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コペンハーゲンにはトラムが走っていない [都市デザイン]

コペンハーゲンには比較的頻繁に来ているかと思う。10回は来ている。最初に来たのは、アーバン・デザイナーであるヤン・ゲールに取材するためだ。まだ日本でヤン・ゲールが有名になる前のことである。ただ、その時はアポが取れたものの直前にキャンセルされたので、彼に会えず(その後三回ほど会うことになる)、しかし、航空券をキャンセルするのが嫌だったのでそれでも行って、ストロイエを見に行ったことがある。これが2007年のことだと思う。市街地をどう動いたかをあまり覚えてないのだが、勝手にクリスチャニアにはトラムで行っていたようなイメージを抱いていた。しかし、時期的に考えると出来て、それほど間もない地下鉄で行っていたようだ。随分と適当な記憶である。
 コペンハーゲンには昔、トラムが走っていた。開通したのは1863年と日本の路面電車より前、というか江戸時代である。そして1972年に廃線となる。日本の都市などは東京がそうだが、路面電車を廃止した後、地下鉄で代替するというアプローチを取るが、コペンハーゲンが地下鉄を整備するのは30年経った2002年である。それから、現在まで4路線ほど整備している。 
 モビリティを強く意識しているコペンハーゲンでトラムがないのは意外な事実だったが、これはコペンハーゲン市もそう思っているらしく、2025年に開業予定のトラムを整備中である。しかし、通常の都心部のアクセスを提供するような役割を担う訳ではなく、コペンハーゲンの北にある郊外のLundtofte駅と西にある郊外のIshøj駅とを結び、コペンハーゲンの市境を走るような、むしろコペンハーゲン市内をバイパスするようなルートとなっている。
 


 

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