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京都の夜が暗くて感銘を受けた。さすが京都だ。 [サステイナブルな問題]

3月11日以降、私が気になってしょうがないのは東京の夜の明るさである。ベルリンやデュッセルドルフといったドイツの都市だけでなく、ニューヨークに比べても、原発事故後も遙かに明るい。この煌々たる不夜城のような都市。現時点でも原発を稼働させてなくても、東京はこんなに無駄に浪費する電力を有していることに愕然とする。私は大学の教員をしているが、同僚の電気点けっぱなしは驚くほどである。なんで、みんなこんなに電気を無駄に使っているのだろう。そして、原発を稼働しなくては大変なことになる、などと主張する都知事候補を当選させたりして、なんかみんな日本という国を潰そうと企んでいるのではないかと思ってしまうぐらいである。

そのような絶望的な気持ちを持っていた私であるが、京都の烏丸御池のそばのホテルに泊まって驚いた。烏丸御池といったら京都でも繁華街の中心のようなところである。それなのに、夜が暗いのだ。コンビニの明るさが異彩を放つような夜の闇に、私は、そうか、分かっている人達は分かっているのか。ということを理解して、感銘を覚えた。東京ではバカのように電力を浪費しているが、京都という日本のアイデンティティでもあり、守るものが多い都市においては、しっかりと電気の消費を節約しているのだ。よくよく考えたら、日本という国において守るべきものは、国家ではなく、日本という文化である。そして、その文化的なDNAを最も有しているのは、これは東京ではまったくなく京都である。東京がなくなっても日本は大丈夫だが、京都がなくなると相当、危ない。それはアイデンティティ喪失に繋がる。そのような、日本にとって極めて重要な場所においては、しっかりと節電をして、夜も暗くして、サステイナビリティを維持させているのだ。ということを理解した。私も早く、東京を脱出しなくてはならないな、という気持ちをさらに強くした。今は海外への脱出を考えているが、それが経済的に適わなければ、出来れば京都に引っ越したい。

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