東電の勝俣恒久会長の厚顔無恥な弁明に仰け反る [原発問題]
東京電力福島第1原発事故を検証する国会の事故調査委員会は5月14日、東電の勝俣恒久会長を参考人として招き、公開で事情聴取した。そこで、同会長は菅直人前首相が事故直後、第1原発の吉田昌郎前所長に携帯電話で直接指示していたことについて、「所長は復旧に全力を尽くすのが一番大事。時間を取られるのは芳しいことではない」と批判したそうだ。
さらに、事故直後に菅直人首相(当時)が、ヘリコプターで同原発の視察に訪れた際、吉田昌郎所長が対応したことについては、「吉田は事故復旧に全力を尽くすべきで、対応したのは芳しいものではない。反省材料だ」とも述べたそうだ。
いやあ、凄いね、この勝俣会長。盗人猛々しい、というか、あそこで菅元首相が対応しなかったら、おそらくより酷い被害が生じていたというのは、ドイツなどのテレビ報道などを見るにつけ、国際的には共通した認識であると思われるのに、この後に及んで菅批判。さらに、「原子炉への海水注入の判断は、官邸から「中断」の指示があったという認識を前提に「いやしくも日本の総理。私が注水を継続しようというのは難しかった」とまで言い放った。
この官邸からの海水注入の「中断」指令というのは、まったくのガセネタであることはもう既に検証済みかとも思われていたので、今更ながらこのような発言が出てくる厚顔無恥には仰け反るしかないが、そのソースは安部国会議員であることも既知の事実であると思う(この件を知らない方は、参考までに、http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-558.htmlなどを参照して下さい)。何を今更、言っているだ。偽証罪とかはないのかね。
大鹿靖明の『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』では、次のような描写がある。
『清水がそれを持って菅に「かなりまずい状況なので退避させてほしい」と申し出た』が、 菅は「ありえない。いまの注水を続けてくれ」と一蹴した。清水は「あ、はい」と言った。
東電のドンである勝俣に対しては、菅が痺れを切らしたように 「ひとつのことばかりをやっていないで最低限2系列をつくって並行して作業して欲しい」と言った。 勝俣は「はい。ありがとうございます」と答えた。菅が言う。「ありがとうじゃなくて……。できないんですか!」
引用終わり
勝俣会長が同調査委員会で言っていることが本当であれば、この本の著者を名誉毀損で訴えるべきであろう。勝俣や清水が対応できなかったから、官邸がわざわざ指示をしなくてはならなくなったことは、この本だけでなく、朝日新聞の「プロメテウスの罠」でもしっかりと描写されている。おたおたして撤退などと言っていたのを恫喝した菅元首相の功績は、私は以前から指摘をしていたが、今では多くの取材等から明らかとなっている。しかし、これらを全て間違いであると主張するような発言をするとは、さすが、東電だけの会長だ。その面の皮の厚さはただものではない。
このような会長が牛耳っていれば組織は腐敗し、あのような事故をもたらしてしまうことも致し方ないかと改めて納得するのと同時に、あのような日本国民だけでなく世界中(福島原発で放たれた放射能の2%はアメリカ国土に落ちたそうだ)に被害を及ぼした事故を起こしてから1年。まったく反省もかけらもない会長の姿勢をみて、東京電力は潰して国有化。電気事業法も大幅に改訂して、電気事業の独占を許可しないようにするしかないかな、と思ったりもする。
さらに、事故直後に菅直人首相(当時)が、ヘリコプターで同原発の視察に訪れた際、吉田昌郎所長が対応したことについては、「吉田は事故復旧に全力を尽くすべきで、対応したのは芳しいものではない。反省材料だ」とも述べたそうだ。
いやあ、凄いね、この勝俣会長。盗人猛々しい、というか、あそこで菅元首相が対応しなかったら、おそらくより酷い被害が生じていたというのは、ドイツなどのテレビ報道などを見るにつけ、国際的には共通した認識であると思われるのに、この後に及んで菅批判。さらに、「原子炉への海水注入の判断は、官邸から「中断」の指示があったという認識を前提に「いやしくも日本の総理。私が注水を継続しようというのは難しかった」とまで言い放った。
この官邸からの海水注入の「中断」指令というのは、まったくのガセネタであることはもう既に検証済みかとも思われていたので、今更ながらこのような発言が出てくる厚顔無恥には仰け反るしかないが、そのソースは安部国会議員であることも既知の事実であると思う(この件を知らない方は、参考までに、http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-558.htmlなどを参照して下さい)。何を今更、言っているだ。偽証罪とかはないのかね。
大鹿靖明の『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』では、次のような描写がある。
『清水がそれを持って菅に「かなりまずい状況なので退避させてほしい」と申し出た』が、 菅は「ありえない。いまの注水を続けてくれ」と一蹴した。清水は「あ、はい」と言った。
東電のドンである勝俣に対しては、菅が痺れを切らしたように 「ひとつのことばかりをやっていないで最低限2系列をつくって並行して作業して欲しい」と言った。 勝俣は「はい。ありがとうございます」と答えた。菅が言う。「ありがとうじゃなくて……。できないんですか!」
引用終わり
勝俣会長が同調査委員会で言っていることが本当であれば、この本の著者を名誉毀損で訴えるべきであろう。勝俣や清水が対応できなかったから、官邸がわざわざ指示をしなくてはならなくなったことは、この本だけでなく、朝日新聞の「プロメテウスの罠」でもしっかりと描写されている。おたおたして撤退などと言っていたのを恫喝した菅元首相の功績は、私は以前から指摘をしていたが、今では多くの取材等から明らかとなっている。しかし、これらを全て間違いであると主張するような発言をするとは、さすが、東電だけの会長だ。その面の皮の厚さはただものではない。
このような会長が牛耳っていれば組織は腐敗し、あのような事故をもたらしてしまうことも致し方ないかと改めて納得するのと同時に、あのような日本国民だけでなく世界中(福島原発で放たれた放射能の2%はアメリカ国土に落ちたそうだ)に被害を及ぼした事故を起こしてから1年。まったく反省もかけらもない会長の姿勢をみて、東京電力は潰して国有化。電気事業法も大幅に改訂して、電気事業の独占を許可しないようにするしかないかな、と思ったりもする。