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日本の株高や円安は単にアメリカが要因なだけじゃないのか [グローバルな問題]

アメリカに10日間ほど出張で来ていて、つくづく思い知らされたのは、アメリカの景気がいいじゃないということだ。ラジオ番組を聴いていても、これまで中国に進出していた幾つかのアメリカ企業が地元に戻り、雇用を回復させているということだ。また、シェールガス革命も随分と進んでいるようで、これらを産出している州では失業率は随分と落ちている。実際、今回はサンフランシスコを除けば、地方都市を中心にまわっているのだが、小売業やレストランなども活況を呈している。さらには、アメリカの株価も随分と上がってきており、ニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が3月には史上最高値を更新した。そのような中、ドルも買われているようだ。

なんだ、日本の株高や円安は単にアメリカが要因なだけじゃないのか。ということが朧気ながら見えてきた。どうも安倍さんは、自分の経済政策によってうまく行ったと思っている節があるのだが、実はアメリカという風が吹いたので日本という桶屋が儲かっただけなんだ。さらにいうと、日本の円安は確かにデフレ脱却効果をもたらすだろうが、それは原油やこれまで格安で手に入れられた商品が高くなるという形で実現されるであろう。それって、一般庶民にとっては何もいいことはないのでは。アメリカ企業のように中国から自国に戻ってくるという判断をする企業が日本にあればいいだろうが、アメリカと違って高齢化が進んでいる日本ではそのようなことは起きにくいであろう。まあ、結局、どちらに転んでも厳しく、生活者の視点でいえば、円安は何もいいことをもたらさないのになとも思う。

海外出張での出費もイタズラに高くなるだけだし。
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