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ドイツでは他人の話を聞くことで、自分の意見、考えをまとめていく [サステイナブルな問題]

ライプチッヒで知り合いの日本人である大谷悠さんが運営している「日本の家」でシンポジウムをするというので、ライプチッヒまで行き、参加する。参加するといっても、シンポジウムはドイツ語でやられていたので、ちんぷんかんぷんとまでは言わないがついていくのは大変だった。
 さて、テーマはライプチッヒの東地区、に関してである。ちょうど、フライラウム(Freiraum)・フェスティバルがこの地区にて開催されており、この「日本の家」もその会場になっていた。したがって、多くの人達が覗きにきていた。シンポジウムは、偶然、知り合いのハース先生が基調講演をした。私は7月、8月、9月と毎月のようにドイツに来ていたので、ハース先生をはじめ、ライプチッヒの知り合いには大谷さん以外には来ていることを伝えなかったので、かえって気まずいことになってしまった。
 ハース先生の講演の後は、8人ぐらいの人がパネル・ディスカッションのようなことを始めたのだが、実際は司会をのぞくと3人ぐらいしか話をしない。これは、ちょっとよく分からない。ただ、みんな静かに聞いている。こういうことは日本ではちょっと想像できない。もっと、ざわついていて私語でうるさくなる。学生はもちろんだが、大人もそうである(国会が一番、酷いと思う)。また、話しているテーマにもみな、真剣に話に耳を傾けている。
 こういうところで、ドイツの民主主義的な思考が形成されている印象を受ける。他人の話を聞くことで、自分の意見、考えをまとめていく。他人の話が分からなければ、質問をしたり、自分の意見を言って修正を図っていったりする。こういうことは、日本人とかは苦手なのではないだろうか。それは、おそらく集団、組織としての意見をまとめていくという訓練、教育がされていないからであろうか。いろいろと考えさせられる。

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