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石垣島の中心市街地の青舗装道路 [都市デザイン]

石垣島の中心市街地ユーグレナモール(旧あゆぱにモール)のそばの商店街に、青色で舗装された道路がある。この青色が、本当に趣味が悪い。なんというか、パステル・ブルーとかの優しい青色でもなく、原色に近いような青色なのである。食欲をどん引きさせるような青色である。客を惹きつける効果よりも、客足を遠のかせる効果の方が大きいであろう。前回、訪れた時もその悪趣味な青色は気になっていた。

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このような青色の舗装がどうして出来てしまったのだろうか。

その理由は、石垣市役所の役人がその色で舗装したいと主張したからだそうだ。沿道の店主やあゆぱにモールの人達は反対した。特に、タウンマネージメントを担当していた組織は強く、主張したのだが、その意見は受け入れられず、市役所の役人のまったく見当外れの考えが強行されたのである。その理由は、石垣島の色は青だから、というまるで小学生のような幼稚な発想だったそうであるから呆れる。

こういう行政の横暴は、下手をすると地域だけではなく国をも衰退させる。原子力政策もそうだが、多くの道路事業もそうである。役人達にもっと勉強してもらい、青色で道路を舗装することが恥ずかしく、地域にそぐわないことぐらいは理解してもらうようにして、また一方で、このような行政の横暴に対するカウンター措置も設けることが必要であろう。日本の行政の職員達の多くは、極めて人的に優秀であると思う。しかし、その優秀な人材がどこかで変な方向にいってしまうような印象を受ける。そのためにも、間違った政策をしたら、それが間違ったことを真摯に反省してもらい、失敗を繰り返さないようなフィードバック・システムを設けることが必要であろう。この青色の舗装道路は石垣島の中心市街地のイメージを風俗店の看板のように下卑たものにしていることを早く、市役所の職員は理解してもらい、出来る限り早く、直してもらいたい。失敗することは恥ずかしくない。失敗を認めないことこそが恥ずかしく、地域にとっても害をもたらすことを認識してもらいたい、とこの青色舗装道路をみながら強く思う。

タグ:石垣島
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