川平湾を訪れる

石垣島の川平湾に行く。さて、川平湾は確かに相当、美しい景勝地であるが、ビーチ沿いに無粋のコンクリートの３階建ての建物が建っている。また、海から川平湾の方を展望すると、またランドスケープのスケール感にそぐわない大きな横長の建物が見える。




（美しい川平湾の風景）




（その美しい景観を疎外する建物）

あと川平湾の景勝の美しさにケチをつける訳ではないが、個人的にはヴァージン諸島のセント・ジョン島に比べると、やはり落ちるなとは思う。オーストラリアのグリーン島などのグレート・バリア・リーフ周辺の島々と、一概にどちらが優れているかは不明ではあるが、なんとなくオーストラリアの景観の方が美しいかなとも思ったりする。なぜ、そう思うのかというと、やはりその美しい景勝地の土地利用の違いが大きいのではないかと思われるのである。例えば、セント・ジョン島は原生の自然を活かすために、土地開発は極めて限定されている。それに比して、川平湾は美しい景観を壊すような開発がされている。日本の他の地域に比べれば、随分と抑制されているかなとは思うが、それでもセント・ジョン島などに比べると、その原生的な自然景観は保全されていない。いや、保全することがいいかどうかは議論の分かれるところで、必ずしも保全する必要もないかとも思うが、この美しい景観を活かそうとするのであれば、そういう配慮も求められるのではないかと思った次第である。

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