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タオスのスキー場を訪れ、感動的な滑走を体験する [地球探訪記]

タオスのスキー場を訪れた。タオスのスキー場は前から一度来たいと思っていたので、念願がようやく叶った。アルバカーキーを朝5時に出たので着いたのは8時前。タオスの街中を通り過ぎ、さらに20分ぐらい車を走らせる。外の気温は驚くぐらい低い。氷点下15度くらいである。運転に気をつける。

さて、タオスのスキー場は思ったよりもずっとこぢんまりとしていた。派手さはないが、洗練された雰囲気ではある。このスキー場が開発されたのは1955年。ドイツ人であるアーニー・ブレークが家族のためにスキー場をつくる夢を具体化させたのがこのタオス・スキー場である。

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とりあえず、まだリフトも動いていないこともあり、朝食をカフェのようなところで取る。ランチョス・フエボスとカフェ・ラテを注文したのだが、ランチョス・フエボスはメチャクチャ辛かった。朝から、こんな辛いものを食べるのか、と思うほどでアメリカでは相当、珍しい辛さであった。これは、やはりタオスという土地柄だからかと思ったりする。

スキー・ウェアは持ってきているので、スキーとスキー靴だけレンタルをする。レンタル代は48ドル。スキーリフトの一日券は77ドルであった。さて、スキー場に行くと、凄まじい斜面が目前にある。これを滑り降りるのかと思うと、ちょっと心配になる。しかし、リフト乗り場のところに「パニックしないで。今、あなたが見ているのはタオスのゲレンデの1%にしか過ぎません。初級者用のゲレンデもあります」と書かれた看板が置かれていた。確かに、この斜面をみただけで帰ってしまう客もいるかもしれない。

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さて、ほとんど一番乗りで、リフトで上のゲレンデまで向かう。タオス・スキー場にはリフトが6本(そのうち1本は連絡用)しかないが、110のトレイルがある。初級、中級、上級とバラエティに富んでいるが、超上級のコースがやたら多いのも特徴であろう。そして、標高もある。リフトの最高点は3200メートルだ。

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雪質はとてもいいが、圧雪されていないコブ斜面は恐ろしいほどのアイスバーンであった。このアイスバーンでコブ斜面、しかも急斜面はちょっと私には難しすぎるので、チャレンジしなかった。景色は絶景で息を呑む。天気がいいこともあるが、大自然の中を滑降していると本当に爽快な気分になる。これまでスキーをやっていてよかったなと思うぐらいだ。オーストラリア人を八方やニセコで多くみかけるが、私的には八方もニセコも、このタオスに比べれば二流である。このタオスの素晴らしいスキー経験の前では、八方もニセコも個人的には嫌いではないが、違うスキーであるとさえ思う。軟式テニスと硬式テニスぐらいの質の差があるのではないだろうか。私はそれほどスキーが上手くないが、スキーが上手い人はさらにそう思うのではないかと思う。今回は、一人であるということもあり、超上級にチャレンジしなかったのだが、超上級コースを滑ったら、さらにそのような思いを強くしたであろう。年齢のことを考えると、後回しにしない方がいいのだが、まあ、怪我でもしたら大変なので。

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ただし、これは何もタオスだけに限られたことではなく、ウィスラーやマウント・バチェラー、カークウッドなどのアメリカのスキー場でも感じたことである。そのダイナミックなゲレンデ、平らで距離の長い急斜面を滑り降りる爽快感などは、なかなか日本のスキー場では得られないものだと思う。私はまだヴェールやアスペンなどのアメリカの有名どころで滑ったことがないのだが、いつか滑ってみたいという思いをこのタオスに来たことでさらに強くした。

ただ、私は高山病になりやすい質なのに、そこで結構、過激な滑りをしたので、帰る時には結構、気持ちが悪くなってしまった。あと、あまりの寒さに足の指の神経がちょっと鈍くなった。これはすぐ温めたので大丈夫だったが、その点は気をつけた方がいいであろう。

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