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刺身のパーティーに赤ワインを差し入れで持ってくる愚 [グローバルな問題]

今日は、某NPOの新年会。このNPOには、築地市場とコネがある人がいて、毎年、この築地市場の新鮮でとびきり美味しい海鮮類が提供される。私も、この海鮮類を食べることだけを目的に、この新年会に参加している。さて、しかし、この新年会に赤ワインを持ってくる人がいる。このワイン自体は美味しかったのだが、お刺身にまったく合わない。イカを煮た料理とはちょっと合ったが、それも白ワインであればよかったと思わずにはいられない。私は申し訳ないが、少しだけ飲んで後は日本酒と焼酎にしていた。ちなみに、日本酒も醸造用アルコールが入った甘ったるいお酒で美味しくなく、素晴らしい海鮮類の美味さをさらに引き立てるようなものではなかった。とはいえ、赤ワインよりはずっといい。しかし、私は減点法で結局、いいちこのロックを飲むしかなかったのだが。日本には、おそろしく美味しい、というかおそらく世界で最も海鮮類に合う素晴らしい日本酒というアルコールがあるのに、本当、もったいないなと思う。赤ワインを差し入れで持ってきた人は、しきりに私に「赤ワインはお嫌いですか」というので、「いや日本酒が好きなんです」と言い訳をしていたのだが、この人は赤ワインと刺身を食べて、これは不味いなと思わなかったのだろうか。おそらく、ちょっと高級な赤ワインを持ってくれば皆、喜ぶと純真に思っているのであろう。しかし、この純真さは他人には有り難迷惑なだけである。この人は某大学の教授であったが、おそらく、あまり誰も彼にそのように指摘する人がいないのであろう。現に私もしなかったし。ただ、これがフランスだったら滑稽だ。フランス人がパーティーでジビエ料理を楽しんでいて、そこにあるフランス人が日本酒を差し入れで持ってきて皆に振る舞ったら、ジビエ料理は赤ワインが合うに決まっているだろう、と誰かが指摘すると思われるからだ。というか、そのようなシチュエーション自体が、コメディのように滑稽である。その滑稽さに、この赤ワインを持ってきた人は気づくべきだが、悲しいのは、その滑稽さを周辺の人々にも教えなくてはいけないことである。
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