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マンチェスターに11年ぶりに訪れ、その豹変ぶりに驚く [都市デザイン]

マンチェスターを訪れる。といっても夜に入って、昼には出るので、街中を歩いたのも小一時間にしか過ぎないのだが、その豹変ぶりは驚く。2002年に訪れた時は、都心周辺は工事中でまさに普請中という印象であったのだが、10年後には、それらが完成して、計画が形を現していた。それは、まさに大変貌とでもいうべき変化であり、大いに驚く。特にピカデリー・サークルの周辺の変貌ぶりは凄い。なぜ、このようなことが可能であったのだろうか。どうも、それは市長が凄腕であったことと、この市長が長く政権に就いているからのようだ。また、イギリスの大都市ではめずらしく、デベロッパーに優しい、どちらかというとラッセ・フェール的な政策を遂行してきたこともあるらしい。労働党なのだが、デベロッパーに優しい、というのはどういうことなのか、ちょっと不明だが、ともかくそうらしい。また、この市長のもとに非常に優秀で出来る人材が揃ったことも、このマンチェスターの変貌を実現するうえで大いに役立ったそうである。ふうむ。あと、圧倒的にニュー・アーバニズム的な考えを導入した。すなわち、90年代からの流行りのアーバン・デザインを具体化させたのである。具体的には、グリッド構造、高密度(幅の狭い街路)、そして豊かな公共空間の創出などである。それは、人間空間をつくるうえでの絶妙なる処方箋だ。細かくみると問題が見えてもくるだろうが、さっと見ただけであるのと、10年前の暗くてじめじめして、殺風景なマンチェスターを体験していることもあって、私的にはちょっと驚きであった。そのうち、機会があったら、というか今のテーマの仕事を終えたら、しっかりと調べてみたい。大変、興味を惹かれた。

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