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ガルミッシュ・パルテンキルヘンのスキー事情(登山鉄道) [地球探訪記]

ガルミッシュ・パルテンキルヘンに来ている。ガルミッシュ・パルテンキルヘンには二つのスキー場がある。標高2600メートルのツークシュピッツェと標高700メートル〜2000メートルのクラシックである。スキー場としてはツークシュピッツェの方が遥かによい、ということで初日こそクラシックに行ったが残りの3日間はツークシュピッツェで滑ることにした。ツークシュピッツェの課題はアクセスであり、乗換をしないで行くには登山鉄道しかない。
 この登山鉄道は、しかし、それ自体がもう観光資源のように興味深く、面白い。ということで、ここにその概要を記す。
 この登山鉄道の正式名称は、バイエリッシェ・ツークシュピッツェバーンで、ドイツに現存する歯車式鉄道4つのうちの一つである。それはガルミッシュパルテンキルヘン中央駅とツークシュピッツェ・プラッツとを結び、その終点の標高は2650メートルである。この高さはヨーロッパでは3番目に高く、ドイツでは最高である。始発駅と終点駅との標高差は1945メートルであり、この標高差はヨーロッパ一である。ただし、途中からは山の地下をずっと走って行く形になる。
 この鉄道は段階的に開業し、1929年にグライナウと美しい湖水がそばにあるアイブゼーが開業し、そして1930年にはガルミッシュパルテンキルヘンの中央駅からツークシュピッツェ・プラッツまでが開業する。
1987年には新しいトンネルが掘削され、ルートが変更する。そして、現在ではその運行距離は19キロメートルに及ぶ。
 12月末は運行頻度は30分に一本で、これは相当、便利である。ただし、行きは乗換なしで頂上まで行けるのだが、帰りは頂上15時発、15時30分発に乗ったのだが、どちらもグライナウ駅で乗換を強いられた。これはなかなか不便で、直行してもらえたらどんなにか楽なのにと思わずにはいられない。登山鉄道にはスキー板を置くところも外側に設置されていたりするが、片側だけなので、駅のホームが逆側だとスキー板が取れなくなるので要注意である。
 これは2007年には歴史的土木ランドマークとして登録される。

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【ツークシュピッツェ・プラットの駅の様子】

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【車両】

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【歯車式の線路】
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