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ロンドンのオックスフォード・サーカスの地下鉄駅の動線は崩壊している。 [都市デザイン]

ロンドンのオックスフォード・サーカスの地下鉄駅は、セントラル線、ベイカリー線、ヴィクトリア線の結節点であり、地上は渋谷のスクランブル交差点を模したヨーロッパ初のスクランブル交差点がある、ロンドンでも最も忙しい駅である。しかし、その動線計画は滅茶苦茶で実質的には崩壊していると言ってもいいであろう。特にラッシュアワーは身動きが取れず、危険だ。東急の渋谷駅でさえ、ここよりはまともである。特にセントラル線が不便だ。これは、圧倒的に交通需要に対しての歩行空間のキャパが少ないためであるのと、最近の公共交通優先政策やロンドンの都心部再開発もあってセントラル線とかの利用者が大幅に増加したことと関係があるであろう。

ロンドンのこの30年間の変貌ぶりは本当に激しいものがある。私がロンドンを初めて訪れたのは1979年。ピンクフロイドのコンサートを観るためだ。それから、35年。その間もたまに訪れていたが、特にこの15年間の変化は凄いものがある。アーバン・ルネッサンスという言葉がまったく大袈裟ではない。ただし、交通という点では、まだ改善の余地が多くある。特にサーキュレーションの点だ。逆にいえば、ここが改善されたら、本当に素晴らしい世界一の21世紀の都市が実現されるかもしれない。

東京は世界一の都市を目指すなどとほざいているが、何が世界一かが分からない限りは無駄な投資をするだけだ。ヨーロッパの都市は、人間、自動車ではなくて人間が幸せに快適になることを競っている。もし、本当に世界一を目指したいなら、いますぐにでも下北沢の道路を整備することなどを止めるべきだ。人を忘れて、経済に走る政策を進めて、何が世界一の都市だと心の底から思う。

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