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グアダルーペ国立公園をハイキングする [地球探訪記]

ニューメキシコ州とテキサス州の州境にあるグアダルーペ国立公園を訪問する。ここが国立公園に指定されたのは比較的、最近の1972年である。私はアメリカの国立公園が趣味に近く、その訪問による全制覇が人生の目標の一つであるが、それでもこのグアダルーペ国立公園に行くことには抵抗を覚えた。というのは、何が特別なのか不明であったからである。グアダルーペ国立公園の年間来訪者は17万人(2006年の数字)。アラスカ州を除けば、これは国立公園では4番目に少ない数である。しかし、このグアダルーペ国立公園はカールスバッド・キャバーン国立公園に隣接している。60キロぐらいしか離れていない。カールスバッド・キャバーン国立公園のついでに訪れるなら、機会費用もそれほど大きくない。これがオクラホマ州のど真ん中であったら下手したら、最後まで訪問しない国立公園になっていたことだろう。お隣さんが魅力的でよかった。ちなみに、カースバッド・キャバーン国立公園の来訪者は48万人を越える。

ということで訪れたのだが、時間はあまりない。ということで、簡単なハイキングをしてその雰囲気を把握しようと考えた。とりあえずビジター・センターを訪問し、適当なハイキング・コースを尋ね、北東にあるマックキトリック渓谷を訪れることとする。当然のごとく、トレイル・ヘッドの駐車場には車は一台もなかった。我々だけである。人里離れているので、マックキトリック渓谷をつくった川の水はおそろしく澄んでいて美しい。こういう自然もいいよな、と爽快な気分になってくる。適当に景色が変わるところまで1時間ほど登り、そこで折り返した。行きには鹿と出会い、帰りには猪と出会った。猪は我々を威嚇したが、威嚇をしたら満足したように去っていった。

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わざわざ行くだけの価値があるかどうかは不明だが、アメリカの雄大そして美しい風土を構成する価値ある土地であることは理解できた。アメリカの偉大さを知るためには、その国立公園を訪問すれば分かる。なぜなら、アメリカの国立公園は、アメリカの雄大な自然景観、そして生態系を代表するようなところが指定されているからだ。とはいえ、1990年代にデスバレーやジョシュア・トリー、サグアロ、グレート・ベースンなどの国定公園が国立公園に昇格した。それらは、それらで興味深いし、私も訪問したいとは思うのだが、ちょっと国立公園のインフレ化が起きてしまい、心配だ。何が心配かというと、私のアメリカの国立公園の全制覇という夢が達成できないであの世に行ってしまいそうだからである。


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