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イギリスは改めて考えると、随分とちっぽけな国である [グローバルな問題]

イギリスは凄い国だ。なにしろ、彼らが使っている、まったく文法的にも出鱈目な言語が世界共通語として利用されている。イギリス国内でさえも、スコットランドの人達は英語かどうかが分からないような言葉をしゃべっているほど方言がきついという地域性があるにも関わらず、世界中の人にしゃべらせようとしてほぼ成功している。他にも、メートル法という素晴らしい人類の発明があるにも関わらず、相変わらず、ポンドやらパイントやらストーンやらフィートやら、もう子供のままごとレベルのような単位を頑なに使い通している。想像を絶した頑固さである。影響力が強いのは英語だけではない。ロック音楽をここまでポピュラーにしたのはイギリス人だし、よく考えれば銀行制度、保険制度といった金融システムはもちろんのこと、蒸気機関や鉄道を発明したのもイギリス人だ。イギリス人が存在しなかったら、人類の歴史もだいぶ、変わったものになったであろう。

さて、そのような偉大な国というイメージが強いイギリスであるが、実は、ちっぽけな国である。国土はスコットランドやウェールズを含んだいわゆるユナイテッド・キングダム(名前はめちゃくちゃ大袈裟だなあ)でも日本の3分の2にしか満たない。「小さい日本、そんなに急いでどこに行く」は名コピーであったが、イギリスはもっと狭い。スコットランドの首都エジンバラでさえイングランドの首都のロンドンから4時間で着いてしまうほどだ。スコットランドやウェールズを除いたイングランドの国土は、もう日本の3分の1ぐらいしかないほど小さい。3分の1といったら、相当な小ささである。人口もほぼ日本の2分の1。ということで、もう小国なのである。これは、イギリスを移動すると本当に実感する。あっという間に、他都市へたどり着いてしまうからである。山だって、スコットランドに1300メートル級があるだけで、イングランドには1000メートルを越す山はないからな。英語が母国語であるという強みはあるし、その創造性は侮れないが、逆に、大国であるという意識を持つ必要もないのではないかと思う。その方が、イギリスという国をしっかりと分析して捉えることができると思うのだ。

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