アメリカ出張でも公共交通利用を優先させる自分尺度のルールはいい加減、撤回するべきだ [グローバルな問題]
アメリカ出張なのに、なかなか私の大学はレンタカーをさせてくれない。どうしても、公共交通が利用できないところに限って、レンタカー利用を認めるといってくる。私が、その昔、働いていた財閥系のシンクタンクもそうであった。しかし、公共交通が利用できないところに限って、といったらほとんどのアメリカの都市が該当する。出張で行くところはホテルだけではない。打ち合わせ先に公共交通でいけるところなど、本当に限られている。まさか、一日タクシーを借り上げる訳にもいくまい。それじゃあ、ホテルならいざ知らず、打ち合わせ先でいちいちタクシーを呼ぶのか。こんな面倒くさいことを、日本の大学や会社は、ろくに英語もしゃべれない職員や社員にさせようとしているのだ。そのばからしいルールに私は、もう25年前から、馬鹿じゃないの、と抗議をしているのだが、あまり状況は改善されていない。一度、アメリカに来て、自分が公共交通だけで移動してみろ、と私は罵りたい気分に常にさせられる。さて、しかし、ほとんどの都市とは言ったが、幾つか例外がある。それは、サンフランシスコとニューヨーク、そしてボストンである。これらの都市は、打ち合わせ先にもよるが、どうにか公共交通だけで移動できる。特にニューヨークはタクシーが拾いやすいので、まあ東京とまではいかなくても、名古屋くらいの自由度で移動ができる。まあ、それもタクシーの運転手としっかりとコミュニケーションが取れるという前提ではあるが。本当、グローバル化というのは、自分の尺度でルールとかをつくらないことだが、日本の会社や組織は、相変わらず、アメリカの都市も日本の都市と同様に移動させるような前提のルールに拘泥している。この点は、本当、日本はガラパゴス的であると思われる。TPPを議論する以前の問題である。