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レンググリースというスキー場に行く [地球探訪記]

雪が降った後、あまりにも天気がいいので、思い切ってスキーに行く。ベルリンからだとドイツのまともなスキー場へは7時間ぐらいかかるのでミュンヘンで二泊をして、その中日にミュンヘンから日帰りで行けるスキー場に行くことにした。といっても候補はガルミッシュパルテンキルヘンとレンググリースしかない。ガルミッシュパルテンキルヘンは既に行ったのでレンググリースに行くことにした。レンググリースにはミュンヘンから1時間ちょっとで行くことができる。このスキー場は鉄道駅からリフト乗り場まで無料バスが走っているのは事前にチェック済みである。さて、最初にスキー板を借りなくては、ということでレンタル・スキー屋に入る。結構、混んでいて、まあまあ待たされたが、どうにか板を借りることができる。ちなみに靴は持参している。あと、実はスキーウェアのパンツを持ってきたと思っていたら、なんと上だったので、スキーウェアも借りようと思っていたが、ここでは借りることができなかった。ガルミッシュパルテンキルヘンでは借りられたので、規模が小さいスキー場はそういうサービスはしてないということだろう。しょうがないのでジーンズで滑ることにした。しかし、傍からみたらスキーを分からない東洋人のアホがジーンズで滑っている、というように思われたであろう。レンググリースは、標高差1012メートル、最高地点1712メートル、リフト数15、延長距離31kmという、なかなかの規模のスキー場である。ただ、ゴンドラで山の上まで一挙に上るのだが、これは40分以上待った。リフト・チケットを買うのにも15分ぐらいかかったので、上まで行くのに1時間ぐらいかかったことになる。日本のスキー場では今ではまずないような混雑である。さすが、雪が降った後の晴天日なので、皆もスキーに来ているのであろう。
ドイツのスキー場は初級、中級、上級と3つにゲレンデが分類されていて、レンググリースは上級のコースもあるのだが、なんか中級と上級の差がよく分からない。あと、新雪的な感じのところもあり、アイスバーンのところがあったりはしたが、コンディションは全般的によかった。まあ、ジーンズというのが残念であったが。上に行くとアルプスが見え、なかなか感動するが、先月末に行ったツークシュピッツェに比べると見劣りする。ただ、スキー場の景観は相当、よく、穴場的なスキー場としては優れていると思われる。いや、これだけ混んでいれば穴場とはとても言えないのかもしれないが。
 一応、ほぼコースの大方を滑った後、遅い昼食を取って、ビールを呑んでまたスキー場に戻ったら、身体が寒くて動かないのに加えて、ちょっと酔いが入ったこともあり、こりゃ不味いなと思ってそのままロープウェイの頂上から下山し、スキー板を返してミュンヘンに戻った。ジーンズだと身体の動きも悪くなるのと、何しろ寒いので、これ以上滑ると転倒するかもしれないと思ったからである。
昼食を取っていた時、地元のおっちゃん4名と相席になったのだが、社交的なおっちゃん達で結構、いじられた。いきなり、「お前はスキーマンか」と聞かれて、スキーマンって何か分からなかったが、とりあえず「そうですね」と言っておいた。まあ、ベルリンから一人で、とことことこんな場所までスキーに来る酔狂人は、スキーマンじゃない、とは言えないかもしれない。例え、ヘタレスキーヤーであっても。また、ミュンヘン、札幌とか言ってきて、Yukio Kasayaとか言っていた。そういえばミュンヘン・オリンピックの年に札幌・オリンピックを開催したのだな。最初は何を言っているか分からなかったが、「カサヤのこと」と言ったら嬉しそうに頷いていた。ちなみに、この会話は4人のうち一人だけ英語がそこそこしゃべれたので、彼を通訳で会話をした。あと小林とかも、言っていた。ベルリンと違って、ミュンヘンの周辺は、人が社交的で愛想がよい。このレストランは私が注文した麦酒がなかなか来なかったのだが、おじさん達が、しっかりと彼のを持ってこい、と言ってくれたらすぐ来た。
まあ、初老の男性が一人でスキーに行くというのも随分と寂しいことだよな、と思ったりしていた自分もいたが、実際、行ったらいろんな意味で楽しかった。ジーンズじゃなければ、もっとゲレンデも楽しめただろうに。

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【ドイツ・アルプスはアルプスの北縁に位置する】

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【北はドイツの平原がずっと続くのが分かる】
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