ELOの『ディスカバリー』 [ロック音楽]
1979年に発表されたELOの8枚目のアルバムで、長いキャリアの中で唯一全英ナンバーワンに輝いた、宝石箱のようなキラキラとしたポップ・ソングがギュウギュウ詰めに押し込まれている大傑作アルバム。その煌びやかさ、派手さは、まさにポップ・ソングの王道。記憶に残るメロディー、心を弾ませるアレンジ。どの曲もシングル・カットの候補になり得るというクオリティの高さは尋常ではない。その中でも、個人的には「ホーラス・ウィンプの日記」と「ロンドン行き最終列車」が印象に残る。このアルバムはジェフ・リンがポール・マッカートニーやエルトン・ジョンなどと同じスーパー・ソングライターの域に達していることを知らしめる。一家に一枚持っておきたいアルバムであろう。