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吾妻山(西吾妻山)に登る(日本百名山27座登頂) [日本百名山]

 台風が近づいており、秋雨前線も展開している。登山をするにはまったくもって理想から遠い状況であったが、宿を予約していたので頑張ってゼミの卒業生の中君とともに東京を金曜日の朝に出発した。捻挫もまだ完治していなかったにも関わらずである。最初の目的地は蔵王山である。白石蔵王まで新幹線で行き、そこからレンタカーをして刈田岳へ向かった。刈田岳はすさまじい濃霧で、雨も降っており、とても登山をするような状況ではなかった。諦めて、金曜日の宿である白布温泉へと向かう。吾妻山の登山拠点である。白布温泉の宿泊地は中屋別館不動閣。昔から温泉旅館をしていたような老舗感のある旅館であるが、食事とかは地のものが中心で大変、好感が持てた。また温泉も掛け流しで、私の捻挫にも効いたような気がする。心持ち、足首の調子がよくなった気分である。
 さて、土曜日は朝の7時に朝食を食べた後、チェックアウト。雨は降っていないが、霧は濃い。とはいえ、雨が降っていなければ登山はできるということで、思い切って決行する。まず向かったのは天元台ロープウェイの乗車口。ここに車を駐車する。ロープウェイは8時から運行をしていたが、我々はちょっと遅れたので8時20分のロープウェイに乗る。頂上には10分ちょっとぐらいで到着する。そこからはリフトを3本乗り継ぐのだが、このリフトはなかなか時間がかかる。全部で30分以上はかかったと思う。しかも3本目のリフトに乗った時に激しい雨が降り、我々は傘を差してそれを凌いだが、傘がなければ大変なことになっていた。また、傘を差していても膝のタイツの部分に氷雨が染み込み、足が寒くなる、という経験を初めてした。長ズボンをしてくればよかったと後悔する。さて、3本目のリフトの降り場の下でレインコートに着替え、出発する。雨が降っているので最初の30分ぐらいの登り坂は沢登りのようであった。かもしか展望台は何も展望もできず、そのままスルーをして行く。いろは沼池周辺は木道が続く。二週間前の尾瀬へのハイキングから、木道が滑りやすいことを経験から知っているので、注意深く進んでいく。11時ぐらいに梵天岩に着く。ここらへんから雨も上がり、濃霧で視界は狭いが登山的にはそれほど難ではない。それから30分ほど歩いて西吾妻山に到着する。コースタイムは15分間であるが、トレイルはほとんど雨で水たまりというか池のような状況になっていたこともあり時間がかかったからである。もちろん、捻挫をしていたので、いつもより注意深く進んだということもある。
 山頂には11時40分に着いたが、視界はまったくなく、残念な山頂。下山後、聞いた話では「百名山で最も残念な山頂」という不名誉な称号もあるらしい。確かに、残念そうではある。ただ、そもそも濃霧なので、素晴らしい山頂からの展望があった方が悔しかったかもしれない。
 私も中君もお腹が空いていないので、そそくさと下山を開始する。行きにスキップをした吾妻神社に帰りは寄ってお参り。私は捻挫の足をこれ以上、挫かないで下山できますようにとお願いする。そこでツアーの一団が来て、もう雨が降るのでここで食事にして下さい、とリーダーが皆に伝える。私は、このリーダーにこれから雨が降りますか、と尋ねると、これからは天気が悪くなる一方、と言うので、急いで下山をし始める。確かに風も徐々に強くなってきているような気がする。
 さて、しかし、そこから1時間ちょっと歩き、いろは沼のところに来ると、なんとなく霧が晴れて展望も開けるような感じになっている。また、私も疲れからか捻挫をした左足の踏ん張りが効かなくなったこともあり、ここで食事をすることにした。食事はカップラーメンとドリップ式のインスタント・コーヒー。食事中に、さきほどのツアーの一団が我々を通り越していく。我々を見て、口々に「ここで食事をした方が温かそうね、雨も降っていないし」とか「雨の中で食事をさせられて大変だった」などと文句を言い始めた。気持ちは分からないでもないが、ベストの判断をしたと思っていたのに外れたリーダーの心中は複雑であろう。ベテランでも山の天気の予測は外れるということか。
 食事をしている最中にどんどんと霧は晴れてくる。中吾妻山と思しき山の稜線も見えてくる。初めて、今回の登山で頑張って登ってよかった、と思えた瞬間である。裏磐梯の素晴らしい地形を見ることはできなかったが、ある程度の展望が得られたことで、疲れも飛ぶ。45分ほど休み、最後の下りに望む。捻挫をしている足には登りより下りの方がずっと危険である。ということで、ゆっくり、ゆっくりとストックを使いながら降りていく。リフトの駅の頂上に着いたのは14時30分過ぎ。大幅にコースタイムを上回る。ただ、リフトの駅の頂上からは雲海の上に奥羽山脈の一部が見える。なかなか素晴らしい光景だ。この光景を見れたことも、今回、無理をして登山をしたご褒美であろう。
 そこから登りと同じように3つのリフトを乗り継いでロープウェイの頂上に着いたのは15時14分。ここはまだ濃霧で視野はほとんど得られないような状況にあった。ロープウェイで駐車場まで降りたのは15時30分。思ったより、なかなか長い登山になってしまった。

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<ロープウェイからの車窓の山は紅葉で彩られていた>

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<リフト乗り場は濃霧で被われていた>

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<梵天岩からの展望。吾妻山が見られる筈だが、まったく見えない>

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<吾妻山の山頂に着く>

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<吾妻山の山頂と吾妻神社の間の湿地帯>

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<吾妻神社から吾妻山を振り返るが、見えるのは霧のみ>

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<いろは沼そばの湿地帯から中吾妻山の山稜を見る>

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<いろは沼周辺の湿地帯は今回の登山のハイライトであった>

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<リフトの頂上から山形県の山々を雲海の上に望む>

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<リフトから紅葉する山々を観る>

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<リフト乗り場は行きよりさらに濃い霧で覆われていた>
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