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日経新聞系の記者の中には、相当の味音痴がいるのだろうか? [B級グルメ雑感]

自由が丘に日曜の昼にとことことランチをしに行った。最初に行こうとした中華レストランは、その日は予約でランチは満席とのこと。そうか、日曜の自由が丘は、ランチは厳しいのだな。と、家に戻ろうとしたら、女房が完全に外食モードになっていた。ということで、だめもとでキッチンプラスに向かったが、やはり10人以上の行列。さて、それじゃあどうしようと歩いていると、マルゲリータ350円のピザ屋をみつけた。店内を伺うと竈のようなものもある。さらには、日経トレンディ、日経新聞、日経レストラン、東京ウォーカーのこのレストランの紹介記事が貼られている。もしかしたら面白いかも、とりあえず350円のピザ・マルゲリータがどんなものか試してみようと思い、入る。さて、メニューをみると、ドルシェのチョコレート・ケーキが400円、カフェラテが400円。そうか、マルゲリータ350円で釣って、ここらへんで利益を出すビジネス・モデルなのだなと推察する。飲み物はコーラとかしかないので、昼だし水でいいやと注文しなかった。あとで、「水をくれますか」と言ったら、「そんなものはありません」と言われる。水を出さないレストランって、ファストフード店でも珍しいなと思う。とはいえ、甘いソーダを飲むのも嫌だし、400円のカフェラテをここで注文して飲むのは、流石に自由が丘的に辛いなと思い、飲み物なしでピザを食べる。さて、350円のマルゲリータ。サイズは結構いい。ただ、よく考えるとヨーロッパではイタリアはもちろん、ドイツでもピザは大体マルゲリータだと4ユーロしない。だから、まあヨーロッパ的な価格設定かなと思えばそれほどは安くはないのだが、日本はピザが全般的に高いので、そういう点ではこの価格は画期的だ。ということで、食べてみる。まあ、ピザとカレーはそうそう、不味くすることが難しいので、味もそんなに悪くはない。350円であれば、これもなかなか悪くないかもしれないな、と思ったところで生地が?であることに気づく。なんと生地から洗剤のような臭いがするのである。これは、おそらくこのピザを焼いているオーブンの洗剤がピザの生地に臭いとして染みこんだのか、それとも生地を練っている時によく手を洗っていなくて、洗剤が入り込んだかであろう。生地を練っているヤンキー系の若い女性は、偏見かもしれないが、ちょっと衛生観念に欠けているようにも見えた。
 この店に来るまでは、それまで不味いピザをつくるのは難しいな、と思っていた。これは食文化が日本なんかより遙かに劣っているドイツだけでなく、ドイツよりさらに下のアメリカでも、とりあえずピザは食べられるからだ。私はドミノ・ピザとかでもそれなりに美味しいと思うような輩である。私がこれまでで一番、不味いかなと思ったピザは、ブラジルの食べ放題ピザ屋のチョコレート・ピザであった。とはいえ、それでも食べられた。しかし、まさか食文化においては世界的にも極めて優れている日本の、しかもお洒落なレストランが集積している自由が丘で、人生で最も不味いピザを食べることになるとは、人生、まさに一寸先は闇である。そして、そうか、こうすれば不味いピザがつくれるのだな、ということにも気づかされた。このようなピザであれば、どんなにコスト・パフォーマンスがよく見えても、実質的にはまったく悪いというか、ゼロの価値には一円でもコスト・パフォーマンスは悪くなる。あと、何しろ驚いたのは、このようなピザ屋を激賞するような記事を書くほど日系の記者は味が分からないかほどの味音痴であるか、よほど提灯記事を書くギャラがいいのか、のどちらかであるということだ。後者だとマスコミとしては問題だが、前者だと人間として問題である。まあ、どちらにしろ問題であり、ちょっと日経新聞のブランドが私の中では大失墜した。あとこの店だが、名前はちょっと書くのは控えるが、その前までは『佐世保バーガー』をやっていた場所に開店した店である。自由が丘でピザ屋に入る時は、どこに入ってもピザだから大丈夫だろう、と思うと痛い目に遭わせられるかもしれない。

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(日本的には画期的に安い350円のマルゲリータ・ピザ。しかし、コスパは悪い)

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(店には賞賛する雑誌、新聞の記事が展示されていた。なぜか、ほとんどが日経新聞系)

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