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コペンハーゲンでラーメンを食べる [地球探訪記]

コペンハーゲンで最近、人気らしいラーメン屋(店名:「ラーメンとビール」)に行く。私は基本、海外で日本食のレストランに入ることは皆無に近い。入る時は、他の人たちが行きたいというのでしょうがなく付き合う時のみである。これは、そもそも海外の外食の日本料理は「高い」、「不味い」、「自分でつくった方が美味い」からであり、何が悲しくて日本に帰国すれば食べられるのに、海外で食べるのかの合理的な理由が分からないからである。さて、しかし、この「ラーメンとビール」は相当、人気があるという現地の日本人の情報もあったので、昼過ぎに近くで用事があったので思い切って入ってみた。もう、コンセプトはもろに日本のラーメン屋という感じであり、空間はチェーンのラーメン店屋よりは雰囲気がよい。流れているのはピーター・ガブリエルの「スレッジ・ハンマー」だったりするのもセンスの良さのようなものを感じさせる。ということで、オリジナルの「塩ラーメン」を注文してみた。一番、外さなそうということでの注文だ。値段も一番、安く150デンマーク・クローネ。これは日本円にすると3320円で、実は人生最高額のラーメンになったかと思う。
さて、運んできてもらったラーメンはチャーシューが二枚に麺、海苔が二枚、そして葱。葱はどうも日本の葱のような細さである。チャーシューは豚の国、デンマークならではの美味しさ。ただ麺が茹ですぎである。これはちょっといただけない。麺自体は上手く、茹でればそれなりかもしれない。スープ自体はそれほど不味くはなく、おそらく野菜出汁なのかもしれないが、出汁が効いてない。鰹節や鰯とかは使うのが難しいのだが、何かデカフェの珈琲のようなパンチがない。改めて、出汁を取る重要性を知る。とはいえ、昔、デュッセルドルフのラーメン屋は猫舌で麺を啜れないドイツ人のためにぬるいスープを出していたが、ここはそんなことはなく、許せる範囲で熱かった。結構、それなりに進化はしているのかなとは思ったが、まあ、日本だったら500円でようやく客が来るかな、というレベルのラーメンだ。3320円を日本人が払う価値はないな・・・ということを、3320円を支払うことで知る。

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