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ドイツで一眼レフのカメラを購入する [ドイツ便り]

持っていた一眼レフのカメラが壊れた。キャノンのイオス20Dである。ドイツのヨドバシ・カメラとでもいうべきザターンに行くと、20Dより下位モデルではあるが、私の20Dより新しいので性能が優れている50Dが949ユーロで販売されていた。インターネットで価格ドットコムを調べると日本だと大体10万円弱で購入できる。為替レートを考えると、ドイツで買うと3割増しくらいになる。随分と割高である。とはいえ、カメラがなくては仕事柄困る。ということで、思い切って購入することにした。

さて、デュッセルドルフのザターンに行くと、なんと50Dはレンズ付きでないと売ってくれないと言う。価格は1249ユーロだ。なんで不必要なレンズを購入しなくてはならないのだ。しょうがないので大学に行く用事の帰りにドルトムントのザターンに寄る。ここではレンズなしでも売っていたので、まあ高くて残念だが背に腹は代えられないと購入する。さて、レジに行き、クレジット・カードを使おうとしたら、クレジット・カードは使えないとのこと。とはいえ、949ユーロなど現金で持ち合わせていないので困惑していると、レジの人があそこにキャッシュ・マシーンがあるよと教えてくれる。いや、キャッシュ・マシーンで降ろすと手数料を取られるので、近くの銀行まで行ってくるからちょっと待ってて欲しいと伝え、銀行に行きお金を下ろす。ということでようやくカメラを手にしたのだが、つくづくドイツの小売業のサービスの悪さには呆然とさせられる。商品のカメラを手にするのにも、随分と待たなくてはならなかったし、支払いの条件も悪い。まさに売り手天国である。これだけサービスが悪ければ、どこかがサービスの良さを売りにすれば相当、うまくビジネスができるのではないかと思ってしまう。とはいえ、このサービス産業の効率の悪さが、一方で地元の商店を日本に比べて維持させている一つの要因ではないかとも考えられる。しかし、値段も高いし、サービスも悪いし、商品も揃っていないといった消費者としての三重苦を経験すると、ヨドバシ・カメラが懐かしくなってしまう。道理で秋葉原のヨドバシ・カメラなどで外国人を多く見る訳だ。ドイツでのこんな買い物経験ばかりしていたら、まさに日本は消費者天国に映るであろう。

タグ:ザターン
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