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ウォリアーズが40年ぶりに優勝! [スポーツ]

ウォリアーズが優勝した。レギュラー・シーズンは67勝15敗とリーグで最高勝率であった。ファイナルまでのホームコート・アドヴァンテージを有してプレイオフに進出。第一戦のペリカンズ戦は、第三試合にて第4クォーターまで20点差をつけられたが試合直前にて同点。オーバータイムにて逆転勝ちをすると4勝0敗で相手を寄せ付けなかった。次のグリズリー戦は、初戦こそものにするが、第二試合と第三試合を落とし、多少、パニックになったが、カリーのディフェンスで活躍していたトニー・アレンを封じ込めると、残り3連勝してコンフェレンス・ファイナルへ進出した。コンフェレンス・ファイナルでの相手、ロケッツはグリズリーズのような迫力もなく、4勝1敗でほとんど余裕でファイナルへのチケットを手にした。

さて、ファイナルの相手はキャバリアーズであった。ケビン・ラブが怪我で脱落し、カイリー・アービングも第一試合で負傷退場。第一試合ではカイリーがいても接戦でものにすることができたので、もうこれは楽勝かな、と思ったら、レブロン・ジェームスは大きく立ちはだかった。デラヴェドーヴァの大活躍もあり、第二試合と第三試合を落とす。これは、大ピンチであるとはらはらしたのだが、センターのボーグを外して、ディフェンスが優れているイグアダラを今シーズン初めて先発に起用するというセンター抜きのスモール・ラインナップで試合に臨むと、これが見事的中し、第四試合は大勝する。センターはパワーフォワードとしても小柄な方のドレイモンド・グリーンであり、相手のセンターのモズコフは28得点もするが、ウォリアーズ得意の速いペースの試合展開に持ち込み、危なげなく勝利をものにする。次いで第五試合もスモール・ラインナップで勝ちをものにすると、敵地での第六試合もスモール・ラインナップで臨み、ボーグ、スペイトといったビッグマンをまったく出さずに、フェスタス・エジィリと1分間だけリーが出ただけであった。エジィリも10分ちょっとしか出ていない。ということで、ほとんどスモール・ラインナップでキャバリアーズをねじ伏せた。

40年ぶりだ。私がファンになってからも22年ぶりだ。それにしても、今年のウォリアーズは、1992年−93年にバークレーが自ら率いるフィニックス・サンズを「チーム・オブ・デスティニー」と言った(バークレーのサンズはジョーダンのブルスに破れてしまうが)ように、優勝するための追い風が吹きまくっていたと思う。優勝インタビューでカー・コーチが言っていたように、「ついていた」。怪我人がほとんどいなく、それはキャバリアーズとの大きな違いであった。そして、何よりもチームワークがよかった。イグアダラ、リーという元オールスター選手であり、高給取りをベンチ・スタートにしたが、この2人のベテランは一切、文句を言わなかった。この自分よりチームを優先するというメンタリティがウォリアーズの若い選手に非常に大きなプラスの作用を働かせた。ボーグもこの3試合、ベンチ・スタートであるが文句を言わないでチームの戦略を優先させた。これは、マーベリックスのラジャン・ランドが不適切なプレイでチームを敗退へと導いたこととあまりにも対照的である。そのイグアダラがプレイオフのMVPとなった。映画のような素晴らしいシナリオである。

90年代は、ウォリアーズのオーナーのくそ馬鹿な判断の積み重ねで発狂したい思いであった。ドラフト1位の権利を取得しても、ろくでもない選手を選び、トレードに出した選手は別天地で大活躍、そしてウォリアーズに来る選手はみなポンコツになる、という恐ろしいカルマを持っているのではないかと思われた。まさに貧乏神のようなチーム。それがウォリアーズであった。プレイオフには1993年以来、2007年の例外を除けば一昨年まで一度も出たこともなかった。そんなチームが優勝するなんて。本当に夢のようである。

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