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舛添氏は何をもってして「東京を世界一」にしようとしているのか [サステイナブルな問題]

都知事選に出馬している舛添氏。「五輪を成功させ、東京を世界一にする」と気勢を上げている。さて、しかし「世界一」とは一体、何をもってして世界一にしようとしているのか。都市は多様であり、それぞれの都市に、それぞれの良さがある。東京が客観的に世界一であると言いたいのであれば、分かりやすいのは人口、人口密度、面積、GDP・・・それぐらいであろうか。しかし、人口が多いということは果たしてよいことなのだろうか。人口密度も微妙な指標である。高ければ、それだけ都市の活力を反映させているかもしれないが、空間アメニティは削減される。公園や緑が多い都市の方がいいと思う人にとってはマイナスだ。そのように考えると、ある都市を「世界一にする」と言う時点で、何も都市のことが分かっていないなというころが露見されている。都知事に求められるのは、そこに住む都民が、東京はいい都市だ、という気分にさせてくれることだ。現状では、まったくそうは思えない。東京湾の放射能汚染は今年の夏ぐらいがピークだ。そういう都市が「世界一」を目指すのは、ちょっと外しているであろう。もっと、地に足をつけて、地道に日々、改善させていくよう努力をすることが求められているのだ。我々が求めているのは決して「世界一」の都市ではない。ただ、安全で、日々の暮らしがしっかりと維持できるような都市行政なのである。原発などといった危険なエネルギーに依存せずにも暮らせる、サステイナブルな生活を求めているだけなのだ。

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