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ドイツは休日に本当に店が閉まる [ドイツ便り]

ドイツは日曜日や祝日には店が閉まる、ということは知っているつもりであった。しかし、引っ越した翌日の金曜日から月曜日にかけては復活祭の休日で、この期間にかけていろいろと事務手続きやら買い出しをしようと思っていた私にとっては大いなる誤算となった。まるで、都市が死んだようになり、パン屋も何もかもが閉まってしまうので、食糧の買い出しをしておかなければ下手したら飢えてしまうような状況である。なぜか、金曜、日曜、月曜と休みなのだが土曜だけが休みではなかった。とはいえ、土曜は多くの店が早く閉まったり、銀行は営業していなかったりするので、結果的にこの4日間は何もできなかった。

金曜日の店の閉まり具合に、これは本当に不味いことになると察し、どこかで何か食糧を確保しなくてはと思い、これは中央駅のスーパーだろうと出かけたら、ここは開業していた。この中央駅のスーパーは値段が高いのだが背に腹は代えられない。多少の食糧やらサラダ油などを確保しておく。これで生き延びることはできるだろう。

しかし、元日でさえ多くの店が開業している日本に比べると、ここドイツは徹底している。休日に、宗教的な意味合いが込められているからなのかもしれないが、金儲けより大事な生活価値を有していることは察せられる。日本からくると、何なんだ、この不便さは!と怒りたい気持ちになるが、おそらく、この生活に慣れれば不便だとも思わなくなるのだろう。この余裕は、結構、社会全体にとってはプラスになっているような印象を受ける。特に、成長が終焉しつつある時代になると、このドイツ人の休日を大切にする、という価値観が意義を持つようになるのではないかと思う。

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