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コミュニケーションが得意という若者ほど、コミュニケーション下手という面白い現象 [教育論]

 ゼミの選考をしている。私のゼミは、まちづくりがテーマなので、多くの社会人の方と接する。イベントや商品企画などを商店街の人と一緒にやらせてもらったりもする。したがって、コミュニケーション能力は、とても重要であり、ゼミの選考では、コミュニケーション能力を有することを採用の条件としている。
 そういうこともあり、選考の面接で話をしていると、私はコミュニケーションが得意です、と主張する学生が数名いる。それはいいのだが、そういう学生ほどコミュニケーションが苦手な場合が多い。おそらく、私との面接で言うことを予め考えてきたのであろう。
 しかし、よくよく考えてみると、コミュニケーションが得意と言った時点で、コミュニケーションが得意でない、とも捉えられなくもない。コミュニケーションが得意かどうかは、ちょっと話をしていれば、敢えて言葉にしなくても伝わるからである。敢えて言わなくてはいけないのは、コミュニケーションが苦手であるということの裏返しであろう。
 むしろ、コミュニケーションが得意な人は、あまり冗舌でもなく、こちらの言うことをしっかりと理解して、ちゃんとキャッチボールが出来るような学生である。そして、美醜に関わらず、しっかりと前を見て話をすることができ、相手に好印象を与えることができる。
 ということに、ゼミ生を選考していて気づいた。

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