『プラハを歩く』 [書評]
プラハはヨーロッパの都市の中でも特別な輝きを持っている。第二次世界大戦の被害をあまり受けていないために、多くの歴史建造物が溢れている。しかし、そのようなヨーロッパの都市は少なくない。それでいて、それらと比較しても、プラハという都市の強烈なアイデンティティ、個性は何なのか。その秘密を解くうえで、建築史家である著者による本書は、多くの答えを提供してくれる。私はプラハには4回ほど訪れたことがあるが、不勉強のせいかもしれないが、この本を読んでプラハの魅力がなぜつくられたのかがよく理解することができた。そして、本書を前もって読んでおくべきであったと後悔した。さらに、この本を読んで、またプラハを歩きたくなった。この本はプラハという魅力ある都市を堪能するための必読本ともいえる。
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