に気付き、列車の出発時間ギリギリであったのに下の階に行き、急いで水了軒の弁当を購入したことがある。水了軒の弁当は基本的には外れはないが、特にお勧めは八角弁当である。これは、あの島耕作でさえ、漫画で「美味しいですね」と言った駅弁である。大阪駅でも購入できる。

さて、東京、大阪と来たら京都か。残念ながら京都駅の駅弁で美味しい駅弁には出会ったことがない。有名なのは萩の家の「精進弁当」か。しかし、大阪の八角弁当に比べると味が落ちる気がするのは私だけだろうか。敢えて、京都で買う必要はあまりないと思う。同じことは名古屋駅にもいえる。味噌カツ弁当、とか悪くはないが、それほど美味しくない。むしろ、新幹線のホームでのきしめんの方がずっと美味しい。名古屋駅は、駅弁を買わなくてはいけないようなシチュエーションになったら、駅ビルの総菜屋で何か買った方がいいと思う。それに対して、新神戸駅はワイン弁当とかひっぱりだこ飯といった、ちょっと怪しげなネーミングの駅弁があるが、結構、クオリティが高い。私は、この二つとも結構、好きでありお勧めである。

次は、私が非常勤講師をしていることもあり、未だに頻繁に行く機会のある仙台駅。仙台駅は、駅弁が相当、美味しい駅である。もちろん、JR系の子会社の駅弁はここでも美味しくないのだが、コバヤシと伯養軒という二つの地元の弁当屋が頑張っている。その中でも私が好きなのは、伯養軒の「仙臺伊達辨當」である。二段重ねになっており、煮物や厚焼き卵、笹釜、焼き魚など多彩なおかず群と握り飯が入っている。絶品だ。駅にある利休の牛タン定食より、こちらの方が美味しいと思ってしまうくらいである。とはいえ、最近、この弁当を購入しようと探していたのだが、見つからなかった。というか伯養軒の弁当が全然、見つからず、コバヤシとJR系子会社の日本レストラン・エンタープライズの駅弁ばかりが売っていた。コバヤシも悪くはないが、「仙臺伊達辨當」のクオリティには及ばない。それにしても、伯養軒はどうしたのだろうか。

有名どころでは、富山のます寿司弁当は、美味しいといえば美味しいが、この源のます寿司より美味しいます寿司が市内にはある。どうせます寿司を食べるなら、そちらのます寿司を食べたいと個人的には思ってしまうので、ちょっとマイナスか。熱海駅や小田原駅、静岡駅などで手に入る「鯛めし」は子供の頃、食べて大感動したことがあり、美味しいものとして刷り込まれてしまっていることもあり、今でもその駅を利用すると食べたいと思う。同じことは横川駅の峠の釜飯でもいえるが、もはや信越本線で横川駅を利用しなくなってしまった今、ちょっと積極的に買おうとは思わない。とはいえ、信越新幹線を利用する時は、条件反射的に車内販売で買ってしまう傾向が自分でも見受けられる。あと、いわき駅のうにピラフ、かにピラフは、いわき市内のレストラン「メヒコ」がつくっているもので、結構お勧めだ。量は少なく、値段も割高であるが、JR系の子会社ではまず、つくることのできないクオリティの高さを味わうことができる。千葉駅の万葉軒の「菜の花弁当」も美味しいという記憶がある。とはいえ、今、千葉駅を使って駅弁を買うという必然性がない。今でも売っているのかどうか不明だが、私の記憶に美味しい駅弁として刻まれている。同じように記憶に残っているのは博多駅の「かしわめし」だ。「かしわめし」は、極めて平凡なのだが、平凡な中にも駅弁らしさが漂う懐かしさを覚える弁当だ。高山駅の「飛騨弁当」は、今でも記憶に残った美味しい駅弁の一つだ。もう一度食べたい、と思う駅弁はそんなにないが、この「飛騨弁当」は食してみたい。米原駅の「ステーキ弁当」もなかなか美味しかった。北陸から米原経由で帰る時は、福井駅や金沢駅の駅弁を買わずに、米原駅まで我慢した方がいいと思う。駅弁ランキングで上位の常連である森駅の「いか飯」は、以前、森駅に行った時には駅構内で購入できなかった。ということで、なんかただの店で買ったような印象が強く、私としてはどうも駅弁として認めたくない気持ちがある。それに森駅には仕事で行くようなことはほとんどないので、ここではあまり評価したくない。

まあ、駅弁を食べて飢えをしのぐ、という出張をしなくてはならないサラリーマンは大変だが、むしろ駅弁を食べるということを肯定的に捉え、しっかりとリサーチをして美味しいものを食べるようにすれば、それは辛い経験ではなく、楽しい経験へと転換することができる。そして、美味しい駅弁を求める消費者が増えれば、JR系子会社の寡占状況に風穴を空けて、さらに状況を改善することもできるであろう。厳しい消費者が、いいものを供給する業者を支援する、といった状況に持っていくことが必要である。不味い駅弁ばかりではない。知らないだけなのだ。
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仙台の牛タンを食べ比べる [B級グルメ雑感]

伊達の牛タン、利休、太助で食す。圧倒的に美味しいのは太助である。利休はそもそも牛タン自体があまり美味しいとは思えない。太助の牛タンは3切れくらいしかこないが、分厚くてボリュームがあり、食べ応えがある。利休、伊達の牛タンは太助と違い、牛タンが細切れになって出てくる。食感は太助に比べて大きく劣る。利休を太助のライバルと位置づけ、利休の方が美味しいとか言う人間に出会ったことがあるが、利休と太助ではその差はマリワナ海溝より深い。私的には、長谷川京子より林真理子の方が美人であるというような説に近い。そもそも、同じ牛タンとして括れるかどうかさえ疑わしい。利休も太助もメニューでは「牛タン定食」と書いてあるが、出てくるものは違う。利休はカレーとかシチューとか多方向展開をしているが、まあ、そういうキワモノ市場を拡張していくのが似合っているであろう。その利休と比べても遙かに落ちるのが伊達の牛タンである。これは、おそらく地元の人は食べに来ないであろう。私も二度と食べたいとは思わない。太助、利休、伊達の牛タンは牛タンだけでなく、テール・スープ、お新香、漬け物、麦ご飯もこの順位で美味しい。伊達の牛タンのお新香は信じがたいほど不味い。浅漬けで不味いということは、相当水に浸してしまっていることなのではないだろうか。基本的に客を馬鹿にしている。あまり酷いので、おもわずJRの資本が入っているんですか、と聞いてしまった。入ってないらしいので、もうこれは相当なめているということであろう。嫌になってしまうのと同時に、十年一日の如く、依然として太助が仙台牛タン界に君臨していることを確認したのであった。
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門前仲町の居酒屋「魚三」に行く [B級グルメ雑感]

東京を代表する飲み屋街である門前仲町。その飲兵衛の街、門前仲町の居酒屋の中でも人気を集める居酒屋「魚三」に学生3人を連れて行く。地下鉄門前仲町の駅を降りて、東陽町の方へ永代通りを歩き、左手側にある。1階から4階まですべてが居酒屋で、すべてが魚三である。ただし、1階と2階がカウンターで3階と4階は座敷席となる。16時開業、21時30分閉店、という最近のスーパーマーケットより早く店を閉める居酒屋らしからぬ居酒屋である。ここは大変な人気であるとの事前情報を入手していた。油断をすると長蛇の列に並ぶことになると考え、18時前に店に行ったにも関わらず1階は既に並んでいた。これは不味いと思って2階に上がると、2階も既に10名近くの人が並んでいた。1階の方が空いている気もしたが、じたばたするのも何なので2階の列の末尾に並ぶ。2階には二つのカウンターがあり、それぞれ40名くらいが座れる構造になっている。店員はカウンターに一人ずつの2名で仕切っていた。一人はおばさんで、客を叱っていた。早く頼め、とか、今頼むな、とか言っている。滅茶苦茶怖い感じで、まったく笑わず、世の中本当面白いことはない、という表情で給仕している。もう一人は若い女性で、比較的キレイめではあるが、睨まれたら暴力団でもびびるような、超きついオーラを出している。とはいえ、この女性はたまに笑う。おばさんと比べたら、はるかに緊張しなくて済みそうだ、と判断し、4名様ではなく、2名ずつ入るようにして、おばさんではなく若い女性のカウンターに座ることに成功する。回転が速かったので、思ったより待ち時間は長くなかった。15分くらいか。

まず、生ビールの大を注文する。何しろ、40人くらいの客の注文を1人で処理しているので、ちょっとこちらに配慮してくれた時点で注文をしないといつまでも注文できない。ビールが来たら、すぐつまみを注文すべきだな、と思い、タイミングをうかがっていたが生ビールを置いたら、すぐ他の客のところに行ってしまった。この生ビールがまるでドイツのビアホールかのような大ジョッキできた。隣の学生は結構、その大きさにショックを受けたようだ。しばらく生ビールだけを飲んで次のタイミングをうかがう。結構、ゲームをやっているかのように緊張する。うまい具合に、声をかけることができて注文する。品書きが壁中に貼られており、メニューが何しろ多い。ぐずぐずと選んでいる暇はないので、かんぱちの刺身とほうぼうの刺身、アンキモ、鯛のカマ焼きを注文する。アンキモは250円だ。滅茶苦茶安い。どんなものが来るのか、と思ったが、結構、しっかりしたアンキモが来た。でかい。それほど驚くほど美味しくはないが、刺身はしっかりとしている。新鮮である。その後、焼き蛤を注文する。3つで390円。これは、結構、旨い。升酒も注文する。さて、これで終わりにしようかと思っていたら、赤貝の刺身の注文者がみつからなかったので、これを貰う(もちろん伝票にはつけられた)。この時期、赤貝はうまい。期待していたが、やはり結構、うまかった。二人でなんと3610円。私の方が食べたと思われるが、それでも2000円くらいか。生ビールの大ジョッキと日本酒を飲んで、刺身、鯛のかま焼き、アンキモ、焼き蛤などを注文して、この値段は確かに安い。これは、おじさんの味方の正統的居酒屋である。さすが、門前仲町で人気のある居酒屋だけのことはある。


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連日、塩釜の寿司屋(亀喜寿司)へ行く [B級グルメ雑感]

宮城大学の講義が終わった後、昨日に続いて塩釜の寿司屋へ行く。昨晩、しらはたへ行ったが、インターネットで調べると、どうも塩釜で美味い寿司屋は、「しらはた」と「すし哲」と「亀喜寿司」の3つであることが推察された。その中でも、「亀喜寿司」は塩釜市民からの支持ナンバーワンとある。「しらはた」でさえ、あんなに美味しいのに、それを上回る美味しさなのか。というショックと、仙台に来る機会も当分ないかもしれないと思い、足を伸ばしたのである。ということで行きました、亀喜寿司。店内は相当広かったが、それにも関わらず行列ができていた。私の前に2グループが待っている。とはいえ10分も待たなかった。カウンターに座り、メニューを見る。「おまかせ」が5000円から3コースある。一番高いのは10000円である。昼にしては、結構の値段だ。昨晩の「しらはた」はご馳走していただいたので値段をはっきりと覚えていないが、確か3800円だったと思う。あの「しらはた」より高いとは、相当だなあ、と思ったが、今日は「しらはた」と比較するという意図もあったので、最安値の「おまかせ」の5000円コースを注文する。我ながら太っ腹である。

さて、最初は「松川鰈(かれい)」である。この地域で採れる鰈らしいが、これは絶品であった。おお!と声が思わずでる美味さだ。そして、「赤貝」。赤貝を出す時、板さんは「日本で一番美味い赤貝」と言った。本当かよ、寿司を知らないと思って適当なこといってんじゃないの、と心の中で言ったが、果たして本当にもしかしたら「日本一美味しい赤貝」かもしれない、という美味しさであった。一番、二番で連続三塁打という感じだ。そして三番は近海のマグロの「中とろ」。おお、これも美味い。口の中でとろけるようだ。昨日のトロも旨かったが、これも美味い。二塁打か。さて、そこで登場した四番は車エビである。これも美味しい。美味しいが、まあそんなに目玉が飛び出るほどではない。シングルヒットか。五番はさんま。さんまは世間的には打率240,本塁打8本という感じだと思われるが、塩釜のさんまはスラッガーである。この亀喜寿司でも強烈に美味しかった。しかし、昨晩のさんまの方がさらに美味しかったかもしれない。とはいえ、堂々の二塁打(昨晩のさんまは本塁打)。六番は北海道の厚岸の雲丹。地物が多い塩釜の寿司屋とすれば、いわば、外国人選手のようなものだ。しかし、わざわざ外国人を使うだけあってその実力は折り紙つきだ。またまた二塁打。七番は蟹入り卵焼き。とても美味しいが、卵焼きということで四球。八番は穴子焼き。たれではなく塩で食べる。ちょっとそこらへんのあなごと違う。これも相当イケル。二塁打。次は戻りいわし。そこそこ美味しいが、さんまの方が美味しかった。シングルヒット。さて、打者一巡しないで10番手はメジマグロの大トロ。これは三番の近海マグロの中トロをさらに上回る美味しさである。打者一掃の三塁打である。次は北寄貝。北寄貝は海臭いのであまり好きではないのだが、この北寄貝はまったくそういうことはなかった。これは相当、美味しい北寄貝である。個人的には得意ではないのだが、これは二塁打だ。意外な打者による長打である。そして次に出たのが蟹。なぜ、蟹なのか。ちょっと不明だ。ライトフライという感じでちょっとがっかり。最後はイクラ。これは悪くはないが、単打という感じか。怒濤の打者一巡のイニングも終盤か、と思うと終盤であった。これに締めは、ネギトロのしんこ巻き。これも美味しいことは美味しいが、個人的にネギトロはそんなに好きではない。そしてデザートに浦霞の吟醸酒の粕でつくったムースのようなものがでる。これは美味しかった。

さて、なかなか贅沢で美味しい寿司を食べることができた。「しらはた」と比べても遜色はない。とはいえ、3800円のしらはたのお任せには、鮑やシャコなどが含まれ、マグロ系も三品も出てきた。亀喜寿司は代わりに、戻りいわし、蟹、ネギトロなどが出されたが、5000円という値段を考えると「しらはた」に軍配が上がるか。特に私は、鮑が大好物なので、1200円余計に支払って鮑がなくなる、というのはちょっと納得ができない。逆なら納得いくが。とはいえ、「しらはた」、亀喜寿司、どちらも大変美味しい。寿司が本当に美味しい料理であるということを再確認させてくれる店である。


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日本一人口当たり寿司屋の多い塩釜で寿司を食べる [B級グルメ雑感]

塩釜の寿司屋に宮城大学の千葉先生に連れて行ってもらう。塩釜の寿司屋に入るのはこれで4回目だ。3回ほど行ったことがある。最初に行った店は覚えていない。ガイドブックでお勧め、と書いてあった店に入ったことは覚えている。なんとなく丸長寿司であるような気がするが、ちょっと不明だ。美味い海鞘を一度、食べてみたいと思って塩釜に行けば食べられるだろう、と考えて行った店である。海鞘は何でもほとんど食べられると嘯く私が食べられない数少ないものの一つだ。いや、食べろと言われれば食べられるのだが、仙台の人が「凄く美味しいじゃない」というのが全く理解できず、これは、私が本当に美味しい海鞘を食べていないからだと思い、塩釜まで行けばおそらく食べられるだろう、と考え海鞘のためだけに行ったのが最初である。結果、食べたけど特に美味しい、また再び食べたいとは思わなかった。海鞘に関しての私のうやむやした気持ちは、この日でさっぱりとした結論が出たのであった。二度目は海岸通りのしらはた。昼に行ったのだが、結構、混んでいた。しらはたは美味しかったなあ、という印象がある。三度目は海岸通りのすし哲。これも昼に行ったが、行列が出来ていた。ここも美味しかったなあ、という印象がある。さて、そして四度目である。千葉先生は、グルメであるので私は期待に胸を膨らませていた。どこに連れて行ってくれるのだろうか。海岸通りである。すし哲か、と思ったが、そこを通り抜ける。それでは。しらはたか。しらはただ。ということで、しらはたに入る。夜、来るのは初めてなのでワクワクする。

カウンターの端に二人で座る。お酒は、ここの地酒の浦霞の「蔵の華」である。注文したのは「おまかせ」。「おまかせ」というのは、なんか特別な響きがある。金のことはとやかく言わないから旨いものを出して満足させてくれ、というメッセージが込められている気がする。寿司がくるまで、浦霞を飲みながら、塩辛をつまむ。この浦霞、うまい。このうまい日本酒に匹敵するワインがあるのだろうか?と思わせるほどの美味さだ。少なくとも、日本という風土で飲むのであれば、また寿司を食べるのに飲む酒であれば、日本酒以上の酒はないだろう、と思わせる美味さだ。そして、出てきたのは、まぐろネタ三品。大間マグロとメジマグロとづけ。これは美味しい。こんな旨いマグロは、なかなか出会えないなあ、という旨さである。いきなり強烈なインパクトを喰らう。コンサートに行って、いきなりオープニングで強烈な3曲をぶちまかされたような気分だ。スマパンのコンサートに行って、天使のロック、ゼロ、ディスアームを聴かされたような気分である。

その後も、素晴らしい曲のような、美味しい寿司ネタが続く。鮑、車エビ、シャコ、鯛、イクラ、穴子、赤貝、雲丹などである。さらに、メヌケ汁とさんま握りも注文する。さんま握りとは、さんまの半身でしゃりを包む、というなかなか贅沢な寿司であるが、これがちょっと驚くほど美味しかった。素晴らしいアンコール曲である。スマパンでいえばトゥナイト・トゥナイトか。このさんまは、ちょっとそこらへんの大トロよりも遙かに美味しかった。特別な味であり、こんな美味しい食文化を持つ日本人に生まれて本当に幸せだなあ、と思わせてくれる旨さであった。一回目は昼で、一人で行ったこともあり、そんなにも特別美味しいとは感じなかったが、素晴らしい日本酒と千葉先生との楽しい会話をしつつ食べたこともあり、相当、美味しく感じた。塩釜の凄さをちょっと確認させられた一夜であった。
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ドイツ人は野菜を食べないような気がする [B級グルメ雑感]

ドイツに来ていて前からうすうすと感じていて、今回、痛感したことは、ドイツ人は野菜を食べない、ということである。ドイツはよく来ているが、食事は一人で取ることが多かった。今回は友人宅に泊まらせてもらったり、シンポジウムに参加していることもあり、ドイツ人と一緒に食事をする機会が多い。そこで、前から感じてはいたのだが、今回ほぼ確信したことは、ドイツ人は野菜を食べない、ということである。友人宅での朝食もハム、チーズ、パン、ジャムと野菜はまったく出なかった。これが一般的な朝食か、と尋ねると、セリオルの日もある、と友人は回答した。一人で昼食を取るとき、私はベルリンだとブロットヴァーストなどのソーセージで済ますのだが、ドイツ人と一緒でもそういう食事をさせられた。ソーセージを食べながら、「野菜はどうやって採っているのか」と尋ねると、「ドイツ人の男性は野菜を採らないのよ」とドイツ人女性が回答した。それを受けて、ドイツ人男性も「野菜の代わりにフレンチフライがあるから大丈夫」と答えた。フレンチフライじゃあ、野菜の代わりにならない。10日ほど前に、ドイツ人の団体の東京ツアーのガイドをして、とんかつ屋に連れて行った時、二人ほどベジタリアンだ、と言ってきたが、こんな環境でどうやってベジタリアンをやっていけるのだろうか。とても不思議である。

私も基本的にはベジタリアンであり、魚は食べても肉はなるべく避けるようにしているが、ここドイツでは、もう本当に肉しか食べるオプションがない。先日、キノコの炒め物を食べて、それはドイツにいることを考えれば驚くほど美味しかったが、キノコじゃあ野菜の代わりにならないからなあ。めちゃくちゃ、身体が野菜を欲しているのだが、ホテルの朝食のバイキングでトマトとキュウリを摂取しているのが関の山である。ドイツのソーセージは相当、美味しいと思う。ハムもチーズもなかなかいける。パンも全然、大丈夫だ。ケーキ類も日本に比べたら遜色はあるが、フランスと比べてもそんなに違いはないと思う。ちなみに、フランス料理は美味しくないと思う、という日本でならば「おまえは料理の味が分からない」と馬鹿にされるだけの持論をドイツで展開すると「そうよねえ、バターが多くてしつこいわよね」というリアクションが返ってくる。ちょっと嬉しい。とはいえ、この野菜が少ない食事は私の胃腸には堪える。イタリア料理屋にシンポジウムの参加者と行ったのだが、サラダのみを頼んでしまうくらい野菜を欲していた。このような状況と比べると、つくづく日本は野菜が美味しくて、野菜の種類が豊富な食文化的には極めて豊かな国であることを痛感する。


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功山寺の吉祥で粥御膳を食べる [B級グルメ雑感]

下関の名刹である功山寺を訪れる。祖母の墓参りである。広島まで来ているので、ちょっと足を伸ばしたのである。功山寺は瀬戸内海を見下ろす長府の丘にある曹洞宗の寺院である。長府毛利家の菩提寺として、そして仏殿が鎌倉の円覚寺舎利殿とともに我が国最古の禅寺様式のものであることで知られる。国宝の指定を受けている。

まあ、このお寺のことはともかくとして、ここで書きたいのは、このお寺の隣にある吉祥という店で食べた粥御膳のことである。粥御膳は、まあお粥を主体とした精進料理なのであるが、ここのは大変、美味しい。栗のお粥に、冬瓜と人参などの野菜の煮物、ほうれん草とキノコのおひたし、胡麻豆腐、イチジクの揚げ物、お新香、お味噌汁。これで2980円である。京都だったら10000円は請求されるようなグレードであると思われる。いや、この吉祥でも6000円は取れるだろう。最近は守っていないが、基本、ベジタリアンの私にとっては、大いに嬉しいご馳走である。それにしても精進料理のくせに、こんなに美味しくしてしまうなんて、随分と欲が深い。まあ、肉を食べないでいて、それでも美味しい料理をつくるという姿勢と努力は大いに評価されるべきものであろう。イギリス人の庶民は、その昔、肉が食べられないので、肉と似た味のする料理としてヨークシャー・プディングを開発した。このヨークシャー・プディングは何回か食べたことがあるが、基本的に不味い。まあ、イギリスで食べた料理で美味しいと思ったのは、朝食の卵焼きくらいであるから、ヨークシャー・プディングが不味いのは、ヨークシャー・プディングだけのせいではないかもしれないが、そういうものと比較すると、日本人の食に対しての執着、どん欲さを感じ取ってしまう。まあ、日本人である私はそれで幸せな気分になれるのでいいのであるが。

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ヨークシャー・プディングで思い出したが、鮑キノコを最近、中華料理屋で食べたが、あれは食感は違うが、味とかは相当鮑に似ている。一緒に食べた学生に、この鮑、美味いだろう、と言ったら、「いや、本当に美味いっす」と嬉しそうに答えていた。鮑が取れなくなったら、鮑キノコを食べればいいのである。極力、鮑のような味をする料理の技術の高さは、貴重な食材の食料不足を解決させるかもしれない。ヨークシャー・プディングももっと美味しい牛肉の味に近づけることができたら、牛を食べなくても済むようになるのだが。できれば、牛肉より美味しくできたらさらにいい。そうすれば、随分と地球環境に与える負荷を減らすことができるであろう。


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広島でお好み焼きを食べ、お好み焼きという料理の限界を感じる [B級グルメ雑感]

広島のおばの家に来ている。おばが近くにあるお好み焼き屋を勧めたので、行くことにした。広島といえばもみじ饅頭とカープと原爆ドームとアンデルセンとお好み焼きである。お好み焼きやは大阪という説もあるが、広島もなかなか大阪の向こうを張っていると巷では言われている。ということで、せっかく広島に来たのであるから、お好み焼きを食べないのはもったいない。まして、美味しい店を勧められたので、これは行くしかない。

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とはいえ、実は私はお好み焼きが好きではない。それまで美味しいと思ったことはあまりない。大阪に学生と一緒に行ったりすると食べるが、そして、それなりに美味しいな、と思ったりはするが、それでも滅茶苦茶美味しいと思ったことはない。はっきりいって、オムライスに勝るお好み焼きはないとまで思っている。とはいえ、広島のお好み焼きは食べたことがない。以前、といっても8年以上前に広島に来たときは、オムハヤシを食べた。

さてさて、そういうことで広島のお好み焼き屋、初体験である。行った店は、五日市駅のそばにあるお好み焼き「ぼう」。五日市駅や隣の廿日市駅周辺は、本当にお好み焼き屋が多い。お好み焼き屋の密度でいえば、大阪を上回るか。それだけ競争が激しい中で、おばが勧めたのがこの「ぼう」である。ちなみに、私のおばは私が言うのもなんだが、非常に違いの分かる人だ。相当、信頼ができる。大いなる期待をもって、この「ぼう」に入る。

「ぼう」は極めて庶民的な感じで、調理人も店員も若く、感じがいい。こういう店で美味いというのは、相当期待できる。ということで、スペシャル1000円を注文。豚肉、いか、海老などが入った豪華なお好み焼きである。これにそばが入る。一人で寂しい気分だったので、生ビール450円も注文する。

さて、5分くらいすると、お好み焼きが来る。口に入れてみる。ソース味が口の中に広がる。キャベツが多いので口当たりは爽やか、というか癖がない。とはいえ、ソース味だ。そばは多少、かりかりと焦げているが、それほど気にならない。皮は柔らかく、クレープのようだ。決して、まずくはない。美味しいか、といえば美味しい。しかし、それほど驚くような美味しさではない。同じB級グルメであるラーメンだと、たまに脳天をがつんと叩かれたような衝撃を受けることがあるが、お好み焼きは所詮、お好み焼きである。と思った次第である。いや、多分、多くのお好み焼きと比べたら美味しいと思う。さすが、おばが勧めただけのことはある。ただ、どんなに頑張ってもお好み焼きはお好み焼きだなあ、という感じである。オムライスには負けたな、という感じだ。まあ、これは私の好みだけの問題であるのだが。私はくるりは好きだがミスター・チルドレンは嫌いだ。ジェネシスは好きだがELPは嫌いだ。クリスティナ・アギレラは好きだがブリットニー・スピアーズは嫌いだ。ウニは好きだがホヤは嫌いだ。そういうのと同じで、オムライスが好きでお好み焼きは嫌いである。ELPの名アルバムを聴いて、そんなに悪くはないな、と思いつつ、やっぱりあまり好きじゃないな、というような気分をお好み焼きでも感じたわけである。まあ、しかしお金を損した気分とかになった訳では決してない。それなりに、美味しいといえば美味しかったが、次回、似たような機会があれば私は違うものを食べるであろう。


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サンフランシスコで相当、美味しいデリカデッセンをみつける [B級グルメ雑感]

サンフランシスコのフェリービルディングで昼食を取った。アメリカで私は美味しいものに巡り会えることをほとんど期待しない。というか、アメリカで美味しいものを食べようとしたら、相当苦労しなくてはならないし、苦労しても大して報われることはない。ただし、フェリービルディングには、おそらくアメリカでも最も美味しいパンを焼くベーカリーであるアクメ・ブレッドが店舗を構えているので、ここでパンを買って、サラダをどっかのデリで頼み、さらにピーツ・コーヒーでカフェ・ラテでも頼めば、まあそこそこ満足できる昼食にはなるだろうと思っていた。アクメ・ブレッドはシェパニーズのアリス・ウォーターが開業したパン屋である。サンフランシスコが、アメリカで最もパンが美味しい都市という評判を得ている大きな理由でもあるパン屋だ。さて、アクメ・ブレッドを買ったのはいいのだが、問題はサラダだ。サラダを買うためにうろうろと店を見ていると、ロースト・ビーフ寿司というけったいな食べ物を売っているデリカデッセンをみつける。なんか、またアメリカ人が適当に寿司を愚弄しているな、と思ったのだが、なんか見た目が大変美味しそうなのである。2ドルという価格は高いが、サラダ類もワサビ・ポテトサラダや私が好きなインゲン豆とニンジンのサラダなどがある。思い切って、これらのサラダとともに一つ買ってみる。

さて、ほとんど期待しないでワサビ・ポテトサラダを口にしたら、これが何と美味しかったのである。ロースト・ビーフ寿司も一番、懸念していた寿司飯がしっかりとしている。アメリカの食事は世界で一番まずいと確信に近い仮説を抱いている私(アフリカやアイスランドには行ったことがないので、世界で一番まずいとはまだ言えない)であるから、これは大きな驚きだ。いつのまにか、サンフランシスコの食事は大きく進化したのか。なんなんだ、この総菜屋は。そこで、店名等をチェックしにいくと「Delica rf-1」と書かれている。なんか、変な名前だな。と思って店の前に書かれていた説明を読む。すると、なんとこの店はロックフィールドのrf1のアメリカ店第一号であることがわかった。非常に納得がいった。
 とはいえ、私は日本ではロックフィールドの総菜がそんなに美味しいと思ったことがない。なんか、味付けも濃く、大雑把だな、という印象を持っていた。しかし、この食事大後進国であるアメリカで食べたからであろうか、大変美味しく感じた。そして、やはり日本の食文化は、もうマイケル・ジョーダン率いるドリーム・チームと日本代表のバスケチームぐらいの差がアメリカとはあるのではないか、と思わされた。ロックフィールドでさえ、こんなに美味しく思えるんだからなあ。まあ、問題は、このロックフィールドの総菜をアメリカ人の舌がアプリシエイトできるかどうか、ということである。豚に真珠かもしれない。アメリカ人にコーヒー文化を紹介したことで、マーケットを拡張したスターバックスのように、この美味しい総菜というマーケットを開拓できるのか、否か、非常に興味深い試金石である。というアメリカ人を挑発するようなことを書きつつ、アクメ・ブレッドのアップル・ターンオーバーは味付けが上品で美味しいな、とかピーツ・コーヒーのカフェ・ラテはやはり相当美味しいな、とかも思っている私がいる。批判をしつつ、その批判対象をアプリシエイトしているのは、もしかしたら欺瞞的行動か。アクメ・ブレッドはそれなりにサンフランシスコ都市圏には受け入れられているが、ピーツ・コーヒーはサンフランシスコ都市圏にこそ受け入れられてはいるが、まさに悪貨が良貨を駆逐するがごとく、他ではスターバックスにやられてしまった。スターバックスよりはるかに美味しいにも関わらずである。東京でも新宿の小田急に開店したが、すぐに撤退したので、味が分からないのはアメリカ人だけでなく日本人も同様かもしれない。

だんだん、論旨が混乱してきてしまったが、アメリカで美味しい総菜屋をみつけたら、それが日本の企業が進出したもので、やっぱ日本の食文化は優れているな、と思いつつ、これをアメリカの市場が受け入れられるかどうかが興味深い、ということを書きたかったのである。しかし、こういう主張をしつつもアメリカのパン屋やコーヒーが好きである私の論理性はどうなのよ、というのと、日本人もスターバックスを受け入れてもピーツ・コーヒーを受け入れられなかった、という事実があるので、そんなにも立派ではないかもしれない、という疑いもあるな、ということに思いを巡らしたのである。


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尼崎の洋食屋 [B級グルメ雑感]

 尼崎に来ている。昼飯を取っていないので、阪神尼崎駅周辺でレストランを物色する。せっかく、庶民の食文化が発達している関西に来ているので、美味しい食事をしてみたいと思う。そうすると、チェーン店は除外される。地元系の店は、まったく情報がないので、取りあえず、客が多く入っているところが一つの目安だ。あと、あまり東京にない系統の店がいい。結果、昔ながらの洋食屋に入ることとする。オリエントという名前の店であった。なんか、テレビの料理番組にも取り上げられた名物料理もあるようだ。まあ、それで期待が高まる訳ではないが、それほど外れではないだろうくらいの保証にはなる。
 メニューなのだが、こういう時は、売れ筋を注文するに限る。サービス・ランチを頼む。ここでライスは、普通のライスとカレーライスとオムライスと選べますけど、と言われる。値段は同じか、と聞くと、同じだとのこと。結構、驚く。それならとオムライスにしてもらう。というか、この3つの選択肢から普通のライスを注文する人はあまりいないと思われるのだが、どうなのだろうか。サービス・ランチは1260円と高めではあったが、海老フライにサーモンフライ、マカロニ・サラダ、そしてハンバーグにオムライスと相当、豪華なものであり、むしろ値頃感がある。肝心の味だが、まあケチャップ・ベースの味付けではあるが、昔懐かしの日本にしかない洋食風の味で悪くない。銀座の煉瓦亭をちょっと庶民的にしたような味だ。めったに食べないこともあるが、久しぶりに美味しいハンバーグを食べた。
 こういう洋食屋も、喫茶店と同じで衰退傾向にある。若い人は、より本場の味に近いイタメシ屋などを開業し、日本風の洋食屋のような料理を提供しないからだ。本場に近いイタメシ屋も悪くはないが、日本風の洋食屋もしっかりと次代に継承された方が、日本の外食文化は豊かである、ということを思った尼崎での昼食であった。


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