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往年のガールスバンド「ランナウェイ」のベーシスト、ジャッキー・フォックスが才女であったことに驚いた [ロック音楽]

どうでもいい個人的なことだが、好きなギタリストの一人にサマンサ・フィッシュがいる。そこでユーチューブでいろいろと見ていたら、女性ギタリスト・トップ10のようなユーチューブ・チャンネルがあったのでそれを観る。残念ながらサマンサ・フィッシュはまったく入ってなかったが、そのうちの3位がジョーン・ジェット、1位はリタ・フォードであった。二人とも1970年代に特に日本では人気を博したガールスバンド「ランナウェイ」のメンバーである。そういえば「ランナウェイ」のメンバーは何をしているんだろう、とちょっとグーグル・サーチをしたら非常に興味深いことを知った。
 これは、もしかしたら「ランナウェイ」のファンなら当然、知っているようなことなのかもしれないが、私は中学生の時に、周りにファンの子とがいたし、結構、ロック雑誌とかでも取り上げていたので、その存在やヒット曲「チェリー・ボム」とかは知っていたが、それ以上の関心を持っていなかった。イーグルスとかドゥービー・ブラザースとかの方がずっと私の関心を引いていたからだ。
 さて、それでは何が興味深いか、というとベーシストのジャッキー・フォックスが非常に才女であるということだ。彼女は16歳、すなわちランナウェイのメンバーに入る前に「数学」が飛び抜けて出来るので既にカリフォルニア大学ロスアンジェルス校に入学を許可されているような才女であったのだ。これは、異例中の異例のことで、傑出して成績がよくないと選ばれない。ちなみに、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校、いわゆるUCLAはロスアンジェルス界隈で最も難関の大学だ。そして、彼女はナイトクラブで遊んだところスカウトされ、ランナウェイのベーシストとなる。彼女はメンバーの時、プロデューサーにパーティで公の場でレイプされるという酷い目に16歳の時にあう。この時、ジョーン・ジェットとシェリー・キューリーもその場にいたらしい。それはともかく、彼女はランナウエィを辞めて、他のメンバーと違って音楽の道とは違う道を歩む。彼女はUCLAを数学ではなく、言語学で優秀な成績を表彰されて卒業し、その後、なんとハーバードの法科大学院に進む。さらに驚くべきことに、バラック・オバマが同窓であったそうだ。
 2018年にはアメリカの人気クイズ番組「ジャパーディ」に出演し、見事1000万円近くの優勝金を勝ち取っている。
「ランナウェイ」は日本ではヒットしたが、アメリカでは「チェリー・ボム」がそこそこヒットしただけで、大成しなかったが、今振り返ると、リタ・フォードという凄腕ギタリスト、ジョーン・ジェットという時代を画すようなパンク・ロッカーを生み出し、とてつもないポテンシャルを持っていたバンドであることを知る。というか、ジャッキー・フォックスがそんな才女だとは知らなかった。不良の塊、みたいなイメージで売り出していたような印象だったからだ。それにしても、こういうオール・マイティの人材を時々、生み出すのがアメリカという国の怖いところである。


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