SSブログ

エミレーツ航空に初めて乗ったが、なぜ全日空より番付けが高いのか全く理解できなかった [グローバルな問題]

エミレーツ航空に乗る。インドネシアのマカッサルに行くためである。ドバイ経由、ジャカルタ経由でマカッサル。ジャカルタまではエミレーツ航空である。デュッセルドルフから直行でドバイまで行くのは有り難いが、むしろフランクフルトからジャカルタまでの直行便が理想であった。とはいえ、クライアントがチケットを取るのであまり我が儘もいえない。さて、デュッセルドルフ空港に早く着いたのでラウンジでくつろぐ。仕事なので久しぶりにビジネスに乗るからである。ラウンジではバイキング料理が出るのだが、その質の高さと量には驚いた。非常に凝っているし、デザートも手の込んだものが一ダースはある。これじゃ、飛行機に乗る前に満腹になってしまうと思いつつも、いろいろと手を出す。ドイツで食べる料理としては相当レベルが高いと思わされる。そのレベルはフランクフルトのルフトハンザのラウンジとは大違いだし、また成田空港の全日空、日本航空よりも上回る。もちろん、アメリカンやユナイテッドなどとは比較にもならないし、ブリティッシュ航空なんかとも段違いだ。なんなんだ、この凄さは。というか、こんなサービスが必要なのかとも思わされる。とはいえ、機内の高質なサービスをも期待させるラウンジ施設であった。

さて、しかし機内でのフライト・アテンダントのサービスはアメリカ並みの酷さであった。これは意外である。私は基本的に全日空を偏愛しているので、そもそも、そんなに酷いサービスには慣れていないのだが、それでもこの酷さはちょっと驚きだ。まず、離陸直前でシートベルトを締めるように指示を受けた後、手荷物を上の荷物入れに収納しろと言われる。普通、日本の航空会社であればアテンダントがやってくれるのだが、シートベルトを外してやれと言われる。まあ、それはいい。しかし、料理の注文とかでぞんざいな態度だったので、こちらも尖った返答をしていたら、「あんたはどこの国から来たのか。中国か」と言ってきた。明らかに喧嘩腰である。フライト・アテンダントにこんな質問を受けたのは初めてだったので、「あんたこそどこから来たのか」と言ったらドイツだった。まあ、エミレーツのサービスが悪いのかドイツ人のサービスが悪いのかは難しいが、とりあえず私は「インドネシアだ」と答えておいた。彼女はちょっと意外そうな顔をしていたので、「何でそんなことを聞くのだ」と言ったら、「ちょっとした好奇心から」と答えたが、それじゃ私の隣の客にも聞くべきであろう。

まあ、全日空とかに乗っていると、サービスがあまりにもいいので、客としても随分と甘やかされてしまうところがあるのかもしれないが、飛行機に乗って、こういう悪いサービスを受けると嫌だねえ。自腹でならまだ納得できるが、仕事だしなあ。とはいえ、ルフトハンザも似たような思いをしたかもしれない。そういえば今回の豪勢なラウンジでも、まだ一口も手をつけていない皿を勝手に下げていくなど、サービスは今ひとつだった。

ちなみに、去年の11月に行われたザガットの航空会社番づけでは、航空機のサービス部門で、シンガポール航空がビジネス、エコノミー部門で1位、そしてエミレーツがビジネスではキャセイとともに2位、エコノミーでは2位、ビジネスの3位はニュージーランド航空とヴァージンエア、エコノミーの3位はニュージーランド航空、タイ航空とともにようやく全日空が入る。何、この馬鹿な番付け。私は残念ながらヴァージンのビジネスとニュージーランドのビジネスには乗ったことがないが、他はある。ニュージーランド航空のエコノミーのどこが全日空と同じなんだ。というか、全日空の圧倒的な強さはビジネスである。こういうランキング結果が出るのは、調査対象が全日空のビジネスに乗ったことがないからであろう。もしくは、英語が通じるかどうかとかで判断しているんじゃあないの。ちなみに、JALのビジネスだって今回乗ったエミレーツのビジネスよりは上だ。JALのエコノミーは相当、近年レベルが落ちたが、それでもタイ航空のエコノミーよりはましだろう。本当に馬鹿げた結果である。こんなアメリカ中心の番付けは完璧に無視するべきであろう。ニュース記事にする価値もまったくない。

とはいえ、参考までにこの記事の掲示板を下記に示しておく。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12635520091126?rpc=122

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0