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ソウルを訪れ、なかなかのガストロミー都市であるな、と感心する。 [地球探訪記]

家族サービスでソウルを訪れた。三日間だけの滞在であるが、家族が食べたいものを食べるという基本、グルメ的なツアーとなった。備忘録も兼ねて、その食事録をここで披露させていただくことをお許し願いたい。
まずは一日目であるが、前日の夜遅くに南出門そばのホテルに到着したので、朝食はホテルそばの南出門市場そばのお店に適当に入った。何の事前情報もなかったのだが、ちょっとお店が清潔そうだったのでお腹が空いていたこともあって入ったのである。入ったら、どうも開業前だったようで、我々が入ったことに店員のおばさんは驚いていたが、そのまま入れさせてくれた。ここでは豆腐チゲと大きな水餃子のようなものを注文した。さて、それらを食べて美味しくて驚いた。水餃子もそうだが、豆腐チゲがもう絶品である。豆腐の美味しさが見事に出ている。これは、随分といい店に入ったようだ。店で働く人はシェフを含めて全員中年の女性である。名前がハングルなので読めないのが残念だが、ここはソウルで駐在していたら常連となりたいようなお店である。
お昼はスキップをして、早い夕食は鐘路区の参鶏湯の有名店「土俗村」を訪れる。人気店なので並ぶかなと危惧していたが、店が馬鹿でかいので、すぐ入れた。ちなみにメニューは4種類しかない。鳥が白肉か黒肉、また朝鮮人参を入れるか入れないかである。私は朝鮮人参を入れて黒肉の鳥にした。参鶏湯は日本でも食べたことがあり、結構、好みである。本場のも大変、美味しかったが、いかんせん、朝鮮人参の味が強烈だ。味を楽しみたいのであれば、朝鮮人参を入れない方がいいかもしれない。医食同源という言葉が頭に浮かぶ。食べると身体が健康になったような気がする。これで料金は3000円前後であるから、コスパは素晴らしいと言ってよいだろう。
二日目の朝食は明洞にある瑞源という鮑粥屋を訪れる。9時ぐらいに訪れたのだが、既に行列ができていた。行列に並んでいる多くのお客さんが外国人であったが、一部、韓国人の方もいた。ただ、この韓国人が地元の人か観光客かは私には区別がつかなかった。外国人の中でも、圧倒的に多いのは日本人だ。我々の後ろにも、娘二人とご両親という日本人の家族連れが並んでいたが、お父さんが「こんなに並んで美味いのか。素人が来るような店じゃないのか」とぶうぶう文句を言っていたが、最終的にはお父さんと一人の娘は待つのを止めて、お母さんともう一人の娘だけが並んだ。結果的には、このお父さんの判断は大間違いであった。というのも、ここの鮑粥、半端ではなくて美味しかったからである。しかも2000円ちょっと、という円安の日本でも考えられない破格のコストパフォーマンスである。再びソウルに来る機会があったら是非とも再訪したい美味しさである。
二日目の夕食は、サムギョプサル。これは肉好きの奥さんの強い要望で行った。インターネットでサムギョプサルの美味しいお店を検索したら、ホテルのすぐ目の前にあるお店が極めて高評価であったのでそこに行く。19時頃に訪れると、既に行列が出来ていた。15分ぐらい待って、席に案内される。サムギョプサルとキムチ・チゲ、冷麺などを注文する。サムギョプサルはなかなか美味しかったが、それほど感動するものでもなかった。ただ、キムチ・チゲはおそらく人生食べた中で最も美味しいか、と思うぐらいであった。これは、そんなにキムチ・チゲを食べたことがないからだと思うが、流石、現地で食べると美味しいなということを改めて認識させられた。料金も一人3000円ぐらいでリーズナブルである。
三日目の朝食は、次女が食べたいというのでキンパ。キンパとは太巻きみたいなものだ。さて、日本でも太巻きのお店を探すのが大変なように、韓国でもなかなかキンパのお店はない。ということで、普通の定食屋のようなお店に入り、キンパを注文する。まあ、可も無く不可も無し。
三日目の夕食はカムギャタン。初日の朝食で入ったお店がとても美味しかったので、ここは夕食でもまず美味いだろうと思い訪れる。注文したのはカムギャタン。カムギャタンは新大久保の松屋でしか食べたことがない私からすれば、驚くほど美味しかった。そして、三人で分けるほどの量である「中」サイズを注文しても4000円もしない。このコストパーフォーマンスは素晴らしすぎる。サービスもとても気持ち良く、ソウルに駐在することがあれば二日に一度は訪れたいようなお店であった。店名が韓国語でここでは紹介できないのが、心苦しい。

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<参鶏湯>

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<鮑粥>

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<サムギョプサル>

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<カムギャタン>

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