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ロスアンジェルスの住宅地を歩いていて発狂したくなるような気分になる [都市デザイン]

ロスアンジェルスの近郊にあるサンマリノ市の住宅地に泊まっている。帰国を控え、単一の電池を購入するために、すぐそばのスーパーマーケットまで買い物に行く。スーパーマーケットはハンチントン・ドライブという片道4車線+駐車帯という広幅員の道路の向こう側にある。交差点の信号を渡ろうとしたら、歩行での横断禁止のマークがある。スーパーマーケットはすぐ向かい側にあるのだが、もう一つの交差点まで歩いて行き、また戻らなくてはいけない。もう一つの交差点まではおよそ300メートルの距離だ。何なんだ、と思いつつ、この交差点まで歩いていて、途中で馬鹿らしくなって横断することにする。おそらく交通違反であるが、こんな道をつくる方が悪い、という義憤から気にもしない。幸い、二車線ほどの中央帯がある。ここは街路樹が生い茂っており、ちょっとした日陰ができており、この8車線の道路を横断するのに一休みするにはうってつけだ。自動車は結構、速く走っているが、台数が少ないので、比較的安心して渡れた。しかし、つくづく思わせられるのは、この自動車のためにつくった都市の歩きにくさである。もっと歩けるように都市はつくられるべきだ、と本当に強く思う。自動車優先の都市づくり、国づくりを考えている国土交通省の役人の人達には、是非、ロスアンジェルスなどの自動車優先型の都市の住みにくさを実感してもらいたい。サンマリノはロスアンジェルスでも指折りの住宅地であるが、それでもこんなに歩きにくく、もう歩いていると発狂しそうになる都市づくりが為されている。自動車嫌いでも、自動車に依存しなければ生活ができない。これは、もうオートピアではなく、オートデストピアである。ここで地震が起きたりして、ガソリンが供給できなくなるような状況になったらどうなるのであろうか?想像するだけで恐ろしい。

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(この交差点では横断することが禁じられている)
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(歩行者の横断の禁止を示している標識)
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(目の前にあるスーパーマーケットにいけないという、もう馬鹿にしきった歩行者環境)

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