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ドイツではフクシマ原発事故後2日目にメルトダウンが明らかになったそうだ [グローバルな問題]

ドイツ在住時に知り合ったノルトライン・ヴェストファーレン州の役人から興味深い話を聞く。フクシマ原発の事故があった直後、同州からも日本への支援協力を申し出たが断られたそうだ。その理由は自分達でどうにかできるから、ということだったそうだ。その際、メルトダウンが起きるような大きな事故ではないからとも回答されたそうだ。しかし、この役人はボーフム大学での放射能研究者から、原発事故から2日目の時点で、日本政府やメディアが何と言ったって、放射能のデータからメルトダウンが起きているのは明らかであると伝え聞いたらしい。この役人は、日本政府と同州との窓口を長年務めてきた親日家であったのだが、今回の事故後の対応で、日本人のことはよく分かっていないということを知ったそうである。

私もこの事故で、日本のことをよく分かっていないことを知った。というか、ずっとまともな国だと思っていた。いろいろな問題があっても、チェルノブイリ事故時のソ連とそれほど変わらないような対応をする国であるとはとても思っていなかった。チェルノブイリの事故後、同地を視察した日本人達は異口同音に「日本では絶対、起こらない事故だ」との感想を述べる。1989年のサンフランシスコのロマ・プリータ地震でも現地を見た後、「日本では絶対、起こらない事故だ」と言ったにも関わらず、阪神淡路大震災での惨劇を体験する。そして、チェルノブイリと同じレベル7の事故を起こす。チェルノブイリに対しての失礼な発言、謝罪すべきであろう。

原発事故の2日目にメルトダウンをドイツがどのようなデータから把握したかはよく分からないが、しかし、今回の事故では「平気で嘘をつく日本」というイメージが外国人に植え付けられたような気がする。もちろん、この役人のような情報を得ている人は少ないだろうが、こういう情報は徐々に伝搬していく。確認のために付け加えると、このように「平気で嘘をつく日本」という行政システムは現政権がつくったというよりかは自民党政権がつくった。そして、この「平気で嘘をつく」というシステムを維持するために、石原伸晃自民党幹事長は、「メディア・チェック」担当を自民党内に設けたりしている(http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/46806192.html)。まあ、グローバル化すると、日本のような「嘘つき国家」の嘘が結構、簡単にばれるのでそういう点では有り難い。私は、これまでずっと日本の英語教育に反対してきたが、このような三流国において生き延びるためには英語ぐらい話せた方がいいかもしれない。日本国民は騙せても、世界は騙せないからな。

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