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犬塚潤一郎氏とコメンテーターとしてワークショップに参加する [サステイナブルな問題]

哲学者であり、実践女子大学教授である犬塚潤一郎氏とコメンテーターとしてワークショップに参加する。なんと、建築家の栗生明先生、商業建築の牛建務氏、また多摩大学の望月照彦先生の発表の後にコメントをするという畏れ多い状況に追い込まれてしまったのである。ついでにいうと、ビデオ参加ではあったが隈研吾氏まで登場された。さて、ここで優等生的なコメントをすればよかったのだろうが、牛建さんが中国やベトナムで展開されている巨大なショッピング・センターのプロジェクトを次から次に紹介しているのをみさせられて、正直、中国やベトナムの将来はないな、と思ってしまっていた。望月先生は相変わらず、素晴らしく正論を述べてらしたのだが、牛建さんの無邪気さには違和感を覚えていた。この違和感を抑えて、どのように着地点を見出せばいいのか。どうにも困ってしまい、この場から脱出しようかとさえ考えていた。さて、コメンテーターとして登壇して、どうすればいいだろうと考えあぐねていたら、隣の犬塚先生が先にコメントして、「こんなのつくっていたら世界は滅亡です」と発言された。その強烈な発言に、度肝を抜かされたが、一方ですごくほっとした。百人力の味方をつけたような思いであった。それを受けた私の立場はすこぶる有利であった。「いやあ、世界は滅亡しないと思いますが、ベトナムには将来はないと思いました」と正直な心境を吐露することができた。

犬塚先生は初めてお会いしたが、哲学者というのは凄いなと痛感した。このような覚悟というか真摯な姿勢が求められるのであろうか。私は、そういう意味では本当まだまだというか、しっかりしないと、と思わせられた。まあ、しっかりしないと、とはここずっと思い続けていることですが。

タグ:犬塚潤一郎
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