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『グッドモーニング・ベトナム』 [映画批評]

ロビン・ウィリアムス主演の映画。コメディアンとしてのウィリアムスの魅力が十二分に発揮されている。しかし、そのコメディアンの魅力が、ベトナム戦争という悲惨さと、まったく相容れない。コメディという基本的に性善説を前提としたコンテクストと、人を信じず殺戮し合う性悪説に基づく戦争とのコンテクスト、そしてその戦争を遂行させる非人間的な官僚的システムのコントラストが痛々しく、観るものの心を抉る。戦争の残酷さと馬鹿らしさ、非人間さを伝えつつ、ヒューマン・ドラマ的側面も有したロビン・ウィリアムスの最高傑作。映画の力のようなものさえ感じる。


グッドモーニング,ベトナム [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD



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