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クルマ社会がいち早く訪れたアメリカにおいて、1961年にルイス・マンフォードが述べた指摘。 [サステイナブルな問題]

クルマ社会がいち早く訪れたアメリカにおいて、1961年にルイス・マンフォードが述べた指摘。

「現在の郊外体制のもとでは、あらゆる都市機能が自動車道路の例にしたがう。それはますます摩擦と欲求不満を募らせながら、空間を食い荒らし時間をつぶす。一方、自動車道度は、速度と伝達の範囲を増大するというもっともらしい口実のもとに実際はそれを妨害し、都市の断片を地域圏全体にでたらめにばらまくことによって、たやすく人々が集まったり出会ったりする可能性を失わせているのである」(『歴史の都市 明日の都市』、生田勉訳、1969年)

これは随分と鋭すぎる指摘である。マンフォードがタイムマシンで現在にきたとしたら、憤死してしまうだろうなあ。状況は、彼が指摘した時代よりはるかに悪化しているから。

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