マウント・レーニアを訪れる

　学会の合間を縫ってマウント・レーニアを訪れる。シアトルからは車で２時間ちょっとである。マウント・レーニアはアメリカで5番目の国立公園だ。イエローストーン、ヨセミテ、セコイア、クレイーターレークと初期に認定を受けたアメリカの国立公園はすべて西側にある。ジョン・ミュアを筆頭に、西の雄大なる自然を保全しようとする動きが活発であったということもあるが、その自然が人智を越えるような迫力を持っていたということもいえるかもしれない。私はアメリカの国立公園マニアなのだが、このマウント・レーニアを訪れるのは実質的には初めてである。以前、というか１８年くらい前にも訪れようとしたのだが、途中、大雨に降られていて、これでは行っても無駄だと引き返したからである。
　さて、今日もマウント・レーニアは全貌を現さなかったが、幸い、雨は降っていない。パラダイスというホテルなどがある観光拠点まで行くと、そこはまさにスキー場のゲレンデのような雪に覆われた状況であった。レーニア山は標高4392メートル。その高さ、規模の大きさは初めて経験するようなものだ。レーニア山はその麓からの標高差は世界で一番あるようで、次点はK2であるそうだ。しかし、その雄大さは今回も雲の中で全貌を見ることはできなかった。シアトルを訪れたのは３回目だが、三度目の正直にはならず。いつか、見てみたいものである。


（スキー場のゲレンデのような状況にあるパラダイス）


（レーニア山は山頂は顔を見せず）


（迫力ある氷河）

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