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平均年齢が 10 才の福島県の子どもの 35%にのう胞が発見された [原発問題]

 深川市立病院の医師である松崎道幸氏が、福島第一原子力発電所事故の影響を明らかにするために実施中である「福島県民健康管理調査」における福島の子どもの甲状腺検診調査結果を発表したものがホームページでみられる。
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240125shiryou.pdf

これによれば、甲状腺検診を受けた平均年齢が 10 才の福島県の子どもの35%にのう胞が発見された。
 そして、「福島県の小児(平均年齢 10 歳前後)の 35%にのう胞が発見されていることは、これらの地域の小児の甲状腺が望ましくない環境影響を受けているおそれを強く示す」と報告書は述べている。
 そして、「以上の情報の分析および追跡調査の完了を待っていては、これらの地域の 小児に不可逆的な健康被害がもたらされる懸念を強く持つ。したがって、福島の中通、浜通りに在住する幼小児について、避難および検診間隔の短期化等、予防的対策の速やかな実施が強く望まれる 以上の所見に基づくならば、山下俊一氏が、全国の甲状腺専門医に、心配した親子がセカンドオピニオンを求めに来ても応じないように、文書を出していることは、被爆者と患者に対する人権蹂躙ともいうべき抑圧的なやり方と判断せざるを得ない。」
 甲状腺に関しては本当に大変なことが起きている。 このような被害を矮小化させ、また原発の建設を容認した国は正気の沙汰ではない。これは、何も私が異端であるからそう思うというよりかは、ドイツやスイスではコモン・センスであると思われる。すなわち、ドイツやスイス、はたまたアメリカなどでも、彼ら・彼女らにまともな人間と思われるために必要とされる最低限のコモン・センスのようなものである。実際、日本は「狂った国」であると思われつつあるというのは、この2週間ほどのドイツ・スイス滞在でも痛感したことである。私は、被害妄想でもないし、むしろ、世界における日本人の相対的優秀さなどを強く意識している個人であるし、団塊世代のような歪な外国人コンプレックスとも無縁な人間であると思うが、それでも、さすがに、このような原発被害を覆い隠し、さらに原発に邁進している国には怒りと、国民としては大いなる恥を感じている。私は、本心から、この国があと100年も持つとは思えないのである。原発のリスクに対して、ドイツとどうしてこのような意識の差が生じてしまっているのであろうか。これが、第二次世界大戦から学んだ国と学ばなかった国の差なのであろうか。

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