SSブログ

街の本屋が危機的状況にある!? [地域興し]

ドイツから帰国して、家を探している間、実家のある東長崎で暮らしている。さて、そこで気がついたのは東長崎駅で私も随分と使わせてもらった本屋がいつ入っても、私しか客がいないという事実である。入る時間が夜ということもあるのだが、本当に客がいない。その昔、立ち読みをする子供たちを追い払うので苦労していた店員とかは、むしろそのような子供たちでさえ懐かしいような状況になっているのではないだろうか。しかし、ふと思って、この本屋ほどではないが、実家のそばにあってたまに寄っていた幾つかの本屋を探してみると、ほとんどが潰れてコンビニやチェーンのレストランなどに置き換わっていた。

皆、本を読まなくなったのか、それとも本はアマゾンなどで注文するようになったためか。その理由は幾つか考えられるが、商店街から本屋が消える日もそう遠くないと思われる。インターネットでの本の売買がこれだけできるようになると、それも時代の流れといってしまえばそれまでだが、本屋が商店街から消えると寂しくなるだろう。少なくとも、どのような本が売れているのか、どのような本が発売されたのかなどをインターネット上でなく、本棚ベースでチェックできることのメリットは大きいし、ふと帰宅途中に本屋に寄ることができるというのは、ちょっとした楽しみであったと思われる。例えば、地元の人が本を出した時に積極的に販促してくれるといった、地域コミュニティならではの本屋の価値というものもある筈だ(個人的にはその恩恵に与ったことはないが)。もちろん、もっとそういう地元本屋もサイン会や読書会といったイベントを開催する、喫茶店を併設する、立ち読みコーナーを設置するなどの工夫もできる筈である。そういうことをしなかったことが衰退に繋がっているともいえるかもしれないが、それらを失う地域のデメリットも大きい。なんともいえず残念である。

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0