ベルリンの壁崩壊２０周年記念コンサートで壁をつくる愚 [ロック音楽]
ベルリンの壁が崩壊して２０周年が経つ。ということで、ベルリンではいろいろとイベントが目白押しのようだが、昨日（１１月４日）はU2がフリー・コンサートを行った。フリー・コンサートだけれどもチケットは１万枚がインターネットを通じて配られ、３時間で締め切られた。フリー・コンサートだけどチケットが必要なことも驚きだけれど、もっと驚いたことはチケットがない人たちが見えないように２メートルの壁を会場の周辺につくったことである。ベルリンの壁の崩壊のアニバーサリーを記念するコンサートで壁をつくるというのは、なんたる皮肉。これは、まあＭＴＶが視聴率を上げたいためだろうとも憶測できるが、せっかくのフリー・コンサートの意義がこれでは台無しだ。まあ、フリー・コンサートといってもそんなに慈善的なものではなく、まあ違う方法で金儲けを考えているだけだということが、この事件で判明した訳である。U2のボノは実は人糞であった、という下品なオチのサウスパークのエピソードがあるのだが、それをちょっと思い出した。まあ、ボノを批判できるほどしっかりと勉強している訳ではないし、U2の音楽は全く嫌いではないし、エッジのギターとかは凄いと思っているが、今回のコンサートの件はいただけない。ベルリンの壁崩壊を記念して、壁をつくるというのは酷すぎる。
