オランダ人はオランダ人であることに自信を持っている

オランダ人達と夕食を一緒にする。いい機会なので、いろいろと話を聞く。３人の若いオランダ人にドイツとフランスという大国に挟まれて大変なんじゃないの、と尋ねたら、いや、オランダ人はドイツやフランスよりも自国の方が大国で優れていると思っているから全然、気にしない、と３人が異口同音に答えた。ちょっと驚く私に、「だって、インドネシアでさえ植民地にしていた国だよ。ニューヨークだって、昔はニュー・アムステルダムだったんだから」との回答。いや、ニュー・アムステルダムって１７世紀には既にニューヨークになっていたと思うんだけど、とは言わなかった私ではあるが、そうか、そんなに自信を持っていたのかと発見した気分になった。ふうんと思っている私に、畳みかけるように「サッカーだって強いでしょう」との意見。確かにオランダはその人口に比してサッカーはメチャクチャ強い。そうか、サッカーが強いというのは、自国に対しての自信に繋がるのか。まあ、私も女子サッカーがワールド・カップで優勝したとき、ちょっと日本人であることに自信を持ったからな。一方で、原発事故、そして、その後の対応というか、原発推進を主張している自民党が選挙で大勝ちしたことに関しては、恐ろしく自信を失っているけど。まあ、とりあえずオランダ人は、サンプルが少ないが、恐ろしく自国に自信を持っている国なのかな、ということは分かった。これは、ナチスという暗い過去を持っているドイツとは全然、違うところかな、とも思ったりもした。まあ、オランダ人の一部はナチスの片棒を担いだりしたのだけど。まあ、でもこんなにストレートに自信が持てる人たちは素直に羨ましい。私のように日本人であることにも、自分に対してもコンプレックスを持っている人からすればなおさらだ。