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マカッサルのホテルに久しぶりに泊まって、そのいい加減さを思い出す [地球探訪記]

マカッサルのホテルに泊まるのは3年半ぶり。クライアントにホテルを取ってもらったのだが、いつも泊まるところに比して随分とランクダウンをしていた。まあ、これも政権交代をしたからかもしれないし、私の商品価値が下がったのかもしれない。ホテルが安いのはいいのだが、サービスが悪すぎる。いや、愛想はいいのだが、インターネットは繋ぐといって繋がらないし、それじゃあ、インターネットにロビーで繋げるホテルに行くから地図をくれと言うと、生憎きらしていると言う。ホテルが地図をきらすかあ、と呆れるが、ここで怒らないのがインドネシア流。おまえ、インターネットに接続もできなくて、地図もなくて、よくやってられるねえ、と笑いながら言いつつ、インターネットに接続してもらうホテルまでの地図を書いてくれないかと相手を立てる。フロントマンは喜んで、と言って書いてくれたが、地図になっていない。そうそう、こっちの人は地図が書けないんだよね、とマレーシアのクアラルンプールでイメージ地図の調査を大昔にしたことのある私は思い出す。まあでも一生懸命書いてくれたのでお礼を言って受け取る。とはいえ、大雨が降ってきたので朝食をとりに行く。

さて、朝食のバイキングでは皆がやたら愛想良くサービスをしていた。やけに愛想がいいなあ、と思っていたら顧客満足度調査のアンケートを実施していたことがわかった。ここはフルーツ・スライスやジュース(なぜか果実ジュースが人工的な味のものばかり。なぜ、こんなに果実に溢れていて、こんなまずいジュースを飲むんだろうか)が激まずだったので、サービス部門は最高得点にしたが、味覚部門は最低得点にしておいた。さて、このアンケート調査、まだ私が席にいるのに書き終わったら、皆揃って結果を見ている。しかも、料理担当の奴に向かって、お前は最低得点だと言って冷やかしている。しまった、この料理担当にはスープをつくってもらったんだ。このスープはまあ、そこそこのレベルで最低得点では決してなかった。悪いことをしたなあ、と思いつつ、しかしアンケート結果をすぐ見るかとその行儀の悪さにも呆れた。さて、席を立つとき、最高得点を記したウェイターやウェイトレスは嬉しそうに私にお辞儀をしたが、料理担当のシェフは私を無視した。いや、違うんだけどと思いつつも、ちょっと複雑な気分にさせられる。でも、いい加減だよねえ。このいい加減さはなんか懐かしい。このいい加減さで楽しく生きてこれた人達が、果たしてグローバル経済に組み込まれることが幸せなのか。とても疑問だ。

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