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トランプ政権がシャットアウトされたマスコミは、マスコミとして優れているからだ [トランプのアメリカ]

 トランプ政権が定例記者会見からCNN、ニューヨーク・タイムス、ロスアンジェルス・タイムス、BBC、ザ・ガーディアンなどを排除された。
http://edition.cnn.com/2017/02/24/politics/jake-tapper-white-house-trump-unamerican-cnntv/index.html
 なんか北朝鮮というか、戦前の日本というか、基本的には民主主義国家ではあり得ない振る舞いに唖然とする。そして、シャットアウトされたマスコミ群は、それがトランプの指摘するように「フェイク・ニュース」を流しているのではなく、しっかりとした取材に基づいて、正しい情報、すなわち「フェイク・ニュース」から180度反対の「信頼に足るニュース」を報道しているからこそシャットアウトされたのである。そのように考えると、シャットアウトされた方がむしろ光栄であり、排除されなかったマスコミは反省をすべきである。この措置に異議を唱えてTIMESの記者など一部は記者会見を欠席した。
 さて、しかしトランプはマスコミを壊してどうするつもりなのだろうか。北朝鮮のような、小説「1984」のような報道規制を敷いて、自分を礼賛するようなニュースとかばかり流したいのであろうか。そうであったとしたら、相当の馬鹿であろう。
 また、トランプは「マスコミはアメリカ人の敵だ」と演説で述べると、それを喜び、拍手をする人達がいることに愕然とするしかない。報道の自由は、報道する側の「表現の自由」を確保することはもちろんだが、市民の「知る権利」の確保という点でも重要なのである。それを市民が放棄するということは、政権に対しての市民の抵抗する術を失うことである。トランプは軍事予算も大幅に増額することを発表したが、トランプに好き勝手にやらせると市民はどんな痛い目に遭わされるか、覚悟すべきであろう。しかし、トランプは大阪の橋本徹と同じで、テレビによって有名になり、テレビを上手く使うことで大統領にまで駆け上がった男である。テレビこそがトランプの生みの親であると思うのだが、そのテレビやマスコミから報道の自由を制限させるという、恩を仇で返すようなことをするところが面白い。逆にテレビやマスコミの影響力の大きさを知っているからであろうか。そういえば、橋本徹もマスコミには相当、攻撃をしていた。
 アメリカは偉大な国と思っているのかもしれないが、このような大統領を選んでしまった時点で、もう一流国とはいえない。軍事面では超一流かもしれないが、政治面では相当、問題が出始めている印象を受ける。民主主義というシステムの大きな欠陥が露見されているようで、暗鬱とした気持ちにさせられる。大阪府ぐらいならまだしも、アメリカがそうなると困るでしょう。さらに、橋本徹はトランプに比べれば、はるかに立派でまともであると私は思っている。

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