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リオでUBERの運転手を雇ったら大正解であった。 [地球探訪記]

 リオで移動するのに公共交通を使うことはあまりにも難しい。地下鉄やライトレールならばどうにか対応できるかもしれないが、バスだと時間はまったく読めないし、そもそもバスをうまく使うのは東京でも難しいのに、リオだとほとんど不可能である。当然、タクシーが候補になるのだが、これもいちいち拾ったりするのは大変だし、ポルトガル語で交渉するのも難儀だ。ということで、一日自動車を運転手付きで借りることを考えた。以前、ブラジルに住んでいた知り合いに相談をして、何人か日本人を紹介してもらい、メイルで連絡を取ったら次のような回答が戻ってきた。
「車の会社に問い合わせた所9時から17時までですと、乗用車でUS$270との事です。今ガイド料が9時からですと17時まででUS$250しますので車だけでもちょっと無理だとの事です。今リオデジャネイロは物がニューヨークや東京よりも物価は高いのです。日本でも8時間車をチャーターしてもUS$100 では済まないのじゃないでしょうか?」
 US100ドルというのは、こちらが提示した額で、これまでブラジル人に仕事を依頼した経験や、現地の人に事前に相談して決めたのだが、なんか一昨日おいで的な返答である。
 とはいえ、ガイドに一日で520ドルというのは自動車付きでもあり得ないでしょう。しょうがないので、ブラジル人の知人にお願いしてUBERをお願いする。US100ドルで9時から17時まで。うまく探してもらい、ホテルに9時に来てもらうことにする。
 ジュバンという名前のこの運転手はムラートで、30代中頃と思しき筋肉マンであった。9時ということだったが、10分ぐらい前にはホテル前に待機してくれたおかげで、10時15分に市役所の取材が入っていたのだが、9時20分頃に着いてしまった。ある意味、ラッキーだったので、周辺の官庁街の様子を撮影した。取材をした後は、市役所の担当者がオリンピック跡地を案内してくれるということで、彼の運転で回ってもらった。お昼後は、担当者は市役所に戻ったが、郊外にあるオリンピック競技場や、メイン会場にまで行ってもらった。
 そしてオリンピック競技場では、ここは治安が悪いからと言って撮影に同行してくれた。さらに、ここは鞄を持っている人がいると、狙う奴がいるからなどと確信的に言う。その地区はファベラなどではなく、しっかりとつくられた家々だったので、また殺気も感じなかったので、私はちょっと大袈裟なんじゃないかと思ったが、彼は「僕は16年、警官をやっているので、この地区のことはよく知っている。犯罪が多い地区だ」というようなことを言った(私のポルトガル語は相当、適当です)。「え!元警察官」。なんと、私は元警察官の運転でいろいろとリオを回っていたのである。なんという幸運。これでUS100ドルというのは本当に安くて有り難い。帰りは凄い渋滞で約束の時間を1時間以上もオーバーしたので50レアル余計に払ったら、凄く嬉しそうであった。
 そこで翌日のホテルからガリオン空港までもお願いしたら快諾してくれた。リオデジャネイロのような治安の悪い都市で、観光地ではないような開発地区を視察するためには、信頼できる運転手がとても重要である。英語がほとんど分からなかったのが難であったが、現在はiphoneで相当、会話ができる。間違えても520ドルを日本人観光ガイドに支払わなくて本当によかった。また、是非ともリオを再訪したいという気持ちになっている。

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